続々・ロマンスの時刻合わせ|ショートショート
真知子がお昼当番に出てしまったので、今日のランチタイムは1人か~、と彩が席を立とうとすると、パソコンにメッセージがポップアップされた。
送り主はUnknown。え? 誰? 社外の人? これ、社内メッセージなんですけど?? ウイルスだったらヤバいなと不審に思いながらも、好奇心の強い彩はあっさりメッセージの封を開ける。
なになに。真知子のロマンス時刻を合わせてください? 真知子ってあの真知子のこと…?
どこの真知子か確証も取れないまま、前進あるのみの彩は迷わずOKボタンをクリックする。
すると画面に、お昼当番をしている真知子が映し出された。郵便屋が帰ったあとの真知子の胸の内までをも。
おおー! イガグリ坊や、やるじゃない!
堅物真知子に想像させるだなんて!
と、彼が日の丸弁当を開けたところで、ジジっと画面が歪んで黒くなった。え? もうお終い? キィィー! とマウスを動かすとまたメッセージが画面に現れた。
「続きを再生しますか?」
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脚本で韓国デビューを目指す会社員です! もし、アタイをサポートしてくれはるのなら…あなたのおはようからおやすみまで笑いで見つめるライオンと化します(ガオー)