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【ライブレポ】chef's utage 2nd Tour Final

はじめに

@渋谷eggmanにて24/08/26(月)に開催された、『chef's』utage 2nd Tour Finalについて、レポで記録。
紹介は過去noteでしたが『chef's』のライブについてレポするのは初なので、簡単に出会いのきっかけから、ライブレポまで。

※定期※
ちなみに、自分は音楽評論家でもプロでもなんならアマバンドすらしてない、ただの邦ロック好きであり、なんの理論にも則ってない個人的趣味嗜好の延長であることを断っておきたい。皆様敬称略で書かせていただきます。

きっかけ

『chef's』との出会いは23年3月まで遡ります。
TikTokのおすすめで聴いた「Hamlet」にひと耳惚れ。そこからEP「selfish theater」から広がり、どの曲もおいしくて。『おいしい音楽』というバンド名とリンクしたコンセプトにも打たれてそこからずっと聴き続けている。

初めてのライブは23/06/13、@新代田FEVER開催の時の"utage"。物販にいたGt./Vo.アヤナさんにCDをお買い求めしようとしたらメニュー表が見つからなくて「言い値で!」と言われとっても困ったところから始まります笑。だけど、ライブになった途端、素敵な歌声とBa.まろくん&Dr.いぶくんの素敵なリズム隊、Gt.たいぴょんの素敵ギターメロに感動。忘れられない素敵なライブの想い出。その時からこのバンドは応援し続けようと密かに決意しました。

その後も、フルコースメニューになるようなセトリを組んでいたり(曲名に料理名が入っている)、魅了され続けております。

今回のライブと対バン相手

今回はスリーマンでの開催。自分は名前を存じ上げつつライブは初見だった他2組もそれぞれの魅力が。

ルサンチマン

『chef's』Ba.まろくん・Gt.たいぴょんとも高校からの付き合いという『ルサンチマン』。2人との仲も頷ける圧倒的演奏力。インストで、熱量をひしひしと伝えてくるバンドだった。めずらしくたいぴょんが喋る喋る。それだけ感慨深い対バンであることが伝わってきた。

SAKANAMON

Ba.まろくんがen.のMCで「高校2年間、駅からの徒歩30分をこのバントの大好きな2曲=3:45×4ローテで通い続けた」と謳ったバンド。聴いて好きになればなるほどライブが楽しくなるバンドだと感じた。ノリノリな楽曲と絶妙にゆるいMCだけでいくかと思いきや、chef's「huit」(ゆい)のワンフレーズでオーディエンスの心を掴み「おつかれさま」で魅せた沁みる曲・歌詞の引き出しの多さはさすが活動歴16年。憧れの先輩バンドとして素敵なライブだった。

"utage"とは?

よくchef'sメンバーは「utageはみんなで楽しもうぜいぇーい、みたいなコンセプトのライブ」と言う。初期のライブではみんなで乾杯までしたらしいが、Gt./Vo.アヤナさんがダメダメになってしまったらしく禁酒令が下ったらしい。以降ソフドリで乾杯していた。
今回の対バン相手はまさに"utage"に相応しい2組と言えよう。ただ時間の兼ね合いか、今回恒例の乾杯がなかったことだけ少し残念。

chef'sのアクト

結論から、個人的に過去一のおいしい音楽だった。
対バン相手も一層思い入れがあったこともあり、その2組のアクトもとてもよかったこともあり、『chef's』自身の気概がいつも以上に前面に出ていた。これまでフェス含め9回ライブ参戦して、もちろん毎回よかったのだけど、今回は少し違った。

ざっとライブレポート!

