「幼児期は貯め時」の罠【#4】
もうすぐ家なし、ふたりっぷの摩衣です。
婦人系雑誌でよくある家計相談、FPさんのアドバイスで「子どもが小学生のうちに貯蓄に励むのがいい」という話、何度も見かけた記憶があります。
結論から言うと、それじゃない、ということを確信したという話です。
幼少期から主婦雑誌が好きで、それなりに常識的な主婦の金銭感覚は知っているつもりです(そこからこんまりさんのように、才能開花しなかったのは残念)。
それを知りつつ、シングルマザーの1馬力で子どもをインターへ入れるという真逆なことをするわ、旅行にリソースを注ぎ込むわ、そして突然家捨てて車で暮らすわね、と言い出す始末。
(インターナショナル保育園というところは、四年制の私立大学の理系学部と同程度の学費が掛かります)
骨の髄まで常識人な我が実母は、恐らく気が気でないと思います。
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ところが私も心のどこかで、これで大丈夫なのかなぁと思っていたのです、実は。昨年は何度電卓を叩いても、年間収支が合っていなかったですから。
しかし今日、1月にしては暖かい浜辺を息子と散歩しながら、やはりこれぞ今やるべきことなのだと確信を持ちました。
本当に幸せな時間だったのですよ。4歳9ヶ月の息子と手をつないで散歩をするのが。
今貯めるべきは、おやことしての経験値
それはすなわち、子どもとの時間共有です。
もちろん頭では分かっていたし、旅育と称して国内外へ連れ出すための体の良い口実としても役立ちました。
そしてその反面、名も思い出せぬFPさんの記事が頭をかすめます。貯めなくていいのかね?と。
でももういいのです。貯めなくて。
今は仕事はそこそこにして、経験に投資してやろうと決めました。
(傍から見たら既に全然仕事していない風の母ですが、一応しています)
3時間の散歩の間、何度も思いました。今日のこの瞬間は二度と来ないのだなと。私の手を離れてしまう時なんて、もうすぐ来るのだと思うと何回でも泣けます。
彼の手が離れてから、馬車馬のように働きます(それで間に合うように準備だけはしておく必要はありますが)。
将来の学費に備えて貯蓄に励むのも、子どもを思ってこそです。
休日にも仕事をし、会社命令の転勤に何度も応えながら私の両親がしっかり備えてくれたことは、もちろん感謝しています。
(でもその分、子どもなりに苦労もさせられました。詳細は↓の記事)
しかし親としての私は、それはできないなと思います。
おやこでバンで暮らすという選択
一緒にいる、ということにおいては、これ以上無いくらいの環境、バンライフ。
バン1台で暮らすということは、狭小のワンルームで暮らすということです。今の3LDKでの生活にはない不便が生じるに違いありません。
その不便を引き受けることで、引き換えに手にできるものは何か。
旅先でもアクシデントの方がよく覚えているものです。
数日お風呂に入れなかったとか、冬のバンが寒すぎて眠れなかったとか、そういう思い出を大人になった息子と共有するのも悪くないと思うのです。
ここしばらくは、できる限り仕事はアウトソーシングし、赤字を垂れ流さない程度に旅暮らしにリソースを投下します。
バン改造の内訳、また旅暮らしの家計簿もひとつきごとに公開しますので、ぜひフォローしておいてください。
おまけ:書籍コラムに掲載してもらいました
余談ですが、私の起業家仲間であり、旅育仲間でもある友人が本を出版していまして、私との対談を掲載してくれています。
テーマは「私たちはなぜ旅育をするのか」
kindle unlimitedでも読めますので、よければぜひ。