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子供たちよ、大人になると誰も凧揚げしてくれないよ

あーつまんないの!つまんない!

毎年のようにわたくしは、「凧揚げしたいなぁ」とこれ見よがしに、友達にアピールするのですが、、
年々反応は鈍くなっていく一方。


小学生の頃は毎年恒例だった凧上げも、中学になるとご無沙汰になり。
高校一年の正月、急に「今年の冬はひさびさに凧揚げがしたい!」とひらめいた。


冬休みが明けて。お誘いすると、
「凧揚げ!?たしかにー!」と言われたけど、
具体的に話は進まず。

高校二年生のときは、そんなことより合唱コンクールのため断念。
高校三年生のときはもちろんお受験で断念。

それでも毎年、正月には上がる凧のことを想った。


大学生になるともっとひどい。

大学一年生のときは、新年会で、「それより羽子板やりたくない?」と話題が羽子板に持っていかれた。

羽子板やるなら凧揚げついでにやってもよくない?と思ったけど、そんなこと言えそうにないくらい羽子板の話が盛り上がった。

大学二年生のときは、久しぶりにできた彼氏を誘った。
無邪気な人だったので「楽しそう!」と言ってくれたけど、具体的に計画し始めるとゴニョゴニョされた。

大学三年生のときは、就活中の同期たちを誘ったところ「凧揚げなんかできるとこある?」「そもそも凧って売ってるの?」とお話にならず。
(凧は作るもんだ!)


大学四年生はコロナでお自粛モードで誘うこともできず。


ついぞ誰とも凧上げできないまま社会人になり、
「凧揚げしたくない?」
と友人を誘ったところ
「全然したくない」
と言われてしまった。


あーーーーー!!!!!


小学生のとき、凧揚げ、楽しかったなぁ…!!

葛西臨海公園までいって、凧上げるだけ上げて帰ったっけ。
全力で走って、風に味方されて、ふわっと浮き上がるあの感触が忘れられない。

他の凧と絡み合いそうになってヒヤヒヤしたり、
なかなか上がらなくてただただ疲れたり。


そういう意味のない遊びが足りない。


目に見えぬ大きなお金のため、目の前の一番コワイ人に怒られないため、働く毎日。

が、明日から始まろうとしている。


今年こそ、仕事に多くの学びを得られますように。
このブラック企業を辞めてやるとき、何も得ていないのは困るのだ!


そして、なにより、

来年の正月に凧揚げを快く一緒に楽しんでくれる誰かと出会うことができますように!!!


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