脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体
心理学を学んでいると、どうしても勝てないというか、太刀打ちできないのが生物学でした。
例えば、男性と女性の話を論じるときに、社会心理学では「ジェンダー」と呼ばれる社会規範(社会で作られた男らしさ/女らしさ)について論じることができます。
一方、男性のほうが力は強いし、女性のほうが言語能力は高い。これはゆるぎない生物学的事実です。まあ平均値の話ですけど。
可変性のある部分を変えていこうぜ、社会!みたいなのが社会心理学なのですが、生物学は「そんなこと言われたら元も子もないよ・・・」みたいな印象でした。
そんなことを思い出しつつ、脳科学の本を読んでみました。
美人脳科学者とか書くとこの著者おこりそうだけどな。
脳内物質ドーパミンの存在意義
楽しいって感情って非常に重要だと思います。興味を持つというか。
人と一緒に何かを始めると、結構スムーズに進むというか。例えば英単語を覚える!ってなっても、ひとりよりみんなでやるほうが楽しいです。
これは英単語を覚える=楽しいではなく、みんなで何かをやる→楽しいという因果関係の応用です。
楽しい、に勝るものは限りなく少ないなあと思います。あとから論じるオキシトシンとかセロトニンくらいなんじゃないかな。
高校の先生に「ケの日があるからハレの日が充実している」と言われたのを覚えています。ケの日ってのは日常で、ハレの日は非日常、文化祭とかですね。
毎日に安心があるからこそ、刺激的なものを楽しむことができる。それが脳内物質で論拠を説明できるんだなあと思います。
世話型依存ーいびつな親子関係
親の意向で志望校を決める生徒って結構いるんですよね。驚きます。家庭の中で親の権力が強いんだなーって思います。
でもそうすると、子どもは誰の人生を歩んでるんだろう?って思います。親の指示で生きて行くのって結構楽なんですよね、人のせいにできるから。自分のせいにしなければいけないってなると、責任が伴いすぎて、思考が重たくなります。
しかしながら最終的には自分の足で立って生きて行くんですよね。だからこそ、中学高校あたりできちんとした親離れをしていく必要があります。裏を返すと、親の子離れも同様の時期に完遂する必要がありますね。
でもそれって直接は言えなくて。こういうのが親離れできていない/子離れできていない状態ですよ~ってアラートを出すしかない。
幸福と収入
生徒はよく「お金持ちになりたい」といいます。一方、お金持ち=幸せではありません。
なぜなら、お金持ちっていうのは相対的な概念だからです。人よりお金を持っているのがお金持ちです。お金持ちになればなるほど周囲の収入も上がる(そういう人とかかわる)ため、永遠にお金持ちになることはできません。
生活レベルが上がっていくのはいいことだと思います。しかし、貪欲さが増せばますほど使いたいお金は増えていくため、身なりにあった生活が重要になるのでしょう。
中野信子さんの本は非常にわかりやすいため好きです。とっても因果関係が明確というか。論理的ですね。
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