睡眠に特化した"聞ける"メディアを立ち上げた話
こんにちは、ヘルスケアコーディネーターの大木です。すっかりnoteの更新が滞っていたのですが、自分のメディアを立ち上げた経緯と現状のプランをメモしておこうと思います。
noteをはじめ、いろんなWEB媒体で情報発信は誰でも自由にできる世の中ですよね。情報は溢れているし、必要な情報をChat-GPTやGeminiをはじめとするAIに相談すれば、知りたい情報をまとめて教えてくれる時代になりました。
そんな中、なんで今頃になって自社事業としてお金を投資してメディアを立ち上げたのか。こちらに記載することで、私のメディアに少しでも興味を持ってくれる方が増えるといいな、と思っています。
媒体名は「睡眠養生 Suimin-yojo」といいます。
https://suimin-yojo.jp/
なぜ今更、WEBメディアを立ち上げたの?
実は私のキャリアに、理由があります。私は広告代理店でのWEBプロデューサーとしての専門職を経て、2013年からヘルステック事業を専門に活動を続けています。
ヘルステック事業の新規事業立ち上げを専門に、パラレルワークをしてきたので、いろんな事業の裏方(中の人)をしていることが多かったんです。
同時期にお会いしている方も、渡す名刺が異なるのでメディロムの業務委託に変わった後も、同時にラフール・協和・310LIFEなど、いろんな肩書の「大木」にお会いしていると思います。
私はコンサルとして立ち上げ支援で業務委託を終えるのではなく、事業を育成して、バトンタッチできるのが理想だと思っています。
結果的にリリース後も活動をするので、会員様とのコミュニケーションをしたり、研究ラボの発表を学会会場に参加できない博士の代理でプレゼンしたりもします。
つまり、事業運営上で役割的に足りないポジションを自分が担当し、体制を作り、バトンタッチするようなことが多く、気づけばヘルステック事業とはいえ、いろんなことを経験してきました。
◉ 関わってきた案件
・クリニック経営
・健康系オンラインチャットの指導
・ヘルスケアセミナー講師
・ボディケアサロンのアカデミー講師
・美容アプリの立ち上げ
・医学研究と学術総会での発表活動
・優良顧客限定サロンのモデレーター
・ラジオ配信のパーソナリティー
・動画番組のナレーター
・ライブコマースのライバー
・オンラインカウンセリング
全てが健康増進(生活習慣病予防、美容、老化防止、メンタルヘルス)の分野ではあるんですけどね。
だいたい2〜3年程度の単位で、こんなにも様々なプロジェクトをご一緒できた事自体、とても恵まれているな、と思います。ちょっと多すぎ?笑
いろんな経験をするなかで、より多くの日本人に大切なコトであり、私が一緒に寄り添えるのが「睡眠」だ、と感じました。
そこでスリープテックの事業支援を会社として22年に立ち上げ、個人活動は睡眠に特化して活動をしています(ご興味があれば、HPをご覧ください)。
もちろん、睡眠に特化するので、睡眠学も学び続けています。今までのヘルステック事業の立ち上げで、医師・博士・学会での活動が長かった経験から医療従事者でもない自分にとって、有効な指導資格を調べ、全てを一旦取り終えたのが24年9月です。
ちなみに、漢方養生は21年から3年かかりました!本当に深くって。ヘルステックでデジタル化できそうな魅力も含めて、今後も学び続けたいと感じるのが漢方養生の分野だと注目しています。
◉取りたかった資格
・上級 睡眠健康指導士
・睡眠寝具・環境指導士
・漢方養生指導士(薬物学マスター)
・健康指導士
・スリーププランナー
その他にも、興味を持った資格をいろいろ学ばせて頂いています。学びを重ねるごとに、眠るって大事で。私自身が睡眠がほんとに下手だったんだな、と思いました。
睡眠x養生って名前にしたのは何故?
