公務員の働き方"革命"とは??
公務員の働き方革命
第1回ではFRTの「志」について説明しました。第2回ではテーマでもある「公務員の働き方革命」について説明したいと思います。
「働き方改革(かいかく)」は聞いたことがあるけど、「働き方革命(かくめい)」は聞きなれないと思います。当たり前です。FRTが提唱する造語なので。
革命とは「権力体制や組織構造の抜本的な社会変革あるいは技術革新などが、比較的に短期間に行われること」
改革とは「ある対象を改め、変化させること。革命とは異なり、現時点での基本的な体制を保ちつつ、内部に変化を作ることをいう」
とWikipediaに記載があります。
そうです。「抜本的に公務員の働き方を変える」ということです。
FRTが「革命」が必要だと感じた理由を説明します。
生産性の向上
私はもともと事務作業というのが苦手で、そこに不器用が重なり、アナログ作業が大変苦手でした。事務が苦手で、アナログ作業が苦手とか役場勤務には不適切です。
案の定、役場に入ってあまりのアナログ作業の多さに最初は困惑し、苦しみました。
そんなFRTがアナログ作業より困惑したのが「意味のない作業を疑うことなく当たり前のようにしている姿」でした。「前からそうなっているので」「うーん。そう決まっているからね。」なんていうセリフを頻繁に聞きました。
一方で「仕事が多い」「人手不足」「残業が多い」という愚痴も聞きました。
もちろん近年の役場は、仕事が増え、職員が減っているという現状であることは間違いないと思います。
FRTは少ない脳みそで考えました。「いや、たしかに仕事が多いし、人手不足はあるけれども、自分の能力不足もあるのではないか」と。それから、孤独の働き方改革が始まりました。
やらなくて良い仕事は根拠を持って(確認をして)やらない。仕事をするときに目的意識を持つ。業務中は全開で仕事をする(他事をしない)。整理整頓を心がけて、物を探す時間を減らす。仕事をするときはゴールまでの工数(作業数)を意識する。仕事を受けるときは疑問点を無くし、ゴールを明確にする。自分のペースでできる仕事と相手のペースでできる仕事を明確にする。時短のためのパソコンスキル(ショートカットなど)を活用する。などなど
端的に言えば、「生産性を向上させました」
意識をすれば人間できるようになるもので、私の残業時間はどんどん減っていきました。近所の中学生より早く帰宅し、ビールを飲むという快適ライフが始まりました。
しかし、ここでとんでもないギャップに遭遇しました。
「残業をしていないFRT君は暇だ」「FRTの部署は残業が少ないから人が減らせる」「楽な仕事なんだな」「前任者は残業してるのに、残業していないFRTは何か仕事をし忘れているのではないか?」「FRTが仕事をこなしてしまったせいで後任者が辛い」
いや、待て。生産性を上げたことは誰も見向きもせず、残業の有無のみに注目するのか。残業をしないと仕事していると見てもらえないのか・・・・
そうです。
公務員の働き方革命は「生産性を上げること」ではなく、仕事の評価指標を「残業時間」ではなく「生産性の向上」に変えることです。これは個人ではどうにもならない、組織の抜本的な変化となります。
そのためにFRTが実践し、周りに広めているのが「生産性の向上のシェア」です。小さな取り組みであり、「革命」に繋がるかわかりませんが、自分の部署の仲間の仕事を意識して感じるようにして、自分の生産性向上のノウハウを惜しみなくシェアし「生産性の向上」を一緒に感じてもらうという草の根活動をしています。
生産性が上がって、喜んでくれることも増え、嬉しい場面にも遭遇します。心地よくなり、自ら生産性を向上させるために動いてくれる人もいたりして、嬉しくなっています。
地域に飛び出す(ダイブ)
役場に勤めていると住民の方と接する機会は多いです。中には対応の難しい方もいます。公務員は住民のための究極のサービス業であります。
私の父親は息子にむかって「お前ら公僕は24時間勤務じゃ。休みなんてないんじゃ」という厳しい言葉を言います。
「公務員というのはよくわからないけど、嫌われています」
そのため、住民の方と接するときには圧倒的なマージンを取られた状態となることが多いです。当然、公務員は必要以上に住民の方との接点を持たないような空気になっていきます。
地元の飲食店でお酒を飲むことを避ける方もいるかもしれません。まぁ、普通に考えて、これは仕方ないことなのかなと思います。
しかし・・・・敢えて「地域にダイブ(飛び出し)」ます。
地域にダイブするメリットとデメリットは第3回で詳しく書くことにしたので、ここでは概略を書きます。
公務員というのは仕事の成果による評価が難しく、異動により仕事の内容が変わるため「共通で使えるキャリア・能力・資格」というが少ないように感じます。
その中で「地域にダイブ」することは複数のメリットを生みます(第3回で説明)。なにより一番のメリットは「他の職員との差別化につながり、己の強みになり、自分の仕事が進めやすく」なることです。
「地域にダイブする職員」が増えれば、その職員は確実にレベルアップします(第3回でry)。
FRTの「働き方革命」に向けた小さな取り組みは、地域にダイブできる入り口を紹介する案内人となり、地域に職員を誘うことです。そのためにまずは自分自身が進んで地域に飛び込むようにしています(第3回でry)。
「働き方革命」を実現するためにFRTが実践することは「生産性の向上」と「地域にダイブする」ことです。
それが答えという根拠もありませんが、今までの実践でそれとなく体験的に成果を感じています。
ここまで読んでいただきありがとうございます。無事に第2回を書き終えることができました。まとまりのない文章でこれで良いのかと思いますが、それも含めて自分のトレーニングということで・・・・笑
さて、第3回目は「地域にダイブする」ことのメリットとデメリットを説明し、それがなぜ「働き方革命」につながるのかということを説明します。
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