僕と「ときめきメモリアル」とキャラ記事原点の雑誌のこと--「ときめきアイドル」のインプレ記事を書いた理由
(※2018年9月29日に掲載した下記文章の転載です)
https://privatter.net/p/3842337
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本当は記事を出したあとの3連休のうちに書いておきたかったのですけど、
体調を崩してダウンしてしまい、そのまま東京ゲームショウに突入してバタバタとしてしまいまして……。夏季休暇でも少しあわただしかったのですけど、少し落ち着いたので…今更感ありありなのですが。
ここを見ている方はなんとなく半分は“いつも通り”を知っている方、半分は誰だお前感ありありのような気がしますので……。
普段は硬派な(←IT系のサイトの記者をしているのですが、そのなかでゲーム系の記事を書いていて、年に数回キャラクターゲームのインプレッション記事を書いています(一応商用サイトです…)
数として多いのはアイドルマスターで、知られているのはたぶんミリオンライブ!とミリオンライブ!シアターデイズ(ミリシタ)の木下ひなたとか、シンデレラガールズスターライトステージ(デレステ)の龍崎薫、あとはラブライブ!スクールアイドルフェスティバル(スクフェス)の星空凛と国木田花丸でしょうか…。振り返ればいろいろとやってきたのですが、それはほかのエントリーを見ていただくとして…、そういう記事もやっているというところです。
※ミリオンでまとまっているのは以下のひなたwiki参照(かえるさんありがとうございます)
http://seesaawiki.jp/hinata-wiki/d/%a4%d2%a4%ca%a4%bf%b9%a5%a4%ad%b5%ad%bc%d4%a4%b5%a4%f3%a4%cb%a4%e8%a4%eb%c6%c3%bd%b8%b5%ad%bb%f6
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そんなわけで、本当にひさびさに新しいシリーズ、新しいタイトルでのキャラクターゲームのインプレッション記事を掲載しました。あんまり知られてなさそうですが、アイマスシリーズとスクフェス以外のタイトルは、2015年にバトルガールハイスクールでやっていたのですが、あまりインプレッションという感じではなく…。さらに前だと2014年のドリームクラブGogo.以来かなと。
自分のなかでも、まずはミリシタ記事と思っていて6月に出したのですけど、早い段階から、その次は「ときめきアイドル」と決めていました。ときめきアイドルはタイトル発表時からも着目をしていたのですけど、実際にプレイしてみたとき、これは記事を書きたいと直感したんです。そう思ったのは、キャラクターのお気に入りもそうですし、ここまでやってきたインプレッション記事の手法を活用できるというのもあるのですけど、それ以上に、ゲーム中に散らばっている小ネタなどをある程度理解できるぐらいに、自分が経験・体験したことを書きやすいと思ったことと、あとはなんといっても、ときめきメモリアルとのめぐりあわせを感じたからです。
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Twitterにはちょっと触れたりもしたのですけど、もともとPCエンジン版ときめきメモリアルをプレイしてはまった人間で……。シューティングゲームを遊びたくて買ったはずだったのですけど…(これは本当)。でもムーンライトレディとか買っているあたり(以下略。
当時はラジオ聞いたりCD買ったりイベントに行くような1ファンではあったのですけど、20年ぐらい前に、いわゆる家庭用ハードのギャルゲーと女性声優を扱う「バーチャル・アイドル」という雑誌にかかわるようになって。自分にとって、これが記事を書く仕事をするきっかけとなったものです。それも話すと長いのですけど、もともと記事を書く仕事を希望していたわけではなかったのですけど(別に目指していたのもがあったし、手伝いバイトのようなものだと思ってた)、気が付いたら…という感じです。
雑誌の全部ではなく、いわゆる後半にあたる時期の月刊化するころに入って、それでときめきメモリアルがわかるというところで、メインとして担当していました。当時のときメモは、プレイステーション版で人気が最高潮になったあとで少し落ち着きを見せたころ。サターン版の発売あたりから、藤崎詩織が「教えてMr.Sky」でデビューして…あとドラマシリーズの虹色の青春まではやってました。
