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ウクライナのオフショア現場からお届けします。 弊社CHIのプロジェクトマネジャーにインタヴュー!

みなさん、こんにちは!
ドミトリーです。

今回はみなさんに、ウクライナにある弊社CHI Softwareのエレナ・モロゾワをご紹介したいと思います。
彼女は最近、日本の大手通信企業様から受注したオフショア開発プロジェクトで、プロジェクトマネジャーを務めました。
エレナにインタヴューをして、日本企業から受注するオフショア開発について、いろいろな点から語ってもらいました。


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ドミトリー:こんにちは、エレナ!

エレナ:ドミトリー、こんにちは!

ドミトリー:今日は日本から受注したオフショア開発について、いろいろ教えてほしいと思います。
まず、どのようにしてプロジェクトが始まったのか、お話しして頂けますか?

エレナ:喜んでお話します!
日本の大手通信企業様から、ある携帯アプリをゼロから開発してほしいというお話しを頂きました。最初は、技術的な作業はなく、提示されたのはキャラクターのスケッチのみでした。しかし問題ありません。お客様と連絡を取り合い、詳細を確認し合うことができる ー これが私たちにとって最も重要なことだからです。むしろ、目標とする製品のアイデアとか、簡単な説明書きだけからでも、オフショア開発は始めることが可能です。
今回のお客様は、製品リリースまで、かなり短いスケジュールを設定しておられました。ですから、作業量やご要望などを考慮に入れつつ、弊社内ですぐに以下のチームを組みました。
・シニア開発者1名
・ミドル開発者2名
・プロジェクトマネジャー1名(私)
・ソフトウェア・テストエンジニア1名
そして、アイデアから実装作業へと速やかに移りました。

ドミトリー:コミュニケーションはどのように行ったのですか。

エレナ:日本側にはプロダクトオーナーがおられます。彼が製品に対するご要望をまとめ、随時ご指示下さり、そのご要望に沿って様々な決定を行なっていきました。
弊社側には2名のコミュニケーターがいます。1名は現地ウクライナ人、もう1名はキエフ在住の日本人です。
以下のような2種類のミーティングを行いました。
・弊社内のデイリーミーティング
弊社開発チーム全員とプロジェクトマネジャーで、1日の作業や課題、その優先順位、また困難な点などを毎日話し合いました。日本側のプロダクトオーナーへの質問が発生した場合は、プロジェクトマネジャーとコミュニケーターで別のミーティングの場を設けました。
・お客様との週1回のミーティング
このミーティングでは、私たちがその日までに仕上げた画面をお見せしたり、私たちのアイデアをお伝えしたり、また、プロダクトオーナーからのフィードバックを頂いたりしました。リリースが近づくにつれ、週2〜3回へ、そして毎日へ、とミーティングの回数を増やしました。
予算や進捗に関するご報告は、定期的且つご要望に応じて行いました。

ドミトリー:開発の過程で、何か困難に直面しましたか。

エレナ:そうですね。
私たちは当初頂いていたデザインに沿って開発を始めたのですが、1ヶ月半ぐらい過ぎた頃、版権元様のご要望により変更が加えられることになりました。しかしリリース日の設定には変更ありません。つまり作業時間が圧縮されることになったのです。
ここである冗談を思い出しました笑
「Warning! Dates in a calendar are closer than they appear to be」
(注意!カレンダーの日付は見かけより近づいているぞ)
実はアプリのアーキテクチャの計画段階で、私たちは、ビジネスロジックなど今後発生し得る変更に耐えられるような、柔軟性のあるアーキテクチャ構築に努めました。この、戦略的に重要な決定をくだすのに、少し多めに時間をかけましたが、お陰でその後に加えられた変更などに可能な限りスピーデイーに対応できたと思っています。
私たちは団結して作業することができました。お客様が製品をApple Storeで予定通りにリリースすることを第一義と考え、皆がひとつの組織体として機能し取り組むことができたと自負しています。

ドミトリー:開発プロセスについてよくわかりました。お客様にはいつどのように製品を提供していったのでしょうか。

エレナ:仕事の進捗を定期的に可視化できるように私たちはタスクを分類しました。そしてある時期からテストをして頂けるように、アプリのビルドをTestFlightやGitリポジトリを通じてお客様にお送りするようにしました。それによりお客様は、操作性やビジネスロジックを確認したり、アイデア段階と実装されたものを比較したり、また、キャラクター版権元様などへ開発状況をお見せしたりすることができました。

ドミトリー:このプロジェクトの結果、何か分かったことなどありますか。改善点などありましたか。

エレナ:このようなプロジェクトで特に重要なのはやっぱりコミュニケーション、そして様々な過程の可視化だと、改めて思いました。つまり、お客様に開発の進捗状況がよく分かるように、図表、写真、ビデオなどを使って、こまめに現状を報告することが大切です。
改善には限界がありませんよね。もしもう少し時間があったなら、製品の機能を増やしたり、さらにインタラクティブにできたのかもしれません。次の機会ではこうしたことにも是非取り組んでみたいと思っています。

ドミトリー:日本のお客様とお仕事する中で個人的に思うことはありますか。

エレナ:日本のお客様とのお仕事は私たちにとってひとつのチャレンジでした。と同時に、私たちのコミュニケーション力の限界を広げ、日本の市場やその特徴をさらによく知るための大きなチャンスと捉えていました。私たちは日本の文化についてたくさん知ることができました。また、毎回のミーティングでウクライナと日本の面白いニュースや、祝日、伝統などについてお話しすることもあってとても楽しかったです。
ITの世界は変化しています。私たちはグローバリゼーションとバーチャル化がもたらす様々な可能性を試してみる必要があります。私たちは変化に順応しながら、新しいお客様とのお仕事に、これからも自信を持って挑戦していきたいです。

ドミトリー:エレナ、今日は時間を割いてインタヴューに応じてくれて、ありがとうございました。今後も、「日出づる国・日本」のお客様とのお仕事が益々発展していきますように!日本とウクライナは、私たちが考えているよりも、実はずっと近い国ですからね。

エレナ:その通り!このプロジェクトがまさにその証明になりました。こちらこそ、ありがとうございました!

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