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【ライブ感想文】シンデレラガールズのライブ「耀城夜祭」を配信で観た感想など

0.はじめに

 最近なかなか文章を書く時間がとれず、どうしてもサボっているように見えてしまうのが困りどころです。お久しぶりです。筆者です。
 去る6月10日(土)・11日(日)、大阪城ホールにて開催されたアイドルマスター・シンデレラガールズの久しぶりの声出し解禁ライブである「耀城夜祭-かがやきよまつり-」について、今回は遅ればせながら感想などをざっくりと語りたいと思います。いや、本当はライブ直後に書きたかったんですがね、どうにもタイミングがとれなくて…といった言い訳もここらへんにして、さっそく本編に入ります。

1.DAY1

 開場前、出演予定にない原紗友里さんがなぜか大阪城ホール周辺に出没していたり、開演前も裏方のエライ人たちがなぜか屋台をやっているというちょっとシュールな光景を見せられたり(特にJUNGOさんのわたあめ屋は妙に似合っていた)と、なんとなくいつものライブとはちょっと違った雰囲気…いつも以上の「お祭り感」がある雰囲気が、開演前の現地民からのツイートや配信画面から伝わってきていた。なんか面白いことになりそうな予感はすでにあった。
 開演1曲目は「Yes! Party time!!」。やはりデレのライブのトップバッターがよく似合う。しかもお祭り仕様として和太鼓アレンジになっていた。芸が細かい。そして今回の座長(センター)は、地元・大阪出身のアイドル難波笑美役の伊達朱里沙さんと、神事的な意味でのお祭りが似合うアイドル依田芳乃役の高田憂希さんのお二人。バッチリな配役である。さらにソロ曲トップバッターはやはり神事的な意味でのお祭りが似合う巫女アイドル道明寺歌鈴(CV:新田ひよりさん)のソロ「満願成就♪巫女の神頼み!」。非常に流れが良い。おそらく頑張って現地に行った、筆者の友人の歌鈴ちゃんPは即昇天していただろう。
 今回のライブのコンセプトはズバリ「夏祭り」なので、やはり夏を感じさせる曲やパワフルさに溢れる曲がセットリストには多かったように感じられた。そのようなかなり熱めのセトリの中に、時折挟まれるチルい曲(DAY1だと「夏恋-NATSU KOI-」→「ささのはに、うたかたに」あたり)がまた良い。緩急のつけ方がやはり上手い。
 個人的に印象的だったのは、「N.O.R~Notes of Revolution~革命についての覚書」での脇山珠美役の嘉山未紗さんの高音シャウト。確実にCDよりも声量でかかった。デスメタルはグラウル(いわゆる低音のデスボイス。声優業界で有名なところだと小岩井ことりさんが習得している)だけではなく高音シャウトも華、というのをしっかりと見せつけてもらった。次はシンデレラバンドを率いての披露も期待したくなる。
 ほかには、今回のライブの顔役ともいえる難波笑美待望のソロ曲「大阪タコちゃんラブちゃん」だろう。事前にデレラジでコールについて言及されていたこともあって、配信の画面越しでもわかるくらい盛り上がっているのが伝わってきた。いや、良い曲もらえたよ難波ちゃん。そのあとは休ませる気のないいつものバカ騒ぎセトリ。いったいあの最終パートだけで何十万本のUOが折られたのだろうか。アイマスは経済。そしてアンコール前のラスト2曲として、「新時代」の幕開けを飾る「Wish you Happiness!!」(実はこの曲自体は新年のイベントで使われたということもあって正月感が強いが、正月限定曲ではない)で盛り上がり(思えばこの曲の初披露ライブは無観客の配信ライブだったことを考えると、有観客かつ声出し解禁の状況での久々の披露は感慨深いものがある)、そして「祭りのあと」を感じさせる今回のライブのテーマ曲(初公開)である「悠久星涼(ゆうきゅうのほしすずし)」でしっとりと〆。
 業務連絡はおおむね想像の範囲内。予想外だったのはアンコール曲に「サマーサイダー」が選ばれたこと。確かに夏曲だし、すでにオリメンでは歌唱されているが…10thライブ以降、割と選曲が自由になってきたこともあって、時々こういう驚きに直面する。そしていつもの「お願い!シンデレラ」で〆なのだが…こちらも和太鼓アレンジとなっていた。おねシンもこれでずいぶんとバージョン違いが増えたことになる(通常版(ハピハピver含む)、ジャズアレンジ、しんげきアレンジ、トロピカルアレンジ、山本真央樹アレンジ、和太鼓アレンジ)。もはやおねシンだけでアルバム作れるから。

