ワックスやコーティングは何の目的で施工するものなのか?
ワックスやコーティングには様々な商品があります。
日常的な洗車という立ち位置からここでは、硬化しない、耐久性の低い、「油脂的コーティング」を取り上げます。
「油脂的コーティングって何?」っていう人は上記リンク先の記事をご覧ください。
つまり、ワックスや非硬化型コーティング(簡易コーティング)を取り上げます。
保護膜(犠牲膜)を与えるものとも言えます。
◉複数の施工工程に分けて取り組む商品群
◉マイティ3のようにいち液で全てを賄う単一商品
どちらにしても洗車とひと括りにすれば、次のような目的が挙げられます。
① 汚れを落とすため
② 水を弾きツルツルとした質感の保護膜効果により、次回の洗車で汚れを落としやすくするため
③ 塗装を保護するため(キズを付きにくくする、紫外線等からの保護)
④ キズを隠し、色ツヤを良くするため
番号が振ってあるのは僕が考える現実的美観維持の上での優先順位を示しています。
僕は、美観維持と美観の装飾(または演出)とをハッキリ区別しています。
◉美観維持への貢献・・・①②③
◉美観の装飾(または演出)・・・④
塗装のコンディションに貢献する要素①②③に対し、対処療法で見栄えを良くしているだけの要素④を区別しています。
「キズを隠し、色ツヤを良くするため」の要素④を軽視しているのではありません。
しかし、美観維持という観点で見れば何の貢献もしておらず、あくまで美観の装飾(または演出)に過ぎないと区別しているだけです。
仕上がりを良くする意味では重要な要素です。
極論ですが、油脂的コーティングの保護膜とは「油」です。
油のデメリットである汚れの拾いやすさを抑え、要素①②③④のようなメリットを享受するには、なるべく薄く、均一に、平滑に仕上げることが求められます。
それはムラがない、油っぽくギラついていない、そうした仕上がりのことを言います。
厚化粧して取り繕うのではなく、塗装本来の美しさを引き出し、薄化粧で補足(装飾または演出)し、仕上がりとするということです。
ご覧いただきありがとうございました。サポートしてくれた方のメッセージ読ませてもらっています。洗車のプロである僕が「何を見ていて」「それをどう判断し」「行動に移すのか」、YOUTUBE動画では解説し切れない頭の中のことをアウトプットすることで皆さんの参考になればウレシイです。