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【ライブレポ】フジタカコpre. "siesta"

はじめに

@下北沢シャングリラにて24/09/25(水)に開催された、『フジタカコ』pre. "siesta"について、初取上げのため簡単なご紹介とライブレポで記録。ライブ概要は下記Xでの投稿引用にて。

遅ればせながら、2024/02/14発売の1stアルバム「HEROINE」のプロモーションをきっかけに知った『フジタカコ』。

2001/09/01生まれのシンガーソングライター。
地声ややハスキーでありながら、歌声はハイトーンで力強く、彼女のギターと共に奏でられる、等身大かつ目に浮かぶような独特な世界観とワードチョイスの歌詞の曲は、いつポカリのCMの主題歌に呼ばれてもおかしくないと思う。

2024/07/14の@下北沢MOSAiCが毎年主催する無料イベント"白フェス"にて、ライブを聴き、その場で今ライブの手売りチケットを購入した。そのくらい、彼女の弾き語りは自分の心を惹きつけた。
買ったタオルとチケットにサインを頂けるファンサまで。宝物。
あの、くっそ暑い(熱い)白フェスの箱で、暑さを忘れるくらい引き込まれた。

対バン相手2組

NELKE

こちらも白フェスぶり2度目の『NELKE』。SNSでバズり気味でもある彼/彼女らは、フジタカコのMCを借りると、爽やかな男女混合バンドかと思いきや、「どこか"痛み"みたいなものを抱えた」曲を奏でるバンドだ。

Vo.RIRIKOのまっすぐに伸びる声と楽しそうに演奏するメンバーと生み出すグルーヴに、圧巻のトッパーパフォーマンス。個人的にこの日は「カレンデュラ」がよかったかな。「花図鑑」もちょい聞きたかったです。ミーハーですみません。
25年3月の@恵比寿LiquidRoomワンマンも完売だそうで、絶好調のバンドですね。

空白ごっこ

@横浜BAYSISのpre.ツアー"PLUS LOG"以来、こちらも2度目の『空白ごっこ』。この日は観客の服装を観る限り、若干アウェイ気味の中、徐々にオーディエンスの心を掴む、綺麗なセトリ。

2度目で再確認したのはバンドメンバーの演奏力。そして、Vo.セツコの心を惹きつけるパフォーマンス。
なんと言っても、やっぱり「運命開花」が最高に好き。この日はセトリラストの最高潮で持ってきていたが、鳥肌立った。Aサビから「手を挙げていきましょう」と少ない口数の中で煽るパフォーマンスは、確かな熱量を宿していた。1曲目でのオーディエンスの反応と段違いにフロア全体から手が挙がり、「ありがとうございました、空白ごっこでした」とステージを去る頃にはオーディエンスの心を掴み切っていた。

フジタカコのアクト

本題の『フジタカコ』のステージのお話へ。
まず、セトリはこちら。

物販で400円にて手書きセトリが!買えます!

サポートバンドメンバー

ライブ前から本人が最高のメンバーと称していたが、ライブを聴いていて、まず感動したのは、まさにバンドメンバーの演奏。
特に、Dr.ウツミエリさんのドラムスがめちゃくちゃ好きでした。周りのメンバーへのリスペクトや表情まで、観ていて気持ちの良い演奏。
ライブに行けば行くほど感じるのは、いかにリズム隊が大事かというコト。すごく芯の通った心地良いリズム音でした!
もちろん他のサポートの皆様もめちゃくちゃ素敵でした。

ここからは、どの曲も最高だったんだけど、特に印象に残った曲ベースで!

