官幣社・国幣社
官幣社とは
「 官幣社(かんぺいしゃ)は朝廷が運営に関わる神社 」であり
「 国(神祇官)から幣帛(へいはく)の供進(きょうしん)を受ける 」
国幣社とは
「 朝廷から遠方に派遣された国司が運営に関わる神社 」であり
「 国(神祇官)から幣帛(へいはく)の供進(きょうしん)を受ける 」
(「一生に一度は行きたい日本の神社100選」 より)
*神祇官 令制(りょうせい)下にあり、神祇の祭祀関係を司る官庁。
*幣帛 神前に供える物の総称。みてぐら。にきて。ぬさ。
*にきて(幣) 神への捧げ物。
榊 (さかき) の枝に掛けて、神前にささげる麻や楮 (こうぞ) で織った布。
日本書紀 巻第一 神代上[第七段]
『 天香具山の五百箇(いほつ)真坂樹(まさかき)を掘(ねこじ)にして、上枝(ほつえ)には八坂瓊(やさかに)の五百箇御統(みすまる)を懸け、中枝(なかつえ)には八咫鏡(やたのかがみ)を懸け、下枝(しづえ)には青和幣(あおにきて)・白和幣(しろにきて)を懸け、相与(あひとも)に其の祈禱(いのり)を致す。』
青和幣は麻、白和幣は木綿(ゆう) 新編日本古典文学全集2 日本書紀1
*ぬさ
神に捧げる供え物。また,祓(はらえ)の料とするもの。古くは麻・木綿(ゆう)などを用い,のちには織った布や紙を用いた。
*楮 (こうぞ) 和紙の原料のひとつ。
靖国神社 も 別格官幣社 であり、国の神祇官の管轄であるとのこと。