保護膜が塗装を守ってくれると過信してはいけない
・防汚性能
・汚れが付きにくくなる
・水弾き
・紫外線を防いでくれる
・キズが入りにくくなるetc
確かにそうした性能はケミカル剤ごとに違いはあります。
でもその機能や性能を過信してはいけません。
保護膜に期待されている効果が発揮される期間のことを「耐久性」なんて言い表したりしますが、コーティングの耐久性は美観維持をしていく上で頼るべきものではありません。
耐久性〇ヶ月や〇年保証なんて宣伝文句、誰もが裏切られた思い出があるのではないでしょうか。
つまり美観維持の本質はそこではないと僕は考えます。
・耐久性
・保証期間
・硬度
こうしたことからコーティングの価値を推し量ろうとする風潮がありますが、僕の経験則からは
「洗車をいい加減にしたり、サボって良い口実にはなり得ない」
と断言します。
クルマが世に出てから100年以上経っています。
馬車の時代からいえばもっと長い歴史があります。
美観維持もそれに伴ったノウハウの蓄積がされ今現在の商品があるのだと思いますが、いまだ染みという問題ひとつさえ決定的に解決出来ないでいます。
・〇〇という商品を使えば染みにならない
・△△という商品を使えば染みを完全除去できる
そんなものは存在しません。
もしコーティングが塗装を完全に守り切り、洗車する必要が無いほどに美観維持してくれるものが開発されたのであれば、様々な分野で応用され、ノーベル賞を受賞するほどの革新的な発明となるはずです。
こうした望みは物理現象を超えています。
無理なものは無理です。
今も昔も、塗装こそが最高のコーティングです。
色は自由自在に選べ、適度な固さと柔軟性、何もお手入れしなくても車検は通るし、ツヤもあるし、水も弾く。
その最高のコーティング(塗装)の上にわざわざコーティングする意味とは何なのか?今一度考えてみると面白いです。
僕はこう確信しています。
洗車するに勝る特効薬はない。
美観維持は、保護膜の役目ではなく、人間の役目。
油脂的コーティングにおける耐久性については、
◉特別な耐久性は要らない
◉次の洗車まで持てば良い
という考えに行き着きました。
この考えに沿って洗車していますが、現実に染み一つ付けない美観維持が出来ています。
塗装という最高のコーティングの上になぜさらにコーティングをするのか、その目的を明確にしたからこそここまで断言できます。
みなさんはどう考えますか。
ご覧いただきありがとうございました。サポートしてくれた方のメッセージ読ませてもらっています。洗車のプロである僕が「何を見ていて」「それをどう判断し」「行動に移すのか」、YOUTUBE動画では解説し切れない頭の中のことをアウトプットすることで皆さんの参考になればウレシイです。