地域に飛び出すメリットとは??
本日第3回目は「地域に飛び出す利点」について説明したいと思います。
「レバレッジ・ポイント」
「地域に飛び出す」ことは、正の連鎖を生むための「レバレッジ・ポイント」です。
「レバレッジ・ポイント」とは、文字通りの意味は「てこの力点」ですが、要は小さな力でも物事を大きく動かせるポイントのことです。
そう、つまり、公務員の働き方を変えることのできるチカラのことです。
そして「地域に飛び出す」ことは「少しの勇気」と「きっかけ」があれば能力に関係なく誰にでもできる方法と考えています。
私の経験から地域に飛び出すことで得たものを説明します。
「人脈」
地域に飛び出すことで役場以外の人と接する機会が圧倒的に増えます。「挨拶をするだけの関係」だとしても面識が増えます(FRTには名前が分からないけど、知り合いという人がたくさんいます)。公務員は仕事で住民の方と接する機会が多く「ちょっと知っている関係」「知り合いの知り合い」というそんな些細なことが自分の助けになるということが必ずあります。仕事上、住民のみならず、事業主の方などにお願いすることも多々あり、中にはとんでもない無理を言わないといけないときもありますが「FRTさんの言うことならな」と言ってくれることもありました。ありがたい限りでしたし、恩返しするために仕事頑張ろうと思いました。
「外からの視点」
役場から外を見ることはあっても、外から役場を見るということはなかなか経験できません。どれだけ客観的にみても公務員目線です。外からどう思われているのか。何を求められているのか。視野を広げることができます。また、仕事を取り組む際に、「地域とのつながり」や「住民の方の顔」が浮かぶようになり、仕事の意味を考えたり、何のために・誰のためにこの仕事をやっているのかということをよりリアルに感じることができます。そして時に「やりがい」「モチベーション」に繋がることもあります。
「役場の知識が深まる」
地域に飛び出すと役場の中の自分の肩書、所属は関係なくなります。「自分は担当じゃないので・・・」なんて絶対に言うことができません。住民の方は「役場の人」として接してきます。例えるならば「代表電話を受け付け、その場ですべての電話に対応して解決する」ぐらいの能力を求められるのと同じです(すこし大袈裟です・・・)。つまり、役場の情報について知っておかないといけないという状況に自分を追い込むことができます。広報・HP・庁内回覧など情報収集を意識してするようになります。聞かれるという状況はアウトプットを意識してインプットするようになるので、より知識理解が深まります。情報収集のためのアンテナを張るようにします。
「差別化(オリジナリティ)」
公務員には異動が付き物です。せっかく身に着けた知識・スキルが、異動先では全く通用しないなんてことはよくあります。なんでも対応できるという能力が求められる。裏を返せば能力が高い、低いという明確な基準(差)が生まれにくいです。自分と他人の違い、つまり差別化。自分だからできること。自分の価値、強み。そういったものを「地域に飛び出す」ことで得る事ができます。これらは自分の自信に繋がったり、仕事の成果につながることも多いと思います。
「自分の居場所(避難所)づくり」
悲しいけれど、役場というのは大変閉鎖的な職場であります。悪い噂はどんどん広まり、不確かな噂は面白おかしく広まることもあります。1回の失敗をずっと引きずることもあります。マイナスな評価が一度付くと汚名返上にとんでもない苦労を要することもあります。閉鎖的な空間だからこそ、人間関係を重んじる傾向があり、うまく馴染めない人は悲しい気持ちになることもあります。仕事以外のことが原因で仕事が上手くいかない、成果が残せない。当然仕事が嫌になることもあります。そんな時に「役場以外に自分の居場所がある」ということが「心の安定」に繋がります。辛い時に「地域」に逃げる。地域が避難所になる。私自身も何度も地域に助けられました。役場内では間違っていて否定されることも、地域からは求められていたりして、モチベーションに繋がったこともあります。役場からは期待されないときも、地域から「頑張れ!期待してるぞ!FRT頼むぞ!」と言われると本当に励みになります。役場の常識は世間の非常識と揶揄する表現があるぐらいですから(笑)
まだまだあると思いますが、私が感じた代表的なものは以上になります。
「まとめ」
なにより、これらのことは「すぐに得ることができない」です。飛び出してすぐに得るなんてものではありません。時間が必要です。だからこそ特別で貴重です。お金でも買えません。そして「地域に飛び出した人しか得ることができない」です。それぐらい特別で貴重なものを得るチャンスが「地域に飛び出す」ことにあります。
そしてFRTのミッションは自分の経験をもとに「地域に飛び出す」ための「少しの勇気」と「きっかけ」をより多くの職員に提供することと思っています(まだ実践できていません・・・・)。
「地域に飛び出す職員が増えれば役場が変わる」
大袈裟かもしれませんが、本当だと思います。
「役場が変われば、地域が変わる」
これも本当だと思います。役場が地域に与える影響力は大きいです。
「地域に飛び出す職員が増えれば、地域が変わる」
これはFRTの志である
「故郷を誰も排他されることのない誇れる地域にする」
ということに繋がると信じています。
また、「役場が変わる」というのは「抜本的に公務員の働き方を変える」という「働き方革命」にも繋がると信じています。
どうでしょう。「地域に飛び出す」ことは、正の連鎖を生むための「レバレッジ・ポイント」でないでしょうか。
第3回は「地域に飛び出す利点」について説明しました。第4回は逆の視点で「地域に飛び出す際の落とし穴」について説明します。
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