01.スポットからにげて

スタートからアップテンポなこの曲でライブが始まる。
Aメロ入り「泣か、ない、かの、じょは…」からテンションが上がる。
サビもマイクに向かうフジタカコにピッタリだ。

スポットから逃げて 逃げて
せめて君の前では笑っていたい
マイクには乗せないで ないで
せめて君の前では歌っていたい

各フレーズの末尾は、ライブだと1拍遅れるアレンジになるのも魅力。

03.君が思い出したら

遅ればせながら、自分がフジタカコにどハマりするきっかけとなったのは、この曲だ。
出だしの「昔好きだったテレビ番組 打ち切りになってしまったこと」のワンフレーズから心掴まれた。
そして、静かな曲調でありながら、サビに入ると叫びに近い声で、独特な場面を切り取るように歌う。

この曲はソニーミュージックの小説・音楽・映像のコラボプロジェクト「monogatary.com」主催"READ"の曲。小説「指輪を外して」が原案の曲。
たった2Pなので、読んでみてほしい。そうすればより、曲の理解が深まるだろう。

この曲は、優しい嘘の話。

05.ぜんぶわるいゆめだった!

この曲は初聴きだったが、印象に残ったのは曲前のMC。「最近、悪夢をよく見るんですけど…」と不穏な話から始まるが…。
「嫌なコトとか、辛いコトとか、どうにもならないコトとか、色々あるけれど。そういうコトこそ、"ぜんぶわるいゆめだった!"のだと、自分に言い聞かせて前を向けるように」

そしてここで、ライブタイトル"siesta"についても触れておきたい。途中MCで「"昼寝"という意味がある」という話だった。「夢のような時間」をライブのコンセプトに置いたのも↑のような「嫌なコトが少しでも軽くなるライブの時間にしたかった」とのことで、今回のライブの折り返しに相応しい選曲だった。

また、この曲は、配信リリースされていないので、ライブでしか聴けない曲。『フジタカコ』にはそういった曲も多い。これも、ライブの醍醐味で、コンセプトを引き立たせた。

08.カミングスーン

ラストは24/08/28リリースの最新ナンバー「カミングスーン」。
9月はほんとにずっとこの曲を聴いている…。
おしゃれMVもあるので、ぜひチェック。

ポジティブサウンドと歌詞に、この謎に忙しい9月の帰り道、どれだけ元気づけられただろうか。

何度も
乗り換えて 問いかけて
途方に暮れ たどり着いて
と思えば 見失って
不貞腐れて 俯いて

蹴飛ばして また拾って
抱きしめて 突き放して
追い抜いて 待ちくたびれて
それでもそばにいたいのです

カミングスーン
触れる距離にある
答えじゃつまらない
カミングスーン
ひどい顔も明日には表情を変える

ラストサビ前〜ラストサビ

ある日のインスタライブでは「どこのパートもぜんぶ好き」と本人が豪語していた。自分も最初の入りやBメロ入りなど好きなポイントがたくさんあるこの曲。音楽を聴こうとする時、9月はずっとこの曲からプレイリストを再生していた。

ただ、やっぱりラストのこのパートが1番元気が出る。
「触れる距離にある 答えじゃつまらない」
「ひどい顔も明日には表情を変える」
これで、また明日も頑張れる気がしてくる。音楽の力って偉大。

おわりに

熱冷めやらぬフロアが明るくなり、どう見ても今日はen.ないのかぁという雰囲気の中、それでもまだ拍手が鳴り止まない。最終的に「en.は用意してません!」とフジタカコご本人登場で惜しまれるようなラスト。
正直、「天使になったら」「エイプリル」「シスター」あたりでのen.を期待していた自分もいた。

物販では開始前に買ったセトリを交換。実はMC内でワンマンの告知もあり手売りチケットも販売開始に。

だがなんと!開始前の物販で、アルバム"HEROINE"・Tシャツ・ラババン・セトリを買ったら、現金が200円足りず…。その場で買えなかった…悔やまれる…。
(結局オンライン公開直後に買いました。)

ワンマン"スタンドバイミー"、今から楽しみ。イメージビジュもかわちい。
ライブがめちゃくちゃ多いわけではないので、気になった方はチャンスを逃さぬよう…!

以上、ライブレポでした。
読了感謝。

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