セトリ後半に入ることの多い代表曲「スピンオフヒロイン」が早々に飛び出す。イントロの「ワンツー」の合いの手を序盤でやるのは珍しい気が。
そして今年注目のナンバー「ヒッチコック」の最高においしいイントロに繋げる。ここでのGt.たいぴょんのギターメロはいつも以上に圧巻だった。
さらに最新EPから「だって、金星」が飛び出し、これもイントロがめちゃおいしいナンバーだが、ライブで初めて聴くこのイントロはまた一段違った味わい深さ。
「Hamlet」→「huit」→久しぶりの「ほとぼり」→こちらも最新EPから「Garden Variety」と徐々にしっとりめで沁みる曲調に落ち着かせつつ、オーディエンスの心を掴み、次へと繋げる。
心機一転ラストスパート「デクノボウ」→「いとおかし」へ。「デクノボウ」は以前の"東京晩餐会"でもvo.アヤナさんが「大事な曲」と言っていたナンバー。
自分は歌詞を大事にするタイプなのだけど、
「今までが全部間違ってた気がして怖くなるんだ」
「世界の端っこで今日だけ寝ていられても 明日にはきっと要らないこと思うから」
「今日もやっとで起き上がれて何者にもなれなくて」
といった誰もがネガティヴな時に感じる言葉から
「きっと、夢をみても 誰かの代わりじゃない 殴り書きでも僕だけのものだ。」
と前を向ける歌詞は、たしかにそっと味方でいてくれる。

en.での3大発表!

chef'sのen.(アンコール)は、すぐーに出てくる。
ここで3つの大発表が。

  1. 新アー写公開!
    これまでGt./Vo.アヤナさんがドーンで、Ba.まろくん曰く「他のメンバーサポートメンバーかな?」だったアー写が更新!仲良く横並びでおしゃんな写真になった!

  2. "otemae"ツアー発表!
    "otemae"は参加バンドがみんな新曲を持ってくるというchef's pre.のライブ。今回は、東阪開催!

  3. そして1番大切な…
    Ba.まろくんの憧れ・夢でもあった『murffin discs』のレーベル所属決定!
    対バン相手の『SAKANAMON』だけでなく、sumikaや、『NOiD』(SUPER BEAVERら)や『TALTO』(マカロニえんぴつら)も仲間の素敵なレーベルへの所属!おめでとう!
    サイト内で大好きな錚々たるバンドと並ぶ『chef's』。感慨深い。
    発表直後、まろくんは深く深くお辞儀をした。喜びの涙を隠すためか、これまでの敬意か、これからへの決意か、言葉にするのは野暮だろう。ただ、この瞬間に立ち会えたことはファンとして、とても喜ばしいことだ。

そしてen.へ!

en.は、こちらも最新EPから「ヒールマニュフェスト」!
「帰ろう!あなたとならどこへだって行けるけど」
とアンコールにぴったりな歌い出しに一気に心掴まれる。ただ、続くのは「背伸びなんてしなくていい。どこにも行かなくていいのです。」というどこまでも寄り添ってくれる歌詞だ。
そして、
「もしあなたが悪役でも、あたしがそばにいてあげる。」
「どんな夜もそばにいる。誰かを守らなくていい。二人だけでいよう。それだけじゃだめかな。」
とまっすぐなラブソングでありながら。
「毒を吸って吐いて心保ってる」など「ヒール」でありながら「マニュフェスト」に共感させられる。
最後はちょっと正直な欲望が顔を出す。
「おはようだけでいいの。本当は、おやすみもほしいの。もしもの話はいらない。「二人だけ。」あたしのマニュフェストなの。」

これを、Gt./Vo.アヤナさんのキュートだけど、軸のある声で歌いあげる。最高のフィナーレだ。

おわりに

途中から熱が上がり曲の歌詞まで触れてしまった。
こんな魅力的な歌を作り続けるBa.まろくんは本当に尊敬する。
そして、素人耳に聴いても難しいこれらの曲を圧倒的な演奏力で完成させるDr.いぶくん、Gt.たいぴょんにも感服だ。今回はいぶくんの声も聴けてよかったな、喋らないから笑

新アー写と次回告知

最高のディナー🍽️をありがとう。ご馳走様でした。読了感謝。

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