当時の思い出もそれはたくさんありすぎるのですが、それはさておき。記事の見せ方として、ゲームの紹介(システム的なもの)ではなく、いかにキャラクターがかわいいか、どういったところがかわいいのか、というのを紹介する見せ方をしていたんです。自分のキャラクターゲームのインプレッション記事で、特定の1キャラをお気に入りとして、たくさん紹介している見せ方をしていますけど、このときの経験がきっかけというか、着想にあったんです。
ウェブで最初にやり始めたのはドリームクラブの雪という話はしていますけど(このときはインプレッションではないのですが)、1キャラの画面写真をたくさん載せて、もうひいき目に押し出す、そしてどういうところがかわいいかを書くというのは、当時の経験があったからこそ思い浮かんでできたことでもあるのです。初めて記事を書いた雑誌というのもあるのですけど、原点的なところでもあって思い入れはありますし、それが今に続いているのは間違いがないところです。
雑誌が休刊になったあとは、別の会社でちょっとだけ攻略本とかで手伝うこともありました。名前として残っているのは、ゲームボーイ版のときめきメモリアルポケットとか……、あとドラマシリーズの旅立ちの詩と、2のサブストーリーズとかは手伝ったような記憶が……。でもメイン的なことはやってなくて。ただ、「あいたくて…」の攻略本は、先輩と2人で作りましたね……。
https://bookmeter.com/books/1895364
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それから月日は流れて……10年ぐらい前に、一つ前のゲーム専門メディアを担当することになって。そしてときめきメモリアル4の発表と発売があったんです。9年ぶりぐらいのナンバリングで。3から時間が開いていたなかで、まさか4が出るとは思ってなかったし、記事を書く立場でそれが巡ってくるとは思わなくて。しかもコナミの窓口となる方が、雑誌時代に新入社員で入った面識のある方で、10年ぶりぐらいに再会したとかもあって。
当時のサイトはもうないのですけど、「4」のインプレ記事も書いたのです(※ときめきアイドルの告知のつぶやきに「9年ぶりだから」というのは、単に新作という意味ではなく、9年ぶりにときメモのインプレ記事を書いたということなんです)。もちろん柳冨美子を押し出す場所も作って、「ふーちゃんにほわほわ癒されたい」というのも見出しに使っていて。
あとはネットラジオ。これも別件で音泉の方と知り合ったことから、番組のプロデューサーの方にお話することができて…ゲスト回を中心にかなりの数を取材させていただいて。スタッフのみなさんや大亀さん、滝田さんにも多々お世話になり……。ラジオCD発売のお渡し会で整理券配布した100人が全員来たとかも覚えてます。なによりも、昔の雑誌では連載を持っていて、自分も別の取材で何度かお会いした金月さんが、ラジオでゲストにいらっしゃったとかあってですね…。
本当に、4はめぐりあわせだと思ったんですよね。それゆえに応援していたし、今でも4の出来はいいと思っているのですけど、ただ当時はラブプラスが予想外というほど大きな話題となっていた時期でもあり…、勢いを取り戻すとまではいかなかったのかな…と。
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ときめきアイドルのタイトルが発表されたときには、ときメモシリーズではあっても新展開とうたっているし、冠だけつけたものなのかなとも思ったのですけど、わかりやすいところから小ネタまで含めて、当時のときメモをリスペクトするように入れ込んでいるのがわかって。
非常によく考えられて作られているのがわかったし、自分も当時のことをとかネタとかをわかっているものが多かったので、自分らしく書ける要素が多いだろうと。そのうえで、スクフェスやデレステ、ミリシタでアイドルがテーマのスマホリズムゲームの記事も書いていたので、やりやすいところもあるだろうと。それがときめきアイドルでのインプレッション記事の大きな理由ではあります。
