エッセイ:日帰り門司港
先日、JR九州主催の日帰り旅行『SL人吉の客車で行く門司港の旅』に行ってきた。県外に出かけたのはかなり久しぶり。プチ旅エッセイみたいにまとめられたらなあ、と思う。
私が参加したのは、SL人吉に乗って門司港駅まで行き、そこでフランス料理のコースをいただいて、またSL人吉で大分に帰る…、というコース。
客車はSL人吉のものだけれど、引っ張っているのは機関車ではなくディーゼル。本来SL人吉は日豊本線を通らない(と思う)ので、あの客車に乗ることができたのはかなりレア体験なはず。
ツアーが始まり、客車に乗り込んで思わず「わあ」と小さく声をあげた。そこは本当に、「汽車」。私は汽車に乗ったことがないのだが、そこは本当に自分のイメージする「汽車」だった。銀河鉄道999っぽい感じ。銀河鉄道999も見たことないんだけど。
素敵な客車に乗って、大分駅から門司港駅まで片道3時間の旅。車窓を流れる景色をのんびり眺めながら楽しむ。
途中の中津駅では、小学生の和太鼓の演奏や、中津市のゆるキャラ、「くろかんくん」が歓迎してくれた。実は、中津市にはあんまり行ったことがない。いつかゆっくり観光してみたい。
そして、門司港へ。何度か門司港へ行ったことはあるけれど、行くたびに「素敵な場所!」だと思う。おいしいフランス料理を楽しんだ後は、自由時間。
お土産屋さんやスイーツなどいろいろあったのだが…。
結局、いつの間にか海の写真を撮りまくっていた。大分の海とはまた雰囲気が違って良い。レトロな建物との相性も抜群!
あんまり上手くまとめられなかったし、旅のすばらしさがちゃんと伝わっているかどうか…。こういう、旅エッセイみたいなものも書いていきたいし、磨いていきたい。インドアだけども。
さて、片道3時間、という移動のとき。JRの旅の楽しみ方としてふさわしいかどうかはわからないけれど、私は結構な時間、本を読んでいた。
旅のおともに持ってきたのは、竹山道雄・作『ビルマの竪琴』。つい最近家族と話していて話題にのぼったのだが、そういえば読んだことがないなあ、と思って。
本当に「読んで良かった」と思える一冊(どの本もだいたい「読んで良かった」と思うけどね)。私の知らない戦争、私の知らない選択があったのだろう。ずっと実話と思って読んでいたから、フィクションだと知って驚いた。でも、そう知った後でもノンフィクションのような気がしてしまう。
余談。『ビルマの竪琴』は以前、中井貴一さん主演で映画化もされたそうな。私の母は昔、中井貴一さんが好きだったらしいが、「最近はすっかりミキプルーンの人になっちゃって…」と嘆いていた。
私にとっては昔から「ミキプルーンの人」だし、そこに何の問題があるのかわからないが、母にとっては喜ばしくないらしい。
結局、何の話だかとっちらかった文章になってしまった。エッセイを書こうとするといつもこう。
とりあえず、「門司港の旅がすごく楽しかったよ!」って話です。
また行きたい!!