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RCCM試験の択一 過去問と出題傾向/問題4-2 専門技術 河川砂防 その2

この記事は、RCCM試験の択一問題、
問題4-2 専門技術問題 河川、砂防及び海岸・海洋
の過去問と出題傾向を掲載しています

RCCM試験の択一問題は、2021年度(令和3年度)以降、出題問題は公開されていません。
そのため、それ以前の出題頻度の高い問題について、しっかりした対策が求められます。

2008年(H20)~2019年(R01)の12年度分の出題から、重点項目集とワンポイント解説を作成しています。
出題傾向の分析表から何をやるべきか、試験対策の優先順位がハッキリわかります。

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◇ 河川堤防、護岸工・床止め


河川堤防


RCCM4-2河川  H30-12  H28-12  H23-09  H21-08-2
堤防(土堤)の断面
 
・のり勾配は次のことに留意し、決定する
50% 以下(2 割以上)の緩やかなものとする
必要な断面幅を有していなければならない
堤防や地盤の土質条件、洪水の継続時間等河川の特性に応じて決定する
2 割より緩勾配とすれば問題ないわけではない
・のり勾配は、構造令に適合するという理由だけで2割勾配を採用してはならない
 
・堤防は、浸透面から見ると緩やかな勾配(緩勾配)の一枚のりとした方が有利である
・堤防は、浸透等に耐える安定した断面のものとする
・除草等の維持管理面や堤防のり面の利用面からも緩やかな勾配ののり面が望まれる
・緩やかなのり勾配の場合、のり面への車両の侵入、不法駐車等を防止するため、必要に応じのり尻に 30cm~50cm 程度の高さの石積み等を設置する
 
・堤防の断面に一枚のり面の単断面堤防を採用する理由には、次のものがある
雨水の堤防への浸透を少なくできる
除草作業が容易である
法面の利用や環境への配慮
 
≪ワンポイント解説≫
堤防断面は、浸透面から見ると、勾配が緩やかな、一枚のりとしたほうがよい。
堤防ののり勾配は、河川の特性や条件に応じて決定するべきである。
構造令に適合するという理由だけで、2割勾配を採用してはならない。
 
 
RCCM4-2河川  H29-11  H26-09  H24-08  H22-09  H21-08  H21-09
河川堤防の基準
 
・河川堤防は、一般に河川の流水が河川外に流出することを防止するために設けられる
・河川堤防は、越流堤、囲繞堤、背割堤、導流堤も含めて、目的に応じて個々に構造設計がなされているので、これらの構造基準を統一的に定めることは適当ではない
・河川堤防は、次の理由から、土堤を原則としている
工事費が比較的低廉、材料の取得が容易、
構造物として劣化現象が起きにくい、不同沈下の修復が容易、
基礎地盤と一体としてなじむ、嵩上げ・拡幅が容易等
・計画高水位や計画高潮位以下の水位の流水の通常の作用に対し、安全な構造とする
・水衝部の洗掘作用が想定される箇所については、必要に応じ護岸等で保護する
・土羽部分を芝等で被覆する
短期集中降雨を対象として設計する
・降雨や河川水の浸透をできるだけ防止する構造とする
・堤体内に浸透した水を速やかに排除できる構造とする
・高規格堤防の基礎地盤は、予想される荷重によってすべり破壊、浸透破壊や液状化破壊が生じないものとする
 
・堤防の高さと堤内地盤高との差が 0.6m 未満の堤防については、天端幅、盛土による堤防の法面勾配、堤防の管理用通路、その他弾力的な運用のための特別な定めがある
  a.盛土による堤防の法勾配を 50 パーセント以下にする
  b.盛土による堤防の法面(高規格堤防の裏法面を除く)を芝等で覆う
  c.計画高水流量が 100m3 /s の場合の天端幅を 3m 以上にする
d.計画高水流量が 100m3 /s の場合の余裕高を 0.6m 以上にする
 
≪ワンポイント解説≫
河川堤防の種類ごとに構造基準が定められている。
河川堤防は、短期集中降雨を対象として設計する。
完成堤防は、必ずしも川表に護岸工を備えた構造をとる必要はない。
 
 
RCCM4-2河川  H23-08
河川堤防の堤体材料
 
・高水敷や低水路の掘削土砂を有効に利用する
・施工現場付近の土取場の土などの適切な材料を利用する
・粒径の小さい材料は、浸透しにくいが、浸透により強度の低下を生じやすい
・粒径の大きい材料は、浸透しやすいが、浸透しても強度の低下を生じにくい
 
≪ワンポイント解説≫
河川堤防の堤体材料には、現場近くの土を有効に活用する。 

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