2.DAY2

 DAY2は青木瑠璃子さんが会場周辺に出没していたという。やはりデレパ関係か。後で聞いたところによると、どうやらBDの特典映像をデレパ班が担当していたらしい。開演前の屋台パートでも青木さんが混ざっており、ヨーヨー釣りで直接ヨーヨーをつかみ取るなどの蛮行を働きつつも楽しんでいらっしゃった。ちなみに昨日は屋台の撤収時にこっそり原さんが出てきていたらしい。
 さてライブパート。初手YPTは昨日と同じだが、ソロ1曲目がまさかのナイトエンカウンター(星輝子&白坂小梅)による「Bloody Festa」。耀城血祭になってしまった。そこからの「ハートボイルドウォーズ」(昨日も披露されていたので今日は無いかも、と思っていたので意表を突かれた)については、次は村上巴役の花井美春さんを加えた完全版もぜひ聞きたい。そしてデレステのイベントカードでもあった三すくみのポーズをやってほしい。

リボルバーの二丁拳銃って難易度高いらしいですね

 続いての桐生つかさ(CV:河瀬茉希さん)のソロ曲「アタシガルール」、初披露だったアニメU149ではほんの一部しか流れなかったのだが、いきなり完全版を聴くことができるとは。やはり圧倒的にかっこいい。
 このDAY2なのですが、実は本来出演するはずだった方が二名も(大槻唯役の山下七海さん、藤原肇役の鈴木みのりさん)急遽出演できなくなってしまったというアクシデントのもと開催されたものでした。正直、セトリをどうするかとか、演出をどうするかとか、かなり悩まれたかと思うのですが…このピンチを、「本来のとおりにやる」という方法で見事に乗り越えたのは、圧巻の一言でした。具体的には、山紫水明(依田芳乃&藤原肇)による「Sunshine See May」をラスサビ前まで高田さん一人で歌い、最後まで一人で歌い切るのかと思わせてからのラスサビで鈴木みのりさんの「歌声」を重ねるという演出にしてしまったのは見事としかいえなかった。また、「Isosceles」ではステージ上には小日向美穂役の津田美波さん一人しかいないにも関わらず、あたかも二人いるような(本来は藤原肇を相棒としたユニット「フェアリーテイル*マイテイル」による歌唱だった)ライティング等の演出を行い、やはり鈴木みのりさんの歌声を「この曲では最初から最後まで」流すことで、この曲の特徴であるハモリと対旋律も見事に表現していた。ほかにも本来であればこのライブでサプライズ披露となったはずの「ルビー・カウンテス(八神マキノ・大槻唯・桐生つかさのユニット)」の完全新曲「Night Time Wander」についても、本来の「山下七海さんがいた場合」のフォーメーションのまま、むろんライティング等もそのままに山下さんの歌声を重ねて披露してしまったのも、演者さんにとってはかなり難しいことをこなすことになり、プレッシャーも大きかったのではと思う。いずれにおいても「やむを得ない事情で不在である」という逆境を逆手にとった演出により、「次こそは本来の形で聴きたい」と感じさせてくれる粋な計らいだと思った。個人的には、別のライブの話になってしまい恐縮だが、夢見りあむ役の星希成奏さんがライブに出られるくらいに回復した暁には、ぜひともオリジナルメンバーによる「Majoram Therapie」を(欲を言えばももクロを含めた八人で)再び披露してほしいとも思ってしまった。J氏には期待している。
 そのほか、デレの単独ライブでやるとは思っていなかった「ダンス・ダンス・ダンス」(この曲は765AS+デレ・ミリ・シャニの一部アイドルが参加したゲーム「アイドルマスター スターリットシーズン」の曲なので、扱いとしては「Voyager」とか「POP LINKS TUNE!!!!!」に近いか?)だったり、「あんきら!?狂騒曲」の歌詞を大胆にアレンジした「おおさか!?狂騒曲」(替え歌の歌詞もヒゲドライバー氏が担当)だったりと、意外性も見せつつの選曲は昨日とはまた違う楽しさがあり、まったく飽きさせない。そのあとは昨日と同じバカ騒ぎUOゾーンからの「Wish you Happiness!!」からの「悠久星涼」でアンコール前は〆。
 業務連絡では9月に愛知にてシンデレラバンドが参戦するライブが開催されることが告知されたりと、結構盛り上がりつつ(ただ場所がフルフラットかつアクセスがイマイチな愛知国際展示場だったので現地参戦は早くも諦めた。せめて日本ガイシホールかバンテリンドームなら…)、まさかの喜多見柚のソロ曲である「思い出じゃない今日を」をアンコール曲に持ってきたり(このとき、アイマス外のウェブ番組で共演しているルゥ・ティンさんが歌唱メンバーに含まれていたことから、配信のコメント欄やツイッターでは「赤ジャージの曲を青ジャージが歌ってる!」と妙な盛り上がりを見せたという話もあるが、まあそれはそれで)と、DAY1に引き続いて予想外の選曲をしてくるのでやはり侮れない。なお、おそらく柚ソロを今回のアンコール曲にした理由のひとつは、シンデレラガールズ十周年記念アニメで柚の所属するフリルドスクエアが「何回も8月31日を繰り返す」という場面に登場したところからの着想ではないかと推測する。ちょうど難波ちゃんも出てたし。

