手首の使い方。
巨人岡本選手のインパクト後の手首の映像です。これをみると一目瞭然ですね。手首は横に使っていますね。手の甲が空を向いていることも注視してもらいたいところです。もちろん、インパクト後は、腕を外旋してもかまいませんが、インパクトの瞬間は、この映像のように、すべて選手が手首を横に使っています。ですが、この映像からもわかるのですが、若干ヘッドが先に出ています。つまり、岡本選手がレフト線がファールになりやすい原因はこのヘッドが先に出てしまうことです。
巨人坂本選手のインパクトでは、ヘッドが少し遅れて、弓なりになっていると思います。ただ、同じように左手首は返っていませんし、横に使われていることがわかります。
ではその差はなにかというと、右手の押し込みと体の回転です。
坂本選手の右肩と岡本選手の右肩を比較してみるとよくわかると思いますが、坂本選手は上肢が岡本選手よりも回転しています。この差が、バットのヘッドの出方に影響を及ぼしています。体の回転が不十分だと自らが思った以上にヘッドが出てしまい、大きなフック回転をかけてしまったり、逆に詰まったりしてしまうのです。
手首の使い方も大切ですが、一番大切なのは上半身をしっかり回転させること。ただ、選手は十人十色ですから、手首から指導した方が理解できる選手と上体から導入したり、右肩、腕など説明した方が理解がよかったりするので、導入方法を変えていく必要はあります。
さらに進めると、理論は沢山あるから、自分に合ったものを選択という方が多いけども、実際は、導入の仕方が色々あるだけです。同じことを言ってもそれぞれの理解が違うわけですから、いかに導入して、選手にオロシていくかが大切です。正しくても選手の受け止め方で正しくなくなるし、正しくなくても選手の受け止め方が正しく受け止めれば正しいことになるわけです。
ですから、指導者は色々な引き出しが必要で、答えを導き出していくのです。答えの出し方は沢山あっていいはずですからね。選手が答えを出せればその解き方は正解ですからね。つまり、答え=打てる。これさえ導けば私たちの仕事は終わりです。笑
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