48.なぜ妊娠するのか?
コロナ禍に妊娠すると、
家族が感染した際に、今まで診てもらっていた病院で
診てもらえなくなったり、
色々な不便があるという話を友人から聞いた。
なぜ皆、子供が欲しいのか?
ましてや、こんな大変な時を選んでなぜ妊娠したのか?
否定しているわけではなく、ただ私の理解力が足りておらず、
わからないのだ。
相手との愛の結晶のために子供が欲しいのか、
自分の遺伝子を残したいがためなのか、
ただ、性行為をした結果なのか、
社会のためなのか、自然の摂理なのか、
…わからない。
コロナという未知の感染症が蔓延し、
生命の維持のために人間の本能がそうさせているのか。
以前、SNSで
こんな時代に生まれても大変なことしかないので
私は子供を産まないというような投稿があった。
私も同感である。
私の遺伝子を持った子供が生まれたところで
知能レベルも容姿のレベルも平均以下で、
生まれた時はコロナ禍で、親族さえもすぐには会いに来ることはできない。
孤独な子育て生活が続く。私には到底耐えられないだろう。
これから実力社会に本格的に突入すると、
今までのように、勉強ができて
いい大学に入っても順風満帆ないい人生が歩めるという保障もない。
そんな戦国時代に、身と心をすり減らすのは自分だけでよい、と思うのだ。
しかし、男性は生まれた時から家を守る使命を負い
女性は生まれた時から子孫を残す使命を負う。
私のような子を産まない選択をする女性というのは、世間からお荷物扱いされ、
年金をもらうくらいの年齢になると
誰の子の働きであなたの年金払っていると思っているのですか?
と罵倒される。
…今までずっとたくさんの税金を払ってきたのに…だ。
無能でも数合わせのための子供を産むことが正義なのか、
私には理解ができない。
これから自動化や人工知能の技術が進化していくと、人間はたくさんいらなくなるというのに。
ただ言えるのは、やはり私の遺伝子は残してはいけないのだな、と
書きながらつくづく感じた。
こんな偏屈な人間は社会でも会社でも煙たがられる。従順な人間こそこの日本では可愛がられるだろう。
そうだな、少しでも世間の重荷にならないよう、
健康寿命を延ばすことを頑張っていこう。
そうしよう。
この辺りで勘弁してほしいものである。