スリープテック事業の支援を310LIFE社として活動するに当たり、メディロム時代から共同研究をご一緒したご縁をいただいた、筑波大学の睡眠博士で有名な柳沢教授の事業を少しばかりご一緒しています。
そこで、柳沢先生にお願いして推薦状をいただき日本睡眠学会の正会員にも入ることができ、日本の学術研究についても勉強をさせて頂く機会をいただきました。
その日本睡眠学会の学術総会で、厚労省が準備をしてきた睡眠ガイド2023の活動(健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会)のシンポジウムがあり、色んな視点での日本人の睡眠検討を伺いました。
みなさんも、睡眠ガイド2023ができたことで、いろんなメディア「成人は6時間以上寝るのが理想!」なんて記事に出会っているかもしれませんね。
そのシンポジウムで睡眠学者の先生方のお話しに、「睡眠休養」に注目をしているお話しがあったんです。
この睡眠休養感という表現に、漢方養生を学んでいる身として、すごく共感したんです。生命力を養う=養生をするために、睡眠が必要で。睡眠養生ができれば睡眠休養感が高まるんで!表現が絶妙だな、と思いました。
ところで、私はヘルステック事業開発を専門としています。
具体的にはスマートウォッチを始めとするガジェットを活用し、自分の健康状態を可視化したデータを活用したヘルスケア事業です。
一応、Googleさんには公式Fitbit Friendと呼んでいただいており、ヘルスケアトラッカーのFitbitを使って健康になっていく指導などもしています。
これが実は養生と強く関わるんです。自分の健康状態を数字で見ることは、健康増資を頑張りすぎずに出来るし、不調にいち早く、冷静に気づく事もできます。
また、睡眠中って寝ているので無意識なので、睡眠休養が本当に養生できた質の良い睡眠か?は、御本人では判断ができません。
(睡眠用語でいうと「睡眠誤認」といいます。ご本人の意識で睡眠状態を正しく把握するのは無理があるとされています)
睡眠の可視化をするだけで、すごい効果があります。
朝起きて、スマートウォッチなどで『今日の睡眠スコアは68点か、やっぱり疲れが取れていないんだな』といった具合で把握できることが、日中の無理する活動が減らせたりします。
逆に、6時間も眠れなかったな、という日に『睡眠スコア84点か!わりと熟睡できてるんだ♡』って思うと、気が軽くなるケースもあります。
数字で見れる健康状態(特に睡眠の質)って、無意識での日常活動にすごいいい意味での影響を与えるきっかけになるんですよね。だからこそ、各種スリープテックを活用することが睡眠の改善に役立ちます。
睡眠改善指導にはDXが役立つんです。もうね、睡眠日誌で毎日感覚で記録しているとか、手間なので。今の時代は手首や指につけるだけのガジェット、寝室に置くだけの赤外線センサーで自動記録していきましょう!
ところで睡眠は、できれば削りたい無駄な時間だと思ってはいませんか?
寝ている間は意外にも脳が起床時より活性化して記憶の整理やゴミの排泄などが行われることも、様々な研究でわかっています。
単なる眠っている「休み時間」と思っている方もまだまだ多いかもしれませんが、意識がない眠っている間でも身体的には活発にメンテナンスが行われる時間です。
つまり、睡眠は単なる休養ではなく、生命力を養うためのメンテナンス時間(=養生)をする大事な時間です。
しかし、不思議ですよね。睡眠って疲れてるのに、寝たいのに、上手に眠れないことってありませんか?
私自身が睡眠が下手で、よく眠れない日や睡眠が浅い日がたくさんありました。
寝ている間に企画書をめちゃくちゃ考えて作っている夢をよくみていました。起きたときに「提案書を仕上げたと思ったのに、また夢か!また作らないとxxx(がっかり)」って、日もよくありましたし。
ベッドで隣に寝ていた主人の手を、私がマウスばりにぐるぐる操作して、ダブルクリックしていた事もあったそうで…。主人が寝起きに「都(さと)に手をマウス扱いされてたんですけど。。。」って笑われたものです。
仕事に追われていると、熟睡したいのに眠れなくなったりするのが、睡眠の難しいところです。
ということで、解説が長くなりましたが。『睡眠』を上手にとるための『養生』法を知り、スリープテックを活用する『DX(AIやIoTなどのデジタル技術を活用して便利に)』の3つを組み合わせで『睡眠x養生』というロゴを作り、睡眠養生を商標登録をしました。
睡眠養生は、百科事典でありたい
私が自分の会社でメソッドを学び、プログラムを作っていることで、310LIFE(サトライフ)社では、多くの方に体調改善のノウハウを教えることが増えてきました。
セミナーをしたり、カウンセリングをしたり、アプリを監修したりしています。セミナーも40名規模から〜約400名様まで、オンライン実施ができることで、規模も様々です。23年は事業開発の業務をする傍らで、50回以上お届けしてきました。
まだまだ睡眠に関する情報は「基礎知識の啓蒙」からお願いされるので、セミナー中にお伝えしたいことが、全然伝えきれないんです。
私のセミナーをご視聴いただけた方は「内容、もりもりだな!汗」って思うことも多いと思います。
