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部品集ネタを使って、経験記述を書く方法/建築施工管理試験

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部品集を活用した、経験記述解答文の作成方法 / 品質管理 「品質管理活動のあり方と効果」

「経験記述の部品集ネタ」を活用した、解答文の作成方法を紹介します。
解答文は、「品質管理活動のあり方と効果」の、テーマ「コンクリート工事」とします。

まず、①と②の項目について、下記のような「コンクリート工事」の文章を、関連記事の「経験記述の部品集ネタ」から集めてきます。

① 現場での組織的な品質管理活動のあり方
○作成した品質管理計画書を、常設部門に提出して共有化を図る
○現場での品質管理の徹底を図るため、説明と指導を行う
○コンクリート工事では、打設計画書を作成し、各施工業者の役割を定めて施工する
○打設時の生コン車・ポンプ車・バイブレーターを行う人員配置を計画する
○気温が低い時期に打設する場合、適切に養生を行い、コンクリート品質を確保する

② 組織的な品質管理活動により得られる効果
○コンクリート打設時に、計画書に基づいて組織的に活動することで、ジャンカやクラックの発生を防ぐことができる
○コンクリート打設時に、計画書に基づいて組織的に活動することで、品質が確保された躯体が完成される
○コンクリート打設時に、計画書に基づいて組織的に活動することで、建物全体の品質・性能が確保できる
○品質管理活動を徹底することで、品質向上に対する意識が高まる
○品質管理活動を徹底することで、作業効率の向上に繋がる

部品集から集めてきた①と②の項目の文章を、下記の「太字」ように編集して書き換えると、独自の解答文を簡単に作成することができます。

① 現場での組織的な品質管理活動のあり方
 コンクリート工事においては、打設計画書を作成し、常設部門に提出して共有化を図る。また、現場での品質管理の徹底を図るため、各施工業者の役割を定めて、施工上の留意点について、説明と指導を行う。
 打設時に生コン車・ポンプ車・バイブレーターを使用して作業する人員配置を計画し、関連各社に周知させる。
 気温が低い時期に打設する場合は、適切に養生を行い、コンクリート品質を確保する具体的な施工方法を関連各社に徹底する。

② 組織的な品質管理活動により得られる効果
 コンクリート打設時に、計画書に基づいて組織的に活動することで、ジャンカやクラックの発生を防止し、品質が確保された躯体が完成されるとともに、建物全体の所要の品質と性能が確保できる。
 品質管理活動を徹底することで、各作業員の品質向上に対する意識が高まり、作業効率の向上に繋がる。

部品集を活用した、経験記述解答文の作成方法 / 品質管理 「要求品質を実現するための品質管理活動」

「経験記述の部品集ネタ」を活用した、解答文の作成方法を紹介します。
解答文は、「要求品質を実現するための品質管理活動」の、コンクリートの「ひび割れ」対策とします。

まず、①~⑤の項目について、下記のようなコンクリートの「ひび割れ」対策の文章を、関連記事の「経験記述の部品集ネタ」から集めてきます。

① 要求品質
○躯体壁に発生する有害なひび割れから漏水を発生させない

② 重点品質管理項目
○コンクリートの有害なひび割れを誘発目地に発生させる

③ 目標を達成する品質管理項目
○ひび割れを誘発する目地寸法と間隔を確保する

④ 品質管理項目を定めた理由
○コンクリート躯体は、開口部などの縁応力の掛かりやすい場所や、熱収縮等により有害なひび割れが発生する場合が多い
○コンクリート躯体は、ひび割れから躯体内へ雨水が浸入し、鉄筋の腐食やコンクリートの中性化が促進され漏水の原因となる

⑤ 管理した内容・実施した内容
○誘発目地の深さは躯体壁厚の約20%とし、構造体厚とフカシ部分厚さを考慮し決定した
○誘発目地として有効に働かない、過度な深目地や極度に浅い目地がないようにした
○誘発目地は、柱両端と柱間3m以内に一箇所、開口部の両端にそれぞれ設けた
○誘発目地は、塗布系防水後シーリングで本防水とした

部品集から集めてきた①~⑤の項目の文章を、下記の「太字」ように編集して書き換えると、独自の解答文を簡単に作成することができます。

① 要求品質
 躯体壁に発生する有害なひび割れが原因の漏水の発生を防止する必要があった。

② 重点品質管理項目
 コンクリートの有害なひび割れを誘発目地に発生させることに留意した。

③ 目標を達成する品質管理項目
 ひび割れを誘発できる目地寸法と間隔の確保を目標とした。

④ 品質管理項目を定めた理由
 コンクリート躯体は、開口部などの縁応力の掛かりやすい場所や、熱収縮等により有害なひび割れが発生する場合が多いため。
 また、コンクリート躯体は、ひび割れから躯体内へ雨水が浸入し、鉄筋の腐食やコンクリートの中性化が促進され漏水の原因となるため。

⑤ 管理した内容・実施した内容
 誘発目地の深さは躯体壁厚の約20%とし、構造体厚とフカシ部分厚さを考慮して決定するとともに、誘発目地として有効に働かない、過度な深目地や極度に浅い目地がないように留意した。
 誘発目地は、柱両端と柱間3m以内に一箇所、開口部の両端にそれぞれ設け、塗布系防水後シーリングで本防水とすることに留意した。


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