RCCM試験の択一　過去問と出題傾向／問題4-2　専門技術　河川砂防　その1

2024年12月28日 12:30

この記事は、RCCM試験の択一問題、
問題4-2　専門技術問題　河川、砂防及び海岸・海洋
の過去問と出題傾向を掲載しています

RCCM試験の択一問題は、2021年度（令和3年度）以降、出題問題は公開されていません。
そのため、それ以前の出題頻度の高い問題について、しっかりした対策が求められます。

2008年(H20)～2019年(R01)の12年度分の出題から、重点項目集とワンポイント解説を作成しています。
出題傾向の分析表から何をやるべきか、試験対策の優先順位がハッキリわかります。

◇ 総合的な土砂管理、災害の防止・軽減、土砂災害防止対策の推進に関する法律、河川計画、洪水防御計画、高水流量の計画

総合的な土砂管理

RCCM4-2河川　　R01-02　　H30-07　　H25-02　　H23-03
総合土砂管理

・土砂動態特性を把握する方法や、課題の診断が行いやすい図表の表示方法として、
粒径別土砂収支図、流砂系土砂動態マップ、漂砂系土砂収支図がある
・漂砂系土砂収支図は、沿岸漂砂量や河川からの供給土砂量などを図示したものである
・流砂系土砂動態マップは、山地部の土砂動態を詳細に表示するもの、沖積河道区間を中心に、水系における土砂の動きをマクロに表示するものである
・土砂収支図や土砂動態マップには、次の目的がある
山地部の土砂動態を詳細に表示すること
沖積河道区間を中心に水系における土砂の動きをマクロに表示すること
・総合的な土砂管理は、流域の源頭部から海岸までの一貫した土砂の運動領域を「流砂系」という概念で捉え、個別領域の特性を踏まえつつ、行う必要がある
・総合的な土砂管理では、個別領域の特性を踏まえつつ、次のような管理を行う
① 土砂の移動による災害の防止　　　　　　 ②適切な河川等の整備・管理
② 生態系や景観等の河川・海岸環境の保全　　④河川・海岸の適正な利活用
・総合的な土砂管理では、課題に対し次の措置を行う
個々の課題の抽出・羅列を行う
課題に関わる因果関係の全体像すなわち課題の構図を具体的に理解や想定する

・「漂砂系」は「流砂系」の一部を成す
・河川において河口部に到達した各粒径集団の動態は漂砂系と接続する
・河口部から供給される全ての粒径集団が漂砂系に組み込まれるとは限らない
・土砂管理対策は、治水面と環境面の両方を考慮する必要がある
・総合土砂管理では、土砂移動の量や質をモニタリングすることが重要である

≪ワンポイント解説≫
総合的な土砂管理では、流域の源頭部から海岸までの一貫した土砂の運動領域を「流砂系」という概念で捉える。
粒径別土砂収支図 … 山地部の土砂動態を詳細に表示すること。
河道における土砂動態マップ … 沖積河道を中心に水系の土砂動態を
マクロに表示すること。
漂砂系土砂収支図 … 海岸での土砂動態を表示すること。
総合土砂管理では、土砂移動の量と質をモニタリングする。

RCCM4-2河川　　H24-06　　H23-03　　H21-03
総合土砂管理の方策

・総合土砂管理では、土砂生産域から海岸までの領域の管理者と連携を行う
・砂防施設では土砂の捕捉だけでなく、下流河川で必要な土砂を流すことも必要である
・ダム建設は、下流河川への土砂供給を減少させる要因になっている
・ダム建設では、土砂を排出し、下流に適正に土砂を流すための対策が重要である
・河積が十分な河川領域で、必要な土砂供給がされない場合は、砂利採取は禁止とする
・河川領域において必要な土砂とは、出水期に供給される土砂の量のことである
・土砂生産域からの発生土砂量や、河川での移動量を把握する

≪ワンポイント解説≫
河川領域で必要な土砂とは、出水期に供給される土砂の量である。

出題傾向表　サンプル

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