マインドマップで歴史シリーズ⑨:大阪府の歴史
大阪府は人口800万人以上の関西を代表する中心都市。日本では東京の次に重要な都市として認識されています。
そんな大阪府の都心部には高層ビルなどのオフィスや商業施設が集結。交通では鉄道網をはじめ、さまざまな交通機関が用意されています。
歴史としては古来より日本の政治、経済、文化の中心地として繁栄。日本の歴史を語る上では欠かすことのできない重要な大都市へと発展し、現在も古墳や寺社仏閣などの歴史的建造物が数多く残っています。
この記事では大阪府の歴史についてくわしく解説しています。マインドマップで出来事をまとめているので、詳細をかんたんに理解したい方は是非チェックしてみてください。
大阪府の歴史
~5世紀ごろ
朝鮮半島などからもたらされた大陸の文化が広まり、大阪が日本の政治・文化の中心となりました。主な年表は次のとおりです。
前25000年ごろ 国府型ナイフ形石器の使用がみられる
前4500年ごろ 現在の河内平野、内湾となる
前2世紀ごろ 銅鐸など青銅器が使用される
前1世紀ごろ 池上曽根に巨大な掘立柱建物が築造される
4世紀中ごろ 淀川・大和川水系の丘陵上に古墳が築かれる
4世紀後半から 百舌鳥・古市古墳群の築造はじまる
7世紀~11世紀
日本最初の中国の都にならった都城が大阪に置かれました。その後、都は近隣の奈良や京都に移りましたが、文化・通商の玄関口としての役割は変わることなく繁栄を続けます。主な年表は次のとおりです。
593年 聖徳太子、四天王寺を建立
645年 孝徳天皇、都を難波長柄豊碕宮に移す
683年 天武天皇、複都の詔により難波宮は陪都となる
726年 聖武天皇、難波宮再建に着手
754年 唐僧鑑真、難波に至る
12世紀~16世紀
12世紀の終わり以降、政権が武士の手に渡り戦乱の世に突入します。当時の堺は中世のイタリアに見られるような自由都市へと発展。さらに16世紀の終わりには、天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が大坂(当時は「大阪」でなく「大坂」と書かれていました。)を本拠地と定め、巨大華麗な大坂城を築城、日本の政治・経済の中心地となりました。
17世紀~18世紀
政治の中心は江戸(東京)に移されるものの、大坂は「天下の台所」として全国の経済や物流をとりしきります。当時の大坂では広く町民を中心とした文化が成熟し、さらに懐徳堂や適塾といった官制の学問にとらわれない私塾による学問も広まりました。こうして開放的な気風や旺盛な企業家精神が育ち、やがて近代の大都市となる豊かな地盤がつくられたのです。
19世紀以降
19世紀に突入すると明治維新をはじめ、近代国家成立に向けての混乱が生じます。これによって大阪商人は非常に大きな打撃を受けますが、その低迷から脱出すると工業都市として発展。代都市への脱皮を図りました。
その後は太平洋戦争による空襲の被害を受けますが、絶え間ない努力によって再起。苦境からのし上がった大阪は、日本を代表する商業の都として君臨します。そして現在の大阪府では当たり前とも言える、流通・貿易・工業では欠かせない存在となったのです。
現代
現代の大阪府は国内外の人・物・情報が交流する世界都市へと大きく飛躍しました。主な年表は次のとおりです。
1970年 日本万国博覧会開催
1990年 国際花と緑の博覧会開催。大阪モノレール一部開業
1994年 関西国際空港開港
1995年 阪神・淡路大震災。府内に被害
1997年 なみはや国体開催、ふれ愛ぴっく大阪開催
2001年 第14回世界観光機関(WTO)総会開催
大阪府のトリビア
大阪のオバチャンと言えばヒョウ柄の服がセットとなっているが、実はそんなオバチャンはほとんどいない
大阪では一家に一台「たこ焼き器」があると話題だが、実際のところはたこ焼きを食べる機会がそれほど多くない
通天閣は国の文化財に指定されている
通天閣は2016年に高さが5メートル伸びた(※避雷針を長いものに変更したので高さが108mになった)
現在の通天閣は2代目。初代は1912年に完成したもので高さは75mで東洋で一番高い建造物だった
大阪府民はお好み焼きや焼きそばとご飯がセットになった「炭水化物+炭水化物」が普通だと思っている
大阪府寝屋川市にある京阪電気鉄道の萱島駅には、地面から高架のホームをぶち抜く樹齢700年の大きなクスノキが生えている
大阪府民はノリがいいことで有名だが、実は面倒だと思いながらノッている
関西弁と大阪弁は違うと言われるが、大阪弁でも地域によって話し方やアクセントに違いがある
「これ安かってん。」と言われたら「いくらやったん?」と聞いてあげるのが礼儀
まとめ
大阪府の歴史を振り返ると新たな発見があるかもしれません。きっと教科書に書かれている内容がすべてでないことを知るキッカケになったと思います。
歴史は深掘りすると知らなかった新事実が何個も浮上するものです。
大阪の歴史についてもっと知見を広めたい場合は、図書館を有効活用し年表や出来事をマインドマップでまとめましょう。ビジュアル化することでインプットがしやすくなります。
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