32歳の青春回想~ネットライム~

○ガラケー時代にもネットライムサイトはあった
○バトルもあった
○韻の踏み方は人それぞれだった

かなりニッチな分野だが、ネットライムを皆さんはご存じだろうか?

MCバトルは何となくイメージできると思う。
韻の踏み方や内容の濃さ、ラップの聞き心地の良さ、観客を沸かせてたかどうかなどを競って勝敗を決めるのがMCバトルである。

今回紹介するのはネットライム。
文字だけでラップをするのだ。
例えば下記のようなものである。

今日の
note
良いの書こうと
濃度
上昇
綴るマイロード

みたいなのを書き込んで、「おれの韻どうよ!?」っていうのを競うのである。
評価基準は韻の踏み方と内容の濃さのみなので、韻を踏んでないような普通の文だけど実は全文字踏んでたというリリックもあって天才の巣窟のサイトも存在した。

今でもネットライムのサイトはあるらしいが、当時は、ガラケーで今みたいに綺麗なサイトではなく打ち込むのも読むのも大変であった。
キリ番とか知っている人なら何となく分かるであろう。

そんな環境でも素晴らしいリリックは感動して読むだけで震えていたものである。
今の綺麗なゲームよりファミコンの方が面白いというあの感じに似ている。

また、僕は田舎で育ったためMCバトルが行われるクラブとかに行けなかった。
そもそもパリピとは程遠い人種なので、ラップは好きだけどラップできないというジレンマがあった。

そこで出会ったのがネットライムで、僕のBボーイ魂をぶつけられる唯一の場所であった。
眼鏡くんがネットで悪ぶるというダサい日々を過ごしていたが、僕みたいな人はきっと多かった事であろう。

ちなみに、当時のネットライムの総本山と言われていたのは無頼堂というサイト。
管理人の松本さんは最強だと当時は思っておりました。
無頼堂閉鎖の時の色んな人が集まる、いいとも最終回並の豪華さは今でも忘れません。
松本さん、ネットライムに出会わせてくれてありがとうございました。

そんなネットライムに青春時代を思い出して心の俳句を送りたい。

読んで打つ
野球じゃないよ
ネトラだYO

素敵な思い出をありがとう。
皆さんも、ネットライムにまつわる思い出があればコメントしてくださいね。

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