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【デレマス雑談】「クラリス」というアイドルについて、大いに語らせてほしい


0.はじめに

 アイドルマスターシンデレラガールズに「クラリス」というアイドルがいる。非常に美しい子なのだが、残念ながら声はまだついていない。筆者の担当アイドルの一人であることは、わざわざこれを読んでいる皆さんであればおそらくご存知のことだろう。ご存知ない方はこの機会に……ごま塩程度に覚えておいてくれ……。
 なお、クラリスさんに対する認識としては、デレマスをなんとなく知っている程度の人だと「金髪で糸目のシスターの人」というイメージだろうか。もう少し詳しい人だと「はらぺこシスター」とか「プリンが好きな人」というイメージもあるかもしれない。なお一部のPによると、もみあげが自我を持ってたまに離脱することがあるという説もある。わかる人にはわかると思うが、東方界隈でいう神綺様のサイドテール(いわゆる「たくましいなw」)のようなものかもしれない。

 話が逸れた。彼女を語るにあたり、まず触れなければならない部分が「シスターである」というところだ。実際、彼女の最初のカードは修道服のような服装である。時々その恰好で事務所に来ることもあるらしい。

初期レアカードのクラリスさん。モバマスの「神戸エリア」を走破すると自動的に加入した。

 ただ、宗教というセンシティブな部分を扱うことからか、実は何の宗教を信仰しているかまでは明記されていない。「教会」の経営状況を立て直すためにアイドルになったという経緯にしても、どの宗教の「教会」かまでは明かされていない(一般的には「教会≒キリスト教の教会」だが、他宗教でも教会を設置している場合がある)。また、彼女のカードやコミュにおいては、いわゆる十字架のモチーフ等も徹底して使わないようにされている。つまり、現実の世界においてはシスター(修道女)といえばキリスト教のカトリックのそれが主なものではあるのだが、アイマス世界においては必ずしもそうとは限らない可能性がある、ということには注意したい。
 しかしながら、現実に存在するものをもとに、彼女のバックボーンを考察するほうが比較的楽であることから、ひとまず彼女については「現実世界でいうカトリックのシスターであると推測される」ものとして、いろいろと考えていくこととする。

1.シスターとしてのクラリスさんについて

 カトリックにおけるシスター、つまり修道生活を行う者(修道女)の条件として、「福音的勧告に関する公的誓願」を行った者、というものがある。平たく言うと「結婚しません」「私物を持ちません」「上長に従います」という内容を誓った者、ということである。
 なお、誓願には3年ないし6年の期間で行う「有期誓願」(18歳以上でできるようになる)と、「一生シスターします」と誓う「終生誓願」(21歳以上でできるようになる)の二種類がある。通常は何期か有期誓願をしたのちに、本当に一生を捧げてもいいと判断した場合において終生誓願を行うという。
 ちなみにクラリスさんは20歳のため、いずれにせよ終生誓願はまだできない。よって、誓願を行っているとしても有期誓願の期間内ということになる。それどころか、初誓願前の見習いである可能性も否定できない。ちなみに、このあたり(特に20歳という年齢設定)が二次創作において絶妙な設定であると、個人的には考える。彼女が行ったのが有期誓願か終生誓願かで、できることが少し変わってくるからだ。
 具体的には有期誓願の方が「将来的にシスターをやめる」という選択肢を取りやすくなるため、たとえば恋愛モノの二次創作を書きやすくなる(もっとも終生誓願をした後でも、やむを得ない理由があればシスターを辞めることが可能らしい)。
 実際、クラリスさん自身に結婚願望があるようなセリフがあるので、もしかしたら彼女はまだ終生誓願をするかどうか迷っているのかもしれない。あるいは誓願の内容がアイマス世界では異なる可能性もある。

モバマスのレアカード『 [ハッピーウェディング]クラリス 』より。

 なお、有期誓願の期間内とはいえ、アイドル活動は果たして許されるものなのか、という問題がある。実際のところ「結婚はしていない」し、「私物を持たない」という点においても、稼ぎの大半を寄付に回していることから(これは彼女の性格に起因するものでもあるだろうが)ある程度守っていると言える。なお、アイドルとして活動したり、生活するうえで必要なものを所持することは最低限認められるものとしてよいだろう。「上長に従う」という部分は、元々いた教会(あるいは修道院)の上長から「経営難を救うためにアイドルになって稼いできてくれ」と建前上頼まれた形で守ったとも考えられるし、プロデューサーを上長とみなしてプロデューサーの指示でアイドル活動を行っている、というようにも捉えられる。どうやら誓願を守っているとこじつけることができそうだ。
 ちなみに、修道院などで経営難の場合においてアルバイト等で現金を得るという方法がとられる場合があると聞いたことがあるため、おそらくはアイドル活動についてもその範疇なのだと思われる。かなり寛大だとは思うが、それはアイドルという職業が現実以上に跋扈する世界だから許された、ということでいいだろう。

