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内角打ちについて

 8年位前だっただろうか?

呉の自宅の前のパチンコ屋さんの駐車場で、小学生を指導していると、近所のおじさんが近づいてきて、

 いきなり「わしが打ち方おしえちゃろうか?」

小学生が「は・・・・ぃ」というか言わないかで、、、、、。

「前で打て」と大きな声で、少しお酒が入っているようであったが、

私はいきなり、人が指導しているのに、この無礼者に、さらに大きな声で

「違う」と。。。。。苦(笑)

私も大人げないかったと後から反省はしたものの、野球というのは、日本の中に良い意味でも悪い意味でも、悪しき指導が蔓延している。

 さて、本題に入りたいとおもうが、、、、。

インコースを前で打つというの一理あるのであるが、どうしても前で打ってしまうとファールになってしまうことが多い。

昔、巨人の高田選手は、よく三塁側にファールを打っていたが、すさまじいフック回転でファールになっていたので「高田ファール」と名付けられていた。

 ただ、真ん中高め、アウトコース高めなどは、前で打つ感じで引っ張るとうまくインフィールドに入る可能性が高いし、良い打球が飛ばせると私も思う。

しかし、ひとくぐりに「前で打て」という指導では、インコースのボールはインフィールドに入りにくいし、低め全般を前で打つことは非常に困難である。

そして、大根切りを誘発することになる。前で打とうとして、低めにボールが来た場合どうしても、上から叩くイメージになってしまう。

このように、「前で打て」という指導は、木を見て森を見ず。といえるだろう。

 これまでの日本の野球界の指導方法は、「木を見て、森を見ず」だといっても良いだろう。

 だから、どれも正しい。実際に私もそうやって打ってきたし、30歳くらいまではそうして指導をしてきた。

 壁をつくれ。割れを作れ。上から叩け。前で打て。などなどすべて正しいといえるのだ。

ただし、あくまでもアウトコース限定であったり、インコース限定であったりと、、、、「限定」付条項なので、それをうまくミックスして打つ必要があるわけだ。

だから、前で打ってファールになることは間違っていないのであるからそのままファールでいいのだ。あくまでインコースよりのボールだったからファールになっただけで、もう少し真中よりのボールだったらインフィールドにはいったはずだから、ファールに鳴ったからといって、ポイント後ろのに下げてしまってはいけない。

ここで「よびこめ」となるわけだが、インコースの高めのボールを呼び込んで打つのは至難の業である。しかも、前で打て!!と言われているし、実際に前で打とうとしているのに、今度は「呼び込め」って、それは無理でしょ。www

しかし、多くの選手は、前で打て。呼び込め。などと指導され、いつの間にか洗脳されていき、大人になってしまって、ほろ酔い気分で、近所の子供に「前で打て」と指導をすることになるわけだ。

さて、どうすれば内角・インコースをうまく打てるようになるのか?

答えは、前で打つことでは解決しない。

宮川理論では、「長さの克服」(長さの調整)・「回転」と指導している。これは、インコースに限定している指導方法であるからお間違えないように。

また、木を見て森を見ずで打撃を例えるならば、

森は、「ホームランを打て」であるし、「外野フライを打て」「ゴロを打つな」という指導にならだろう。このように指導をすれば、自然と選手は、大根切りにはならならいはずであるし、低めや変化球も対応できるようなスイングを勝手に身に着けるだろう。

得てして、このように書くとすぐさま「大振り」「体格にあっていない」などと揶揄する方がでてくるのだが、実際に大振りのスイングって選手はしていませんし、逆にフルスイングって褒められるのに、大振りはいけない。

ちょっと話がそれますが、結局は、見た目だけに振り回されているということです。まさに木を見て森を見ず。

打者は、あらゆるボールに対応しないといけない?と思っている?私もある意味そう思っている。

しかし、その前に「打てるボールを確実に打つ」ようにすべきだと思っている。その理念が「甘球必打」である。

簡単に「甘球必打」を説明すると、ストライクは3球あるわけだから、そのストライク3球の中で甘いボールを打てばいいのだ。

2ストライクになっても甘いボールを待つのか?その通りである。

なぜ?投手が投げそこなうかも?って思わないのか?3球のうち、2球難しいボールが来たのなら、次は確率的に甘いボールを投げてくる可能性がたかいではないか?と考えればいいわけだ。

が、打者は何を考えているかというと2ストライクになると

「三振したらイケナイ」もっといけないのは「見送り三振よりは空振り三振の方がいいからスイングしに行って対応しよう」という、弱気な思考である。

私は、見送り三振より空振り三振の方がいい。という考え方を

「言い訳の思考」と呼んでいる。どうせ怒られるなら、どうせアウトなら、なるべく怒られない空振り三振を選ぶ。

これは、日本の風土病ともいっている。こうした思考と同じように「前で打て」という指導も分類されるだろう。

さて、とりとめもなく書き綴ってきたのだが、内角をどうやって打つのかは知りたい方は、宮川理論公式サイトへご一報ください。

また、仮称「宮川理論~ホームランの教科書~」も10月初旬に発売予定ですのでご覧いただければ幸いです。


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