3.総評

 「なぜ俺は現地にいないんだ…」とまではならないまでも(←これは強がり。実際のところ予定が合えば行きたかった)、シンデレラガールズ単独では、前回の大阪でのライブ(2020年2月の7thツアー大阪公演)以来、約3年半ぶりの声出し解禁ライブ、やはり熱量がすごかったです。
 そして、昨年の「LIKE4LIVE #cg_ootd」や「Twinkle LIVE Constellation Gradation」に続いてのコンセプトライブであった今回の「耀城夜祭」でしたが、シンデレラガールズの十年以上の積み重ねによる楽曲の豊富さ・アイドルの多様さがあってこそのライブという感じで、この方向性はとても楽しいです。次の「Shout out Live!!!」は「Shout out(S/Oとも表記される。直訳すると「叫ぶ」とか「騒ぐ」になるが、ヒップホップにおいては曲の始めにリスペクト相手へのメッセージを語る部分、という意味にもなる)」とついていて、かつシンデレラバンド参戦ということから、おそらくかなり激しめなセトリになることが予想されるので、今から楽しみです。個人的にはバッキバキのヒップホップ系の曲をテーマ曲にしてほしい。贅沢を言えば、ShinnosukeとかCreepy Nutsとかが曲書いてくれないかしら。
 あとはこれまで以上に「難波笑美」というアイドルへの解像度がグッと増したライブだったと感じました。特に待望のソロ曲を大阪で初披露するということにとても意味があったと思います。また、難波ちゃん自身はボケと天然ボケが多いシンデレラガールズにおいては貴重なツッコミ枠でもあるので、今後もイベント等においてどんどん起用していってほしいと思います。問題は、中の人である伊達さんが雀士として多忙になってきていることから、うまくブッキングできるかどうかですが…いずれにせよ、アイドル・中の人の双方が活躍しているのはとてもいいことだと思います。

どっとはらい。

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