退屈な日々
「面白くない」
なにか目当てがあるわけでもなくスマホを開き、液晶画面に映された文字列をしばらく眺めて閉じる。
無気力にクッションに頭を預け、「面白くない」と呟いている。
髪を後ろで縛り、作業をしようと意気込んでいた今朝の私は霧散したようで、どろどろに溶けた無気力感と怠惰な快楽が頭を浸している。
―人間……生物は、気持ちよくなるために行動する。欲求は渇望と快楽という飴と鞭で生物の行動を誘導している。だから、こうやって何もせずだらけていることに快楽を感じている私も生物として正しい。―
そうやって幾度となく繰り返した言い訳を頭の中で響かせる。
「面白くないなぁ。虚しいなぁ。無駄な時間を過ごしてるなぁ」
罪悪感を紛らわすように呟いた懺悔は誰にも届かない。空虚さと寂しさが混じった心と、ほんのちょっとの快楽が余計に罪悪感を募らせる。
―私は何に罪悪感を感じているのだろうか―
ほんの少しの間だけ頭に思い浮かんだ疑問と向き合って、巡った疑問が面倒になって放り投げる。
そうしてまた、退屈を紛らわそうとスマホを開いた。
自己紹介
暇つぶしのために眺めていたTwitterでnoteという面白そうなものを見つけたので書いてみようと思う。
それではまず、自己紹介をしよう。
こんにちは、水二幸です。
現在、某ITFの文芸部に所属しており小説やイラスト、動画編集といった創作活動をしている大学生です。今回はTwitterのTLに流れていたnoteに影響されてこの文章を書いています。
イラストはTwitterに小説はPixivに投稿してますので是非ご覧ください。
多分、私はこういった文章を書くのが得意だ。
逆に、全体を考えて話すのはひどく苦手だ。
だからあんまり期待せずにお読みいただければ幸いです。
何かを書こう
さて、自己紹介も済んだようなので気の向くままに書いていこう。
普段小説かレポートくらいしか書かない私の頭は気の向くままに書くということが出来るのかは甚だ疑問だけど、暇つぶしになる程度の文章を書けるよう努力しよう。
うん、やっぱり話し言葉で書こうと思うと格段に書きやすくなる気がする。まあ、実際に会話したときにこんな風に話せているのかは別として。
何について書こうか。
久しぶりに誰かと話している感じがするからいろんなことを話したくなってしまう。
思えば最近は思想だとか欲求だとか本能だとかそういったことを話せる機会がなかった。そういった話ができる友人を見つけることが今年の目標だろうか。
さてさて、誰が見てくれているのかは私には皆目見当もつかないけれど、まずは私の作品についての独り言のようなものを書いていこう。
かといって、ここまで読んでくれている人に「Pixivに私の小説を読みに行け!」とは言いにくいので冒頭に書いていた小説もどきについてなんとなく思っていたことを綴っていく。
冒頭に書いたのは最近の私の日常をちょっとだけ脚色したもの。
最近の私は講義がなければ、こんな感じにだらだらと惰性を貪っている。何か作品を作らなくちゃっていう焦燥感はあるんだけど、まあ締め切りがない時の私にとってはいつも通りな気がする。
こんな感じの日々で「面白くない」っていう感情を反芻しているんだからなかなか改善することもない。何か新しいことを始めたいと思う今日この頃。なにかおすすめのものがあったら教えてください。
少し脱線した。
現実だと最後のシーンの後、TLに流れてたnoteを読んで影響される。
自由な文章、気ままな文字列、私が私に対して何も求めずに書ける文章に私は惹かれた。
とりわけ『私が私に対して何も求めない』っていう部分が大切だと思う。
自分に対して何かを求めるっていうのは誰にでもある経験だよね。
私は小説を書くときに「頭がよさそうな私」だったり「面白い発想を持つ私」「小説を書くのが上手い私」ってのを求めている。
確か倫理の授業だったかでこの欲求の名前を習った気がするが思い出せない。なんだっけ?
兎にも角にも、息抜きは必要だよねっていう話である。
今までは私が作品を発表する以外の文章の発散場所は、親しい友人との会話に会ったんだけど、今はそんな機会も少ないので飢えていたわけだ。
ここまで書いて一考。
もしかして私は寂しがりなのだろうか?
ふむ。それなら色々と納得することと「面白くない」を打ち破る方法は示されたのではないだろうか。
もっと人と関われば何かがどうにかなるかもしれない。
どうしようか、どう畳めばいいのかわからなくなった。
小説だったら適当な余韻を残すところだが、如何せんエッセーをろくに読んだことがないのでそれも難しい。
まあ、なので最後に私の心からの言葉で茶を濁してオチとしよう。
あなたの世界を見せて。
あなたの瞳はどんな色を捉えて、あなたの耳はどんな音を聞いて、あなたの肌はどんな風に重さを感じて、あなたの舌はどんなものを味わって、あなたの鼻は何を感じているのか、教えてほしいの。
そして、そんな五感をどう受け取って生きているのか、感じる限りの世界がどんな意味を持っているのか私に感じさせて。
あなたの世界を、あなただけの世界を、私にみせて。
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