肝心の気密性能・断熱性能は?「夏」編
ヤマト住建がアピールする「高気密・高断熱」を信じて家を建てました。実際に住んでみないとわからないので不安でしたが、結果としては大満足しています。
夏を過ごしてどうだったか、前提条件や定量的・感覚的な話を簡単にまとめてみました。
1.換気仕様
前提条件の一つとして、換気仕様。ドアや窓、換気システムに関することで、概算見積もり時や契約時、仕様確定時にそれぞれ出してくれます。私の場合は見積もり提示されたところからアップグレードしたものはありません。
玄関ドア:D2仕様
サッシ:Low-E ペアガラス・アルゴンガス
換気方式:第一種熱交換換気システム(床下無し)
2.気密仕様・断熱仕様
換気仕様と同様に仕様書の一項目として気密仕様と断熱仕様があります。屋根や床、壁のどこにどんな断熱材をどれくらい入れるのか、がまとめてあります。当然、お金を積めば基礎断熱とか屋根断熱マシマシとかできるようです。
屋根断熱:吹付硬質ウレタンフォーム200mm
外壁外張り断熱:キューワンボード30mm
柱間内断熱:ビーズ法ポリスチレンフォーム保温版特号50mm
オーバーハング床断熱(上部屋内):アキレスボート50mm+50mm
床下断熱:ビーズ法ポリスチレンフォーム保温版特号105mm+基礎パッキン
3.室内空気循環機能
エアフローシステムにしています。
床下に穴が空いていないタイプです。天井から調整済みの空気を吸い込み、屋根裏などにあるダクトや循環ファンによって各部屋へ空気を送り込む機能です。
4.測定準備
SwitchBotというIoT機器を購入しました。
ミニハブ1つと、温度湿度計を2つ用意しました。
測定は1階リビングで行います。
エアコンはDAIKENうるさらX S563ATRP(18畳用)1台。
設定温度は28℃。
5.測定結果
定量的な数値は以下のようになりました。
外の気温が32℃~36℃の期間でも、29℃以下をキープしています。設定温度は28℃にしていましたが、なかなかそこは難しいのか、間取りのせいなのか、人数のせいなのかわかりません。
次に湿度。
屋外で70%を超える期間であればおおよそ60%を上回ることはなく、雨が降って屋外が90%を超えると60%を超えてくる感じです。
6.感覚的な話
結局どうなの?という話ですが、かなり快適に過ごせました。
28℃設定でも湿度が60%くらいに収まっているせいか、不快ではないです。雨が降るとやや気温が落ちて湿度があがるのでトータルでみるとこれまた問題がない。エアフローシステムにより、1階の玄関や洗面所が同程度に保たれていたのも驚きでした。間取りのせいかもしれませんが。
ただし、2階は別につけたHITACHIのエアコンをまわさないとやってられませんでした。1階のエアコンで冷房かけたって上に冷気がいきませんので当たり前かも。そして、2階のエアフローシステムについては各部屋のドアを閉め切るとかなりしんどい(不快)こともあって、ドアを開けてサーキュレーターをまわして快適に過ごせたということがあります。エアフローシステムは万能ではありませんので、サーキュレーターが必要です。
とは言っても、電気代(別の記事でご紹介予定)を含めて総合的に考えるとヤマト住建の高気密・高断熱を信じてよかったと思えた夏でした。