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舗装施工管理 応用試験 / 経験記述のネタ

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○○ビル改築工事

工事名  : ○○ビル改築工事
発注者  : ○○建設株式会社
工期   : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 土工、舗装工、側溝工
施工量  : 削土量 1,500m3、アスファルト舗装 5,000m2、
       地盤改良 2,500m2、自由勾配側溝 160m

舗装工事における現場での課題とその解決策

○○ビルの駐車場を新たに設置するための舗装工事を行った。この工事は12月から3月にかけて実施される冬季工事であり、寒さが施工の品質に大きく影響することが予想された。特にアスファルト合材の温度管理は、工事の品質を左右する重要な要素である。当初、舗装は午前10時から午後3時の時間帯で計画し、合材の温度を維持するための最適な時間を選んでいた。しかし、実際の運搬では予期しない交通渋滞が頻発し、結果としてアスファルトの敷均し温度が規格値の下限である120℃を下回るリスクが発生した。これにより、合材の温度管理が本プロジェクトでの大きな課題となった。

この課題を克服するため、いくつかの対策を講じた。その一つが合材の運搬時の温度低下を防ぐため、保温シートを二重にする方法であった。さらに、プラントと現場の間での連絡を強化し、リアルタイムで舗設状況を共有することで、荷卸し待ち時間を30分短縮した。また、合材の出荷温度を通常より15℃高い135℃に設定し、運搬中の温度低下を補うことを目指した。さらに、作業機械の点検を朝早く行うことで、予期せぬ故障によるロス時間を無くした。気温が50℃以下に下がる際には、安全と品質を確保するために舗装作業を一時中断した。そして最終的には、荷卸しの前にデジタル温度計でアスファルト合材の温度を確認し、敷設時の適正温度を維持した。

これらの対策を総合的に講じた結果、施工の効率性が向上し、アスファルトの敷均し温度を安定的に保つことがでた。その結果、本来求められる締固め度を確保し、最終的には高品質な舗装を達成することができた。この経験は、将来の冬季工事における貴重な教訓となった。舗装工事における温度管理の重要性と、それに伴う現場での柔軟な対応が、工事の成功に直結することを改めて実感することができた。

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