そこで、私が教えているプログラムを「振り返りは、これで見てね!」とお伝えする場所があると良いと思ったので、メディアを自分の名刺のような形で作ることにしました。
とくにFitbitなどのスマートウォッチでは、操作方法などお教えしなくともアプリだけで内容を把握する20〜40代に対し、操作画面の1つ1つをご案内したほうが、着実に体調改善の成果を出す50~70代もいらっしゃいます。
そんな方には、操作方法も交えたFitbitの具体的な操作方法を案内する記事も作っています。
例えば、Fitbitの記事ならこんな感じですね。
また、情報の受け取り方は人によって嗜好が異なります。
文章でしっかり読みたい方もいれば、音声でサラッと聞く程度でポイントだけを知りたい方もいます。そこで、ラジオやライブの実施経験を活かして、Podcastもメディア立ち上げ前にはじめました。
ちょっと専門的な事になりますが、ヘルスケアリテラシーのレベルに応じて、情報キャッチアップの違いがあります。
これは仲良しの森藤ちひろ教授のレポートもありまして、森藤先生のお話しをきいて「より気軽に情報を得られるPodcastをスタートしよう!」と思いました。
WEBサイト制作前の「聞く(ポッドキャスト)」から、スタートしていますが、今日時点の49本目にしてすでに2万再生以上、自然流入で聞いていただいているようです。
「さとちゃん寝る」は、毎週木曜日に更新しています。ポッドキャストもフォローしていただけると嬉しいです。Spotify、Apple Podcast、Amazon Music、Audibleで聞けます。
同じ様な番組名前が多いのでお手数ですが「さとちゃん寝る」で検索してみてください。
メディア投資して、収益はどうするの?
個人の会社でメディアの投資維持ってどうするのか?って思ってる友人も多いと思うんですよね。
実際、メディアの制作は、パラレルワークしている私一人では書きたい内容や取材したいお世話になってる先生方の原稿を作るのに手が回りません。
そこで、もともとCell La Vie(元Ageless+:エイジレスプラス)というメディアの立ち上げと編集長をやっていた時代にパートナーだったライターの中田尚子(しょぴちゃん)に編集ディレクターとして仲間入りしてもらいました!
私の数々の記事に加え、私がアテンドした博士たちの記事もたくさんライティングしてもらっていて、テイストを理解してくれていて、ヘルスケア&医療知識とても豊富な、頼もしいメンバーが入ってくれています。
つまり、システム代以外に、雇用もして、取材依頼費もかけての制作なので。個人事業とはいえ、わりと投資しています。
でも冒頭でもお伝えしたように、時代はメディアの収益モデルは厳しい時代になっています。
一応はWEBプロデューサーの端くれでしたので、この時代にメディアで収益モデルを立てた事業創出をする労力を知っているつもりですし、この分野に興味は持てません。笑
と、いうことで!
このメディア事業での収益源は、シンプルです。310LIFEへの睡眠関連事業(健康増進に関する依頼)につながればOKって、思っています。
例えば、「なんかスリープテック企画を作りたい」、「コンテンツ(記事、音声、動画)を作りたい」「セミナーを依頼したい」といった、ざくっとしたご相談が可能なので、睡眠養生の記事を参考にしてもらって、その流れで「大木にお願いしよう!」って思って頂けたら嬉しいです。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。(営業になってしまって、すみません…)
睡眠養生事業の未来は?
最終的には相談も受け付けて、ゆるく励まし合うようなコミュニティのようなカタチにしたいと思っています。
パラレルワークしている時間も考慮すると、今すぐには相談にのるようなカウンセリングを個別に行うことはできないので。異なる形で、私みたいに眠るのが下手で悩めるみなさんに、寄り添っていける体制を作っていきたいと思っています。オンラインサロンなどではない、新しいカタチを予定しています。
さてさて、どうなるでしょうか。
私自身、案件調整をしながら、できれば先に50歳には大学院に通いたいと思っています。勉学と事業がバランスよく出来るものか、、、これからも試行錯誤は続きますけどねー。どうだろう。
50歳がみえてきた私達世代って、改めて勉強もしたいし、積み重ねてきたカタチから次を作りたい時期に自然と入るんだと思います。
noteをさらっとまとめるつもりが、気づけば半日ぐらい考えて書いてました。こんな時間の使い方していて、時間が足りないのでは…とも思いますが。
睡眠養生での活動は、しょぴちゃんにサポートしてもらいながら2人で1つ1つステップアップしていき、一般向けのスリープテック事典に仕上げたいと思います。
ぜひ一度、睡眠養生のサイトをみていただき「こんな記事を読みたいな!
とか、お気軽にご感想もお寄せいただけると、とっても嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
今日の睡眠がより健やかでありますように。おやすみなさい✨️
310LIFE/ 大木都
(睡眠養生 編集長/さとちゃん)
https://www.310.life/