ピースの煙はあまい匂いがするんだよね
最近は居酒屋でもタバコが吸える場所が減ってしまった。
それでも、こっちの方なんかはコンビニ前には必ず灰皿があり、比較的タバコを吸うハードルは低く感じる。
吸っている女の人に会うのもまた珍しくて、職場の喫煙所では一人も見たことがない。
時代なのか、土壌なのか。
久しぶりに入った居酒屋でも、もちろん吸えなくなっていた。
なくたって別に生きていけるとは思っているけれど、なんとなく味気ない。
吸うために出た外はモワッとしていた。
それはもうクーラーで冷やされたレンズがくもってしまうくらいに。
お向かいの居酒屋も中では吸えないらしかった。
向かいにあった赤提灯と灰皿は、こんな中でも涼しげに見えた。
夏の夜のワクワク感はどこからくるのだろう?
一人もいいけど、二人での散歩もいい。
夜道には、共犯者が欲しくなるのかもしれない。
抜け道を行く人。
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