知っておきたい入札用語:入札公告
工事の入札公告は、公共工事の契約を希望する企業に対して発注者が行う公式な通知です。この公告には、工事の詳細や応募条件、締め切りなどが記載されており、入札に参加するためには欠かせない情報源です。これから入札に参加したい会社にとっては、入札に参加できるようになるためにはどうしたらよいのかを確認することができますから、入札公告が確認できるのであれば必ず目を通しておきたいです。
入札公告の目的
入札公告の主な目的は、公正で透明性のある競争を促進することです。これにより、適切な価格で質の高い工事が行われることが期待されます。公共機関は、広く情報を公開することで、多くの企業に参加を促し、公正な競争を実現しています。
入札公告の内容
入札公告には、以下のような情報が含まれています。
1. 工事の概要
工事名: 工事の正式名称
工事内容: 工事の具体的な内容や範囲
2. 発注者情報
発注者名: 工事を発注する機関や団体の名前
連絡先: 質問や詳細確認のための連絡先情報
3. 応募条件
参加資格: 入札に参加するために必要な資格や条件
技術要件: 必要とされる技術や設備
4. スケジュール
公告日: 入札公告が公開された日
締切日: 入札書類の提出期限
開札日: 入札結果が公表される日
5. 提出書類
必要書類: 入札に必要な書類のリスト
提出方法: 書類の提出方法(郵送、電子メールなど)
これから入札に参加していきたい会社にとっては、3の応募条件がまず重要になります。ここをクリアしないと入札に参加できません。条件は色々と設定されていることが多いですが、主に以下のようなものがあります。
地理的要件 営業所が発注自治体にないと参加できないことが多いです。
実績要件 〇円以上の工事実績が必要など。工事の実績が求められることがあります。特に公共工事の元請として実績が求められる場合は新規参入者にとっては厳しいです。
配置技術者要件 発注者側で定めた有資格者を現場に配置することが求められることがあります。例:解体工事の現場で解体工事施工技士
他にもいろいろありますから、しっかり確認しておくことが大切です!
入札公告の探し方
入札公告は重要なのは分かった。ではどうやれば希望する発注者の広告が確認できるのでしょうか?いくつかやり方はありますが、私は検索エンジンで
発注者名+入札公告 で検索して探してみることが多いです。有料の入札情報サービスもありますが、まずはこのやり方で探してみてください。
情報公開の度合いは発注者によって変わる
いくつかの発注者の入札公告のページを見ていくと情報公開の度合いに差があることがわかります。
入札が終わったらその工事の公告は見られなくなる
年度中は公告を掲載しているが、年度が替わると見られなくなる
入札用のサイトがあり、過去数年分にわたり公告が見られる
入札の公告がすぐに見られなくなってしまう発注者は分析に困ります。中にはネットで公告を出さない発注者もありますから一時的とはいえ見られるだけ良いのかもしれませんが不便ですね。
希望する発注者の入札公告の情報が収集しづらい場合は、有料の入札情報サービスの利用も検討してみるとよいでしょう。