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RCCM試験の択一 過去問と出題傾向/問題4-2 専門技術 鋼構造コンクリート その1

この記事は、RCCM試験の択一問題、
問題4-2 専門技術問題 鋼構造及びコンクリート
過去問と出題傾向を掲載しています

RCCM試験の択一問題は、2021年度(令和3年度)以降、出題問題は公開されていません。
そのため、それ以前の出題頻度の高い問題について、しっかりした対策が求められます。

2008年(H20)~2019年(R01)の12年度分の出題から、重点項目集とワンポイント解説を作成しています。
出題傾向の分析表から何をやるべきか、試験対策の優先順位がハッキリわかります。

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◇ 道路橋示方書、上部工・下部工、限界状態、耐震性能


道路橋示方書


RCCM4-2鋼コン  R01-16
設計の基本理念
 
・使用目的との適合性とは、橋が計画どおりに交通に利用できる機能のことである
・使用目的との適合性とは、橋の性能を全て包括する概念である
・通行者が安全で快適に橋を使用するために必要な性能は、使用目的との適合性に含まれる性能である
・不測の事態に対して橋が致命的な状態に陥ることを抑止する一定の対策を施す
・一定の対策(フェイルセーフ)を施すことは、使用目的との適合性に含まれる
・橋の耐久性とは、橋に経年的な劣化等による変化が生じても、設計供用期間中、橋の耐荷性能やそれを含むより広い意味での使用目的との適合性が確保できる性質である
・平成29年道路橋示方書では、次の「橋に求められる3つの性能」が示されている。
  1.橋の耐荷性能 … 荷重支持能力と構造安定性の観点から、橋の状態が想定され
る区分にあることを所要の信頼性で実現する性能
  2.橋の耐久性能 … 設計共用期間において材料の劣化が橋の耐荷性能に影響を
及ぼさないことを所要の信頼性で実現する性能。
  3.その他の性能 … 耐荷性能や耐久性能とは直接関係付けられないものの橋の
使用目的と適合性の観点から必要なその他の性能
 
≪ワンポイント解説≫
フェイルセーフを施すことは、使用目的との適合性に含まれる。
 
 
RCCM4-2鋼コン  H29-01  H27-01
道路橋示方書の設計手法
 
・「道路橋示方書・同解説I共通編(平成 24 年改定版)」では、性能規定型の設計手法が採用されている
・平成14年3月版以前まで採用されていた仕様規定型の設計手法は、「道路橋示方書・同解説 I 共通編(平成24年改定版)」において「みなし規定」として採用されている
・「道路橋示方書・同解説 I 共通編(平成 24 年改定版)」では耐久性の目標期間として、一定の知見が得られているものは過去の実績より 100 年を目安に設定されている
・要求する事項を満たす事が検証されるならば、規定される内容に厳密に従わない方法による設計も採用できる
・要求する事項を満たす事が検証されるならば、その設計方法を採用する事はできるが、その際は「道路橋示方書・同解説Ⅰ共通編(平成24 年改定版)」が定める具体的な検証方法と評価方法を示すことが望ましい
 
≪ワンポイント解説≫
道路橋示方書に、「本来、要求する事項を満たすか否かの判断基準をこの示方書において具体的に示すとともに、その評価方法を示すことが望ましいが、現時点では必ずしもそのような体系にはなっていない。」と記述がある。
改訂以前まで採用されていた仕様規定型の設計手法は、「みなし規定」として採用されている。
 
 
RCCM4-2鋼コン  H29-05  H25-02  H23-01
道路橋示方書の鋼種の選定
 
・気温が著しく低下する地方に架設される橋は、低温じん性に注意し鋼種の選定を行う
・溶接により拘束力を受ける主要部材で板厚方向に引張力を受ける場合には、板厚方向の絞り値が保証された鋼材を使用する
・「道路橋示方書・同解説Ⅱ鋼橋編(平成24年改定版)」で示されている板厚による鋼種選定標準は、主要部材に適用されるが、二次部材は適用されない
・SS400 の適用は非溶接部材に限定している
・SS400は、溶接性に問題ないことが確認された場合には、溶接部材として使用出来る
 
・鋼種は、部材の応力状態、製作方法、架橋位置の環境条件等に応じて、鋼材の強度、機械的性質、化学成分等を考慮して選定する
・溶接を行う鋼材には、溶接性が確保できることが確認された鋼材を用いる
・溶接性の確認は、過去の実績、施工経験を持つ工場では溶接施工試験を省略できる
・一般に溶接構造用鋼材を用いる場合に、板厚が厚い部材には、じん性が求められる
・主要部材で溶接の拘束力を受ける部材は、耐ラメラティア性能を有する鋼材を用いる
 
≪ワンポイント解説≫
道示で示されている板厚による鋼種選定標準は、二次部材は適用されない。
過去に同等かそれ以上の条件での溶接施工試験経験があり、かつ施工経験を持つ工場では、溶接施工試験を省略できる。
 
 
RCCM4-2鋼コン  H29-03  H26-01  H23-04
鋼橋の設計図等に記載すべき事項
 
次の事項は、鋼橋の設計図に記述を行う
・鋼橋の設計にあたっての施工条件
・設計で考慮した維持管理に関する事項
・架設工法等の施工条件(架設時の荷重状態で部材断面が決定される場合があるため)
・架設手順や溶接継手部の仕上げ程度についても必要に応じて明記をする
 
・使用材料に関する記述として、冷間曲げ加工において内側半径を板厚の 7 倍以上とする場合には -7L (-7C)と標記する
・「-7L」の標記は、圧延方向と曲げ方向が同一の場合、「-7C」の標記は、圧延方向と曲げ方向が直角の場合である
・「-7H」の標記は、板厚により降伏点または耐力が変化しない鋼材である
 
・熱加工制御鋼を使用する場合には、鋼材の名称の後に“ TMC ”の記号を付記する
・施工に対する設計上の前提条件である架設手順や加工方法と溶接継手部の仕上げ程度等について記述する
・維特管理を想定した補強部材や吊り金具等、設計上考慮した事項について記述する
 
≪ワンポイント解説≫
架設手順や溶接継手部の仕上げ程度についても明記を行う。
「-H」は板厚が厚くなっても降伏点や耐力が変化しない鋼材である。

出題傾向表 サンプル

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