…そんななかでも、内心では、20年してまたときめきメモリアルのことについて書けるとは思っていなかったし、書けるのであれば書きたいと。4から9年経って、いわゆる“いつも通り”なキャラ記事が確立されたなかで、こうして新作が出てきたのはめぐりあわせなのかな、と思って。自分の人生でも大きな影響を与えたシリーズでもありますし。それが後押しにもなったと思っています。
なんというか……自分しか書けない記事かどうかはよくわからないですけど、実際昔のときめきメモリアルのことを詳しく書ける方はたくさんいらっしゃるかと思います。またキャラインプレッション記事も、書ける人はいると思うのですけど、両方の要素をうまい具合に自分らしく書けたのかな…と。あまり偉そうなことはいえないのですけど、自分のときメモ歴24年とバーチャル・アイドルでの経験と体験、そしてドリクラやアイマス、スクフェスで培ったキャラゲームの見せ方を集結させた、ある意味では集大成的なものなのかなとも思っています。
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リリース初期からもプレイはしていますたけど、記事のために本格的に取り組むようになってから、いろんな要素とか、それこそ知らなかった機能までたくさんあることに気づいて……。よくアイドルリズムゲームと比較されることも多いのですけど、かなり別物というか意欲的な機能や取り組みも多くあって(VRやジャイロとかがわかりやすいですが)、そういったものが伝わってないのかな、とも思っています。そこは意識したかな……。実際記事の反応でも、知らなかった機能があるというのもちょいちょい見たので。逆にそこは運営や宣伝の課題でもあるかと…。
あと自分を知っている人ほど、お気に入りにはみさきだと思われていたようで……(笑)。いやほんとみさきかわいいし、今でもかなりお気に入りなのですが(今回はあまり触れてないですけど)かなり迷いました……。なぜ野々香かといえば、ゆるふわな癒し系で、しっかりしているところとちょっと抜けてそうなところが併せ持つ感じで、気が付いたら…という感じでした。
本当は8月のお盆あたりぐらいを想定していたのですけど、思いのほか分量が多くなり……伸びに伸びてしまって。本当は8月末のボンバーガールの藤崎詩織が話題になったときに合わせられたらよかったのですが(笑)、結局9月中旬となってしまいました。分量としても、自分でもこれ以上は…と思ったミリシタひなた記事と同等で(区切り的に1ページ多くなってますけど)、本当に書けるだけ書いたという感じです。
記事の反応もかなりエゴサをしましたが(笑)、これまでを知らなかった方が多いなかでも、いい反応をいただけたことにほっとしています。まずは熱心なファンの方に評価いただくのが大事だと思っていたので。一方で、もう少し広がるとよかったかなと思うところもあり、自分がまだまだなところもあるのかなと思っています。
反応のなかには、いわゆるときメモネタが通じる年齢が上だけではなく、もっと下の人にもしられなくちゃいけない、みたいな意見も見ました。今回の記事に関して言えば、まずサイトがゲーム専門ではなく、しかも読者の年齢層が比較的高いサイトであること、自分が実際にその世代だからこそ書けることを重視した内容にしています。その点はご了承いただきたいと思います。実際シリーズを知らなくても楽しめる要素は満載だと思ってます。逆にそういったところは、若い世代のみなさまにお任せ…というと変ですが、そういった方々の発想によるアピールが重要だと思います。
でも一個人としては、ゲームの持つポテンシャルを考えると、世代云々以前にまだまだ広がる余地があって、届いていない部分がたくさんあるとも思っています。これも一個人の古い人の考えですが、ときメモといったらラジオ…なんでやらないのかな、とか。せめてときめきアイドル対戦ぱずるだまが出るくらいには人気が出てほしいとか(笑)思うことはいっぱいあります。
記事を作る中ではTwitterでキャストの方とかファンの方のコメントも結構いろいろと見ましたが、本当に熱量が高いと感じていて。ちょっと見ただけでも十分伝わるぐらいに愛着を持っているのがわかったので。まだ慌てる段階ではないのかもしれませんが、いい形で華が開くといい思いますし、自分としてももう少し未来があっていい、その未来を見てみたいと思っています。あと2019年はときめきメモリアル25周年なのですけど…20周年のときには何もなかったように記憶しているので、ときめきアイドルが少しでも華を添えられる存在になっていてほしいという願いも込めて。来年もまた書きたいなと思ってますので。