小学館文庫「千の命」のおすすめ
2017年に小学館文庫から出た「千の命」が絶版になるそうです。著者も知らないうちに絶版になっている本は、けっこうあるのですが、今回は担当編集者が知らせてくれました。もとは2006年に講談社から単行本が出て、テレビの本の紹介番組などでも紹介されました。
内容は賀川玄悦という江戸時代後期の産科のお医者さんの話です。難産で命を落とす女性が少なくなかった時代に、大勢の産婦さんを救った男性医師です。生まれるということと、死ぬということをテーマに書きました。
もともとは講談社から出た単行本でしたが、小学館文庫になるときに、谷原章介さんが帯の言葉を書いてくださいました。私の特に好きな作品(たぶんベスト3くらい)なので、未読の方はぜひ。口はばったい言い方ですが、文庫本だし、お求めいただいて損はないと思います。