📖東大の先生!わかりやすくビジネスに効くアートを教えてください
アートというか、芸術に関わるものは基本的に好きなんですが
そもそもアートってなんだろうっていう疑問にたどり着きました。
ということで、アートに関する本をご紹介します。
アートとデザインの違い
アーティストとデザイナーの違いって何かっていうと、実用性であるというところがとても驚きでした。
確かに純粋芸術みたいなものって何の役にも立たないんですよね。日常生活の中で。
私も海外で買った皿を家に飾ってありますが、皿なのに皿として機能していません。
教室掲示もデザイン性を高めていきたいなと考えているんですが、アートになってしまわないか若干不安なところがあります。
アートと視覚芸術
アートって言うと一番最初に出てくるのは絵画だと思います。
本書でも述べられておりましたが、アートを味わうということは、自分との対話。別にそこに何の意味があるのではなく、自分がその絵をどう解釈するかという対話です。
そのためには、いい匂いとか美味しいとか一般的な善とされるものが置き去りになります。その絵を美しいと感じる人もいるし、美しくないと感じる人もいる。
視覚情報に快いっていうものって、あんまりないんですよね。だからこそ、懐疑的になったり、本当にこれが良いものなのかって考えたりします。
それを考えていくこそが、アートの本質的な意味だと思います。自分の中のものの見方を定めていくというか。
ノーリスク、イェスアート
アートを見ていくと意味がわからないことに直面します。
世の中には理解できないことなんて山のようにあります。それを理解するのは結構苦しくて。
例えば私はコオロギを食べる文化を理解できません。しかし、コオロギを食べなければ、文化の良さも何も感じることができません。
しかしながら、虫を食べることに抵抗感はあります。
一方で、アートは視覚情報だけなので、特別な快不快みたいなものは存在しない。
違和感みたいなものを感じて終わり。分かりたければ斟酌すればいいし、そうでなければわからなかったので終われば良い。
ある種鑑賞者の無責任性っていうものがあるっていうのがいいですね。
総じて分かりやすい本でした。三浦先生との雑談のような、講義の中から芸術性ものを理解できる本でした。
30を過ぎてから経験を重ねていくことの重要性を感じます。本書にもアートを何回も見ていく必要があるという話が書いてありましたが、やっぱり回数を重ねていかないと技術的なものは伸び行かないのかなと思います。
アートを見る目もしかり英語を話せる能力もしかり、好きなら身につけたいなら量をこなせと言うのはこのコスパ社会のアンチテーゼになるのではないでしょうか。