2.クラリスさんという人物について

 彼女の名前である「クラリス」は欧米で比較的よくみられる女性名であり、「光り輝く」とか「鮮やかな」という語源を持つ。まさに彼女のイメージに合った名前だと言えるだろう。美しい名である。ちなみに、実は洗礼名なのではないかという説を唱えるPもいるが、少なくとも現実世界においては「クラリス」という名(もしくはそれに近い名前)の聖人がいないことから、本名である可能性が高いと考えたい。

 出身地は兵庫県とある。シンデレラガールズのプロフィールでは原則として出生地を出身地として表記しているため(たとえば、幼い頃から日本で育っている宮本フレデリカ(フランス・パリ出身)やキャシー・グラハム(アメリカ・ニューヨーク出身)など。ただし「海の向こう」「ウサミン星」「やさしい世界」は例外として考慮しないものとする)、まず間違いなく兵庫県生まれだろう。おそらく両親またはどちらかの親、あるいは祖父母の代が海外出身で、そのまま兵庫に定住したのちにクラリスさんが生まれたのだと思われる。

 国籍に関しては決定的な情報がないため特定が難しい。日本の国籍法では「父母両系血統主義」が採用されており、両親のどちらかが日本国籍であれば子も日本国籍を有する、ということになる。そのため、両親のどちらかが日本国籍を有している場合であれば、その子であるクラリスさんも日本国籍を有するということになる。つまり、たとえばWBCで話題のヌートバーみたいに両親のどちらかが日本人かもしれない。
 逆に、もし両親ともに日本国籍を有しない(単に永住している等)外国人である場合は、両親の出生国の国籍法に則りクラリスさんの国籍も決定される。もっともその場合においても、クラリスさんがその後日本に帰化していれば、結局は日本国籍を有することが可能となる。このあたりは公式の情報がほとんど存在しない部分であるため、二次創作においていかようにも解釈できる部分であり、作者の知識と腕の見せ所となる。
 なお、金髪の純日本人がかなり多いアイマス世界においては、もしかしたら純日本人であるが、961プロの「玲音」「詩歌」のように苗字非公開の「クラリス」という人である可能性も否定できない。同じ兵庫県民に洋風の名前である「橘ありす」さんがいるし、同じく兵庫県民で日本人なのに金髪の「櫻井桃華」さんもいるので…本名が「佐藤くらりす」とかである可能性もある。それはそれでかわいいので、そういう説を推すことも個人的には悪くないと思う。

 アイドルになる前のバックボーンについては「経営難の教会にいた」ということ以外、ほとんど不明である。つまり公式が提示してこない限り、いかようにも解釈してよい部分となる。王道ルートならばミッション系の高校出身で高校卒業と同時に初誓願をして教会(修道院)に入ったとか、あるいはシリアスなルートであれば実は孤児で教会(または修道院)の運営する養護施設で育ち、そのままシスターになる道を選んだとか、いろいろ妄想できる。もちろん普通に両親がいて…というものでも構わない。そのあたりは各自の想像に任せる形でいいだろう。

 そのほか、彼女を語るうえで欠かせない要素として、常に身に着けている赤いブローチが挙げられる。おそらく彼女にとって唯一の「私物」であると考えられるが、実はこのブローチに関する話も「思い出の品」ということ以外ほとんど判明していない。誰からもらったものなのか、どのような意味をもつアイテムなのか、というところに注視するだけでもいろいろなストーリーを書くことができるだろう。

デレステより。いつかおはなしいただきたい。

3.クラリスさんの「武器」について

 武器といっても黒鍵やらパイルバンカーやら銃火器のことではない。一部の界隈ではシスターにそういった装備をさせたがる層もいるようで、筆者もそれらを否定する気はないが、今はこういう意味の「武器」は除外しよう。ロ○ナプラの暴力教会や、T○PE-M○○Nの聖堂教会のことはいったん忘れてほしい。

まあ、黒鍵みたいなの持ってるクラリスさんも公式にいるんですけどね

 彼女の「アイドルとしての武器」の中でも最も代表的なものは「歌」である。たとえばデレステの個人コミュ1では、彼女の歌声に惹かれてプロデューサーが彼女をスカウトする描写がある。それ以外でも、事あるごとに彼女の「歌声」は彼女を語る上でのキーとして描かれている。ちなみにデレステのシンデレラガールズ劇場わいど第608話によると、コズミック・シンフォニー(クラリス・有浦柑奈・梅木音葉・望月聖のボーカル力に優れた4人ユニット)による即興のボイスセッションが行われているが、そこで彼女が担当したのはチェロに相当するパートであったため、ある程度低めの声でも歌える(アルト相当か?)ことが示唆されている。

音葉さんとひじりんは高め、クラリスさんと柑奈は低めっぽい

 アイマスのアイドルの中で唯一の「糸目」であることも武器であり特徴かもしれない。彼女が開眼したと推測される描写は、今のところモバマスのシンデレラガールズ劇場第30話で、はしゃぐ諸星きらりを諫める際に開眼したらしい(ただし描かれていたのは斜め後ろ姿)という部分に限られる。乙女座のシャカのような扱いである。劇場での描写では、同室の奈緒が居眠りをする中、クラリスさんは「私は起きてますよ?」とするネタもあった(劇場第433話)。

