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大祓詞/豊葦原の水穂國(とよあしはらのみずほのくに)
『 我(あ)が皇御孫命(すめみまのみこと)は 豊葦原(とよあしはら)の水穂國(みずほのくに)を 安國(やすくに)と平(たひ)けく 知ろし食(め)せと 事依(ことよ)さし奉(まつ)りき 』
( 意訳 )
『「我が皇御孫命は豊かな葦原の茂る瑞々しい稲穂に恵まれた国を、安らかな国として平穏にお治めなさい」と、皇御孫命に言いつけ申し上げた。』 國學院大學博物館 企画展 祓 儀礼と思想 図録より
日本書紀 巻第一 神代上 第四段 正文・一書第一
『一書に曰く、
天神(あまつかみ)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)に謂(かた)りて曰(いは)く、
「豊葦原千五百秋瑞穂(とよあしはらのちいほあきのみずほ)の地(くに)有(あ)り。汝(いまし)往(い)きて翛(しら)すべし」
とのたまひて、廼(すなは)ち天瓊戈(あまのぬほこ)を賜(たま)ふ。』
*豊葦原千五百秋瑞穂 日本の美称。葦は邪気を払い、葦原には稲も生育するから、『秋」は稲の収穫の秋と「一年」の意の秋の両意を兼ねる。「瑞穂」はみずみずしい稲穂。「地」は国土(くに)。
豊かな葦の茂る原で大量に多年稲穂が収穫できる国の意。
(新編 日本古典文学全集2 日本書紀1 より)
日本書紀 巻第三 神武天皇(即位前記)
『 年四十五歳に及(いた)りて、諸兄(もろもろのえ)と子等(みこたち)に謂(かた)りて曰(のたま)はく、
「昔我が天神(あまつかみ)、
高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)・大日孁尊(おほひるめのみこと)、此(こ)の豊葦原瑞穂國(とよあしはらのみづほのくに)挙(こそ)りて、我が天祖(あまつみおや)、彦火瓊瓊杵尊(ひこほのににぎのみこと)に授(さづ)けたまへり。・・・』