メインギターについて
おはようございます。
今回はワタシのメインギターについて書いていこうかと。
ワタシのメインギター、Alexanderというブランド名になるのかな?富山県在住のギター職人辻四郎さんという人にオーダーして作っていただきました。
それまでは自分で楽器屋さんに赴き、適当にポロポロ弾いて、気に入ったら買う、という流れが通常でした(たまに、買う気がないけど暇つぶしで入って適当に弾かせてもらったら意外と良くてそのまま購入、というのもありました)が、当時お気に入りだったアーティストさんが弾いていたギターがすごく良い音で、どこのメーカーか?と尋ねたことにより知ったお店「TOP THE GUITAR」に通うようになってワタシのアコギ人生が大きく変わりました。
今は店長が変わりまして「GENTLY」ですが、ワタシがお世話になってた頃は「ALEX」でした。
アーティストさんにお店の場所を教えていただき、アメリカ村の怪しいビルに入ると二階のヒッポホップが流れててイカツめの服を売ってるお店を横目に三階に上がると鉄製の扉に「TOP THE GUITAR」
…
これは初見では入る勇気が要るだろうなぁ…、と心中で苦笑しながら入店すると当時の店長だったA原さんがお出迎え。
「こんばんわ!ここへは初めて来ましたか?」
と尋ねられたので「はい」と答えてから「こちらのギターのお値段とか詳細とか、その辺を見に来たんですけど…」と続けると
A原さん「じゃあ、今日はこれを持って帰って、読み終わったらまた来てください」
…?
え…?
はぁ??????
一瞬、何を言われたのか把握できずにいて、もらった小冊子(というか数枚の紙をホッチキスで留めたもの)に少し目を通してから少し理解。
ちなみに、その戴いた小冊子がコレです。↓
その冊子はギターの構造や材質で鳴り方がどういう風に変わるのか?などを記した資料でした。ギターの勉強本ってわけですね。
このお店は基本的にはオーダーメイドでギターを販売しているため(もちろん店頭に置いてるギターを買って帰ることも可能ですが、全然オススメされません(苦笑))当時の店長・A原さんの方針は
「せっかく高いお金を出して自分のギターを作るのに自分の出したい音も判らずに買って納得いくプレイが出来ないのはもったいない。」
というもので、初めて来たお客さんにはまずギターというものを理解してから買ってもらおう、という意味で初回は門前払いを食らうワケなんですね(笑)まぁ、店の中に入ってるから「門前」ではないか。
そして、それからワタシは仕事の帰りや用事が空いている時間にお店に通って、A原さんが接客していない時にギター構造などのレッスンを約半年ほど受けました。ちなみに先ほどの写真の裏面余白にびっしりと書かれたメモは、当時のレッスンでのメモ書きです。濃厚すぎる…
そして、レッスンを受けること約半年。ギターの構造について注文できる程度まで理解したワタシはついに自分のギターをオーダーすることになったのです。
今までワタシが使ってきた現有のギターと性能が被らず、かつ、これからの自分のプレイに必要な音が出せる、そして、自分が好きなデザインのギター。
今までのように、その時の気分でホイホイと買っていたものとは全然違って、悩みに悩んで決めきるまで半月くらいかかったように記憶してます。
ヘッドのインレイのデザインも自分で考えて、図面を描きました。
そして、ついにオーダーシートが完成。
長かった…
でも、充実した時間でした。
そこから待つこと、更に半年。ついに完成の報せがありお店に行きました!
サウンドホールからは辻四郎さんが製作した証であるラベルも見えます。
自分でデザインしたインレイもしっかりと刻まれてます。
外観は自分がイメージした通りで非常に満足!
そして、何よりもサウンド。低音から高音まで綺麗に鳴って、音の粒がくっきりして、生音の響きがしっかりしてて、ホントに何も言うことなしの完璧な仕上がりでした!
ワタシのもとに来てもうすぐ12年になりますが、今でもこのギターに関して不満に思うことは無く、これ以上のギターに出会ってません。決して安い買い物ではなかったですが全く後悔などなく、むしろ時間が経つにつれて作った喜びが増してきてる気がします。
たくさんのギターを持つのも面白いことですけど、この一本!というギターを持つのは大事なことかもしれませんね。
というわけで、ワタシのメインギターの紹介でした!
ではまた!!!