左は第30話。異様にハイテンションなきらりも今となっては懐かしい。
右は第433話。完全に寝てる奈緒もかわいい。

 「はらぺこ属性」については、やや誇張されがちな部分かもしれない。実際のところ「みんなで一緒に食事をすることが好き」という描写はあるが、大食いかどうかは不明である。ただ、性格的にお残しは許せないタイプだと思うので、たとえば小食で有名な黒崎ちとせ嬢と食事に行った場合、ちとせ嬢が残したごはんをクラリスさんが代わりに食べる、ということはあるだろう。もちろん自分の分の料理は平らげたうえで。
 あとは、有名なエピソードとして多田李衣菜さんが誤ってクラリスさんのプリンを食べてしまった際、かなりの長考の末に後ろ髪を引かれる思いで李衣菜さんを許したというエピソードがある(デレぽより)。このようなエピソードがあったことから、クラリスさんはプリンが好物、というイメージがついていると思われる。あとは劇場第1345話にて屋台の焼きそばのにおいに釣られていたあたりから、やはり食べること自体は好きなのだろうと推測できる。めいっぱいもぐもぐしていただきたい。

2時間半の葛藤


 ボランティアを趣味としている点も見逃せない。おそらく彼女の性格上、困っている人を見過ごすことはできないだろうし、そうでなくてもボランティア活動を通じて他者との交流を楽しむタイプだと思われる。そもそも教会での慈善活動などもボランティア活動の一種だろう。ただ、個人的にはあまり献身的になりすぎるあまり、無理をしないようにしてほしいと願う。

 あとは非常に細かい点であるのだが、彼女は握力がやや弱い。右手の握力が21kgであることが判明している。ちなみに20代女性の握力の平均値は28kg程度といわれている。

 そのほか、実際に弾く描写は現時点では無いものの、ある程度オルガンを弾くことができることが語られている。また、言語にも明るく、ラテン語とギリシャ語を読めることが明かされている。英語ができるかどうかは不明だが、両親が英語圏出身であればペラペラかもしれないし、ほとんど日本人として育ったので学校で習った程度の英会話力しかないかもしれない。また、気を抜くと関西弁が出るかどうかも不明。個人的にはたまに訛りが出るほうがかわいいと思う。

4.全人類はそろそろ「クラリス」を知るべきだと思うーーそのためにできること

 冒頭でも触れたが、実は彼女にはまだ声がついていない。「美しい歌声」を武器としていながら、未だに実際の声を聴くことができないというジレンマに、多くのクラリスPは常に苦しんでいると言っても過言ではない。比較的コンスタントに出番をもらえているとはいえ、やはり担当Pとしてはそろそろクラリスさんの肉声も聴きたいのである。

 というわけで、3月27日(月)より投票が開始される「Stage for Cinderella」のグループDである。各予選グループの中でも屈指の激戦区と言われているグループDではあるが、ここにクラリスさんもエントリーされている。正直かなり厳しい戦いになることが予想されるが、ここでなんとかして上位に入賞することができれば(それこそ5位以内であればボイス確定で万々歳)、世の中にクラリスというアイドルをより知ってもらうとともに、より一層意識してもらえるようになると思う。

 幸い、グループAでは「コズミック・シンフォニー」でユニットを組んでいる望月聖さんが5位以内に入りボイス実装された。グループCでも比較的絡みの多い高峯のあさんや、同じ20歳組の黒川千秋さんがプレーオフ圏内に入っている。この流れにぜひ乗りたいところである。

 さて、ここまでこの文章を読んでくれた人なら、そろそろクラリスさんというアイドルに何らかの愛着を感じるようになってきているだろう。それだけでも十分うれしいのだが、もうちょっとだけ欲張らせてほしい。お願いは一つ、グループDの投票をするときに、投票先の5人のうち1人をクラリスさんにするだけだ。ぜひ、皆さんの力を貸してほしい。

5.おわりに

 最後に、Twitterでクラリスさんを応援する人たちが使うハッシュタグについて少し紹介しよう。
(1)「#クラリスさんと9時のお祈り
 毎日午後9時にクラリスさんに関するなにかを呟くハッシュタグ。
(2)「#クラリスさんにアイドルソングを
 クラリスさんのSfC応援用ハッシュタグ。
(3)「#クラリスSunday
 毎週日曜日の午前9時ごろから、ひとつのテーマについて語り合ったりするハッシュタグ。筆者もちょくちょく投稿している。

 筆者としても、グループDの開始に向けてクラリスさんへの何らかの支援策を講じたいと考えている。ちなみにこの長文が第一弾だ。あとはクラリスさんというアイドルに親しみを持ってもらうべく、たとえばクラリスさんをメインに据えたSSを書いたり、デレマス紹介動画「デレマスガタリ」でクラリスさんの紹介をしたいと考えているが…書けるかなあ。
 まあ、あまり期待はしないでほしいが、何か投稿したときはTwitterで通知するのでぜひ見てみてほしい。

どっとはらい。


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