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共通の話題をしないのがコミュニケーション。
兄上が帰省していた今年のお盆。息子との久々の逢瀬となった父上に尋ねてみました。男同士ってなに喋るンやろか? と好奇心がうずきます。
わたし:なんか喋った?
父 上:なにも喋ってない
わたし:え? 何もって?(どういうこと?)
父 上:喋ってない
わたし:え? なんで??
父 上:共通の話題が無いからな
え? 共通の話題ってどういうこと? どんだけ他人行儀やねん。共通の趣味で集まるサークルちゃうで。入学式でロシアンルーレット式に割り振られた隣の席のあの子に掛ける、一か八かの第一声でもない。家族やん、家族。実の息子やろ。
私なんてさ。
兄上とウィンブルドンのラリーの如し軽快に喋っているわと思って「だいたい6:4ぐらいやんな」と、お互いイーブン、やや妹が優勢やんなと軽い気持ちで確認したら「控え目に言って7:3やろ」と激しく抗議を受けたうえ。
「よぉ喋るのはかめへんけど、相手より遥かに喋っている自覚が無いところが危険やわ」とご指導賜り「劇場型で話が長い。オチが無いところを改善したら長さは気にならない」だなんて、今後の道筋も立てていただきましたで。
と。父上の肩透かしな返事をくらって、それこそ会話が続かなくなったところへ、我が家のドン。母上のご登場です。
「共通の話題? そんなもんありますかいな。
共通じゃないことを話すのがコミュニケーションよ」
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