12.変態と変人しかいない
3万円の薄利多売で自分を売り
色々なパパ活市場にいる男性のサンプルを得ることができた。
サンプルを集めているうちは
まるでそれはポケモンgoのようというか
珍獣ハンターにでもなったかのようにさえ思うようになった。
そのくらいここには普通のひとはいなかった。
3度目に会った人にこう言われた。
パパ活してる男なんて変な奴しかいないからね。
だってしゃべりたければキャバクラ行けばいいし
SEXしたければ風俗行けばいいんだから、
それで満足できないやつがお金払って素人の女性に
遊んでもらうんだから、普通の感覚じゃないんだよ。もちろん逆も然り。
その通りだった。
食事をしたり話をしたりしているときは
まるで自分の会社の上司のように聖人のような風貌だったのが
二人っきりになった時に豹変する人ばかりだった。
この界隈には変人と変態しかいないことが分かった。
色々な人と関係を持つことに麻痺してきたある日、
事後に男性に言われた
『なんでいつも涙出てるの?』
自分では気づかなかった、
気づかないふりをしていた。
変態と変人に弄ばれすぎて
本当は心も体も無理をしていたのかもしれない。
ある日突然蕁麻疹と高熱が出た。
そして熱が落ち着いたある日、他の部位に不調が見つかった。
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