🇺🇸で出産する

1-14-2023
0:02
13日の金曜日に生まれるのを
避けるかのようにして
無事に出てきた息子、モンキー(仮名)。

🇺🇸では主流の無痛分娩ではなく、
激痛分娩をあえて選んだワタシ。
一度きりになる可能性がある、
この、奇跡と呼ばれる生命の誕生を
全身で感じようと
妊娠する前から考えていたこと。

結果から書くと、
3時間近く プッシュしていたけど、
モンキーは顔を上にしていた( ワタシの恥骨の方に顔が向いていた ※逆子ではない、頭は下 )ため、
どんなにがんばっていきんでも出て来ず、
最後は バキュームするか帝王切開かの選択を
迫られた。

当たり前だけど全てのやりとりが英語。
3時間いきみつづけたアラフォー母は
ふだんならとっくに寝てる時間に
全身運動を長時間繰り返していたため
眠いし疲れてるし、
思考できる状態にはなく、
選択を立ち会いしていた夫に委ねた。

あんたが決めてくれ。

夫は、
ワタシのお腹を切りたくない、と
バキュームを選択。
医師からはバキュームのリスクを説明され、
それでもバキュームで行く、と。

ワタシは意識が半分飛びつつ、
いやマジでどっちでもいいから早く取り出してくれ、と。

バキュームすると決まった途端に
スタッフがバタバタバタバタと動き、
素早くセッティングされ、
ワタシの足は高いところに固定され、
おまたを広げられ、
照明がピーカンの中、
助産師ではなく、
医師がワタシに何か話しかけていた。
そしてみんなワタシを見ている視線を感じた。

ん?
なに?
そんでワタシはなにをすればいいの?


横に立って、ワタシの脚を抑えている夫に聞いた。

もう一回プッシュするんだよ。

あ、そうなの?バキュームするからワタシ何もしなくていいと思ってた笑
じゃ、プッシュします。

それに合わせて周りが動く。
歓声が聞こえる。
ちょっとだけおまたに痛みが走る。

モンキーの脚が見えた!
びょーーん!って。
おぉぉ!!と思ったワタシ 笑
バキュームしたら一瞬で出てきたモンキー笑
ワタシの胸元に置かれ、
夫が臍の緒をカットした。

それと同時に、下方ではおまたへの処置が始まっていた。
おなかをぐいぐい押されたり、
おまたに手を突っ込まれたりして、
たぶん
胎盤を出していたんだろう。
これがけっこう痛かった。
モンキーが通ってくるのよりも痛いと思った。
残念ながら、と言うべきか、
会陰は裂けたらしく、
Dr. が縫ってくれた。
これがまた痛かった。
人針縫うごとに糸を強く引っ張って
キツく絞めてるのがわかる。
たぶん、3針か4針くらい縫われた。

と、ここまでが出産の経緯。
陣痛の話はまた別で。
無痛分娩を選択しないアメリカ人は
ほとんどいないと
言われているけど、
激痛分娩を経験してみて思ったことは、


うん、
次がもしあるとしたら
ワタシも無痛分娩えらぶ。


たぶんね。


モンキーがおまたを通ってくるときは
さぞかし痛いんだろうと
思っていたんだけど、
陣痛が激しすぎて、
「 鼻からスイカ 」級の痛みのはずが
ちょっとなんか痛い、
くらいにしか思わなかった笑


あともうひとつおもしろかったのは、
立ち会いの夫は、
消毒させられたり、
緑とか青の手術着みたいなのを
着せられたりせず、
たまたまその場に居合わせたみたいな感じで
いつものように
ジャージとTシャツ姿で
モンキーの誕生を一部始終見届けた。
日本ならあたまにネットとか
かぶるイメージだけど。
ワタシは今回、
助産師にお世話になっていた。
日本でいうところの、
助産院で検診を受けていて、
出産は病院の施設。
この辺は日本と仕組みが全く違う。
緊急の帝王切開やバキュームは、
その日勤務している医師がやってくれる。
合理主義のアメリカらしさ。


話は戻り、
夫のサポートはほんとうにありがたくて、
どんなにグロいシーンであっても
逃げ出さずにワタシの手を握り、
脚を抑え、
時にげきを飛ばし、
長時間立ち会ってくれた。
改めて、良い夫。
感謝。


良い感じにまとまったところで
この記事はこの辺で。