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リボンと配信

20240826

今朝メイクをしていて、唐突に「暮らしですよ、心がひとつになるのは」という古賀及子さんの名言を思い出した。
慌ててSpotifyをつけて「古賀ブルボンの採用ラジオ」の該当回を聴く(vol 56.暮らしで気持ちが一つになる)。

他人同士が心を通わせるのは、スポーツよりも合唱よりも何よりも「暮らし」であるという発見。例えば、公共の場で偶然居合わせた人同士が見たテレビに、たまたまその近所が映っていた時のような。

日常のその先を味わう、という採用ラジオの気骨があらわれている回のひとつで、この一見なんともなく通り過ぎて行ってしまうような物事を捕まえて眺め味わい尽くす、穏やかなアグレッシブさがなんともたまらなく大好きだ。

採用ラジオは今年になって最終回を迎えてしまったのがとても寂しい。また何かの折に復活していただけないだろうか。


出勤途中、街路樹の根元に洒落たリボンが落ちていた。少しだけ幅の広い、サテンのようなとろっとした艶のあるリボン。ティファニーブルーをごく薄くしたような色で、白い筆記体で何かが書いてある。
プレゼントについてきたリボンにしては結び跡のようなものも特になく、そのままするんと落としたような感じだった。
のどかな田舎の道には似つかわしくて、なんだか印象的だ。いったい誰が落とした何のリボンなのだろう。いや、落としたのか?捨てたのか?あのリボンは、明日もそこにあるだろうか。


時間つぶしに寄ったコンビニに、飲み物の常温コーナーがあった。大小複数メーカーの水とお茶が、店内の片隅にあるテーブルの上に置いてある。
考えてみれば、冷たいものが得意じゃなかったり、ボトルに汗をかくのが嫌だという人もいるだろう。かといって猛暑の折、温かいものも気が引ける。そんな時の常温なのだ。

「熱い」「冷たい」の他にもうひとつ、「常温」という第三の選択肢がある。
もしかしたら、気がついていないだけで、全てのものに第三の選択肢はあるのかもしれない。


YouTubeでテヅカさんの「配信予報」をリピートして聴く。くすぐったいような音の高低差がたまらない。動画もかわいいな。

そういえば今日は採用ラジオのSpotifyやら配信予報のYouTubeやら、なんだかネット配信づいた日な気がする。

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