メモ
私は、母方の祖母が大好きだ。高校生までは二世帯住宅で一緒に住んでいた。
小学生の頃は、母に怒られた後は必ず祖母のところで泣いていた。祖母はマッサージチェアに座って本を読んだり、テレビを見ていた。膝に乗せてもらって、抱きしめてもらって、頭を撫でてもらい
孫の中で誰が1番好き?と聞くと、必ず私の名前を言ってくれた。
祖母がいたから、私はかろうじて小さなプライドを守ることができたのかもしれない。
友達と出かける前には祖母の部屋により、お小遣いをもらっていた。
私にとっては、本当に優しい祖母だった。いつもどんな時も、私の味方でいてくれた。
大学受験の時期、母と祖母が喧嘩をして、私たちが出て行くことになった。
受験勉強をしていた部屋は、祖母の部屋の隣で、母が私に用があるとその部屋に来て
祖母と鉢合わせにならないようにすごく気を遣った。
本来ならば、母親が祖母の様に私を無条件で愛するはずだったのだろう。
私は、その愛情を知ることはなかった。
今、自分が子育てをしていて、とてもしんどい。
たまには、子供を預けて、1人で過ごしたい。
普通親育ちなら、そんな願望を抱くこともないのだろうか?
ちょっと実家に行ってくるねー
と、子供を連れて行き、母親とお菓子やお茶を楽しみながらのんびり過ごす、なんてとても憧れる。
私の子供の頃の話を、子供たちに聞かせてみたり。
一緒に旅行に行ったり、テーマパークに行ったり。
祖母はいま、新幹線の距離で一人暮らし。
本当は、週に何回か、子供を連れて行って、家事をしてあげたい。
普通親育ちだったら、両親に対してこんな感情を持つのだろうか。
夢で、祖母にお別れをしていた。
もう会えなくなると思う、と伝えていた。
育ててくれてありがとうとつたえていた。大好きだよと抱きしめていた。
夢の中だが、本心だ。
泣きながら目が覚めてしまった。