時世の話
最近、新型コロナウイルスの感染が再流行している最中である。
コロナウイルスが初めて流行りだしたのは、私が中学2年生の時だった。
当時の私は今より友達といえるものが少なかったので、自粛期間、家の中で一人でいることが気楽であった。
学校や部活なんてどうでもよかったのである。
しかし、「新しい生活様式」に次第に慣れて、時は流れ、コロナがまた勢力を奮いだした今、コロナの不自由さがわかった気がした。
かけがえのないものだった部活が時短になって、活動できる時間が少なくなったこと。
妹の卒園式がコロナの可能性で延期になるかもしれないこと。
友達と一緒にどこにも行けないこと。
そして何より、お年寄りや小さな子供が犠牲になること。
中学の頃はそうでもなかったが、高校生になってはじめて、コロナのことを恨めしいと思った。
今の若者はかわいそうだね とか
今の若者は不自由だねとか
そんなことは都合のいい大人の言い訳であり、実際に自分は、この世は単純に生きにくいと言っている訳では無いのだ。
本当に大変なのは、コロナにかかって症状が悪化してしまっている人々である。私たち若者に慈悲の念を送っている場合ではない。
とあるテレビ番組で、
「新型コロナは2024年に終息宣言が出される」
と予言されているのを見たことがある。
実証的な証拠はまだ明らかにされておらず、必ずしもその年に終息するとは限らないが、とにかく私は、コロナが終息するまで、精一杯のやることを見つけて、悔いのないように生きようと思う。
コロナが一刻も早く収束することを、願っている。