30代で尖圭コンジローマ になった話
元々免疫が落ちた時や性行為のあとはカンジダになりやすい体質の私。
酔った勢いで1ヶ月のうちに2人と関係を持ったあと、例になくカンジダになった。
いつも通り病院で処方された膣錠を挿入し、ドラッグトアで購入した軟膏を塗ろうと思い鏡で覗き込んだそのとき時
「なにこれ、、、」
一瞬時が止まった。
目を凝らさないと見えにくいが確かに膣口の横に確実になにかいる。
明らかにこれまでに存在しなかった「なにか」をみて直感で性病だと確信した。
全裸で冷房の効いた室内にいるのに冷や汗が止まらない。
恐る恐るiPhoneのインカメでそれを撮影して拡大してみる。
膣口の横に推定2、3ミリの白い突起がある。
震える指ですぐに「膣口、白いイボ」で検索をかけた。
尖圭コンジローマ
見慣れない名前の病名とおぞましい写真の数々。
恐怖と後悔、自己嫌悪に耐えきれず涙が出た。
そこからは永遠とコンジローマについて調べ続け、気がつけば明るくなっていた。
やばい明日も仕事だ…寝ないと…
どうにか冷静さを取り戻して睡眠導入剤を飲み、3時間ほど寝た。
アラームで起きたが寝た気がしない。
夢だったらよかったのに。
「とりあえず病院にいかなきゃ、、、」
一刻も早く診てもらいたいが、性病が確定するのが怖い。
泣きそうな気持ちになりながらも仕事前に病院へ向かった。
「2番の方〜」
番号で呼ばれて診察室に入る。
1週間前はカンジダでの診察だったのに、翌週コンジローマで受診するとは先生も驚いたであろう。
大嫌いな内診台に座り、診察してもらう。
「あーこれはコンジローマっぽいねえー」
前夜に調べ尽くしてほぼ確信を持っていたからか、思ったよりもショックを受けていない自分がいた。
「うちでは対応していないので、他院に紹介状書きますね」
いますぐ治療できないのか…落胆した。
紹介先がそこから徒歩10分ほどの病院だったため、会計を済ませて直行する。
一刻も早くどうにかしてほしい思いで自然と早歩きになる。
朝の渋谷をこんなに暗い気持ちで歩く日が来るなんて思ってもなかった。
病院にはいるとすでに待合には10人ほど人がいた。
この中にコンジローマの人なんているのだろうか…
病院の中で自分だけが汚れているような感覚。
暗い気持ちで30分ほど待ち、ようやく呼ばれた。
1日に2回も内診台に乗るなんて生まれて初めてだ。
「コンジローマで間違いないですね、このまま焼いていきますかー?」
淡々とした口調で恐ろしいセリフを言われて理解が追いつかなかった。
「それって麻酔とかあるんですかね…」
「もちろん麻酔しますよ。嫌だったら塗り薬で様子見てもいいけど」
「いえ、焼いて行きます!」
「では準備しますね〜」
こんなにサラッと股を焼かれることが決まるのか。
冷静に考えたら拷問ではないか。
そう思いながらも先生の淡々とした態度で
大した病気ではないのかもしれない
とすこし安心した。
「じゃあ麻酔打ちますね〜」
チクッ
注射はもともとそんなに苦手ではないのもあるが、思ったより大した痛みではない
バチバチという音と共に肉の焼かれるにおい
昔ほくろを焼いた時と同じ感覚
たまに熱を感じるが、痛みはほとんどない
私が見つけた他にも数個あったらしく、手際よくどんどん焼かれる。
「おわりました〜。一旦見えているものはすべて焼いたのでこれで治療は終わりです。ただ、再発率が高いので1ヶ月後にまたきてください」
あっというまに処置がおわり、軟膏と痛み止めが処方された。
その後の仕事中に麻酔が切れて痛んだらどうしようと不安で念の為ロキソニンを一錠だけ飲んだが、痛みを感じることは一度もなかった。
死にたいくらいの気持ちになっていたが案外あっけなくおわり拍子抜けした。
パニックになっていたが冷静になればただのイボだ。
気がついた翌日に処置してもらえて心底安心した。
来週診察なのでまた結果を書きます。
私のように不安でどうしようもない人に少しでも参考になれば幸いです。
なにか性器にできものがあったらすぐに受診することをおすすめします。