「【国際比較】勝てないエリート教育」NewsPicks 2022/10/6
【記事の要約】
世界中の15歳の学力を調査するPISAに基づけば、日本など東アジアの学力は欧米を圧倒して高い。東アジアでは1人の先生が多くの学生を見て、ヨーロッパはその逆だ。平均的な子供の場合、教室の人数はあまり学力に影響せず、教員の優秀さが影響する。教員の給与を上げて、1人あたりの生徒数を多くしているのが、東アジアの学力の高さの要因だろう。しかし、ハーバード大のデミング教授の研究によると、学力に対人スキルが備わって初めて、高い給料にたどり着ける。米国のエリート教育は、全寮制の寄宿制学校で個人の個性を伸ばす。一方、日本では名門校に行くと給与が上がるが、私立の中高一貫校には人口の7%を占める障がい者がおらず、同質性の高い同級生ばかりだと寛容性が身に付きにくい。
【私の考え】
教員の優秀さが学力へ影響するとなると、益々優秀な教員によるオンライン講義での代替可能性が高まると考えられ、テストの点数で表されない能力を伸ばす役割が多くの教員には求められると考えた。また、ビジネスのグローバル化が進み、多様な人の存在を前提におかなければ世界市場で戦えなくなったために、現状の日本のエリート教育が行き詰まっていると考えた。記事通りなら、同じ大学内でも、同質性の高い中高一貫で育った子どもと、公立校で育った子どもの将来的な給料に差があることも考えられると思った。