経験記述の部品集ネタ。品質管理/造園施工管理試験
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自分が経験した現場条件に変更すれば、
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1.植栽工 (サンプル)
【管理項目の課題の内容】 (サンプル)
○整備事業の設計図書に記載されていた植栽用樹種は温暖地域向けではあったが、本公園とは産地が違うこともあった
○低木をはじめ、特に高木と中木は遠距離の運搬方法、蒸散防止が問題となった。
○また、公園内の植樹箇所は狭小地や車両の進入が困難な場所も多く、運搬方法と荷吊り方法が懸念された。
○そのため、老木の多い移植樹を衰弱させない方法、明確でなかった一部の損傷樹木の手当て方法の検討が、本工事の品質管理上の重要な課題であった。
○Wセンター広場公園に移植する高木は、1年前に根回ししていたため、本工事は、高木の掘り取りと根巻き後にトレーラーに積み込み、○○センター広場公園まで運搬し、公園に植樹する作業手順であった。
○W市と○○センターは距離があり運搬時間が長いため、樹木の養生を確実さに行うとともに、運搬車が到着したら直ちに植栽工に取りかかる必要があった。
○このように、樹木を枯損させずに植樹する品質管理計画の立案が、本工事の最も重要な課題であった。
【現場で実施した処置又は対策】 (サンプル)
○移植する高木のうち老木などは、発根の思わしくない樹木が多かったため、断根式ではなく溝堀式とした。
○移植地が遠距離だったため、タル巻きが十分ではなく鉢が荷崩れする可能性があった。そこで地上に引き上げてから荷を解き、四つ掛けで揚巻することとした。
○狭小地などで、植栽運搬時にクレーンを使用できない場所では、やぐらを設置し、コロを用いて樹木が直接地面に接して曳くことのないように留意した。
○樹木搬入時には、蒸散抑制剤を希釈したものにハイプレッシャーを利用して全体に散布した。
○損傷樹木は、削り直しの後にコールタールを塗布し防水した。幹に空洞がある樹木は、腐食部分の切除と、防腐剤や消毒剤の塗布を行い、その上から防水を施した。
○搬出前の植木から細根が出ていることを確認してから、樹木の根切り、枝おろし、葉落としを適切に行った。
○また、根巻きのあとに堀上げ、運搬車への積込みを行うこととした。
○運搬車では、蒸散防止剤の噴霧と枝しおりを行い、日射に当たらないようにアルミ蒸着シートで養生を行った。
○植栽後の発根を促進させるため、搬出前に細い根を切り整えた。
○搬入側では、樹木ごとに事前に確認した吊り上げやすい位置にクレーン車をセットし、植付けの準備を行った。
○搬出から搬入までの各手順の結果が分かるように、樹木ごとにチェックリストを記載し、植栽工に伝わるようにした。
○樹木の大きさに比べ根系が小さい場合などは植栽後の衰弱を招きやすいため、根系と枝葉のバランスも苗木の検収時のポイントとした。
○植栽後の苗木が雪で押されて動かないよう、しっかりとした支柱で支えた。
○冬期は植栽後の根系の回復が遅く、土中からの水分の吸収量も少ないため、葉むしりを行い、葉からの蒸発散量を抑制した。
○細根を乾燥させると生育不良等を起こす恐れがあるため、運搬、仮置きの際には断熱シートで覆って乾燥を防いだ。
○冬期に土壌凍結が起こると根張りの浅い個体では細根からの水分の吸収ができず、枯死に至ることがあるため、雪囲い、幹巻きで養生した。
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