掃除と代打と

 自閉症の長男は最近小学2年生になり、工作にハサミを使ったり、セロハンテープを使ったりする。

 家に帰ってもハサミこそは使わないが、セロハンテープで自分の書いた宿題の1ページや、似顔絵などをあっちこっちに貼ったりする。

 そのたびに、部屋が散らかるので、掃除しなさいというのだが、片づけはできても掃除はなかなかしぶってしない。

 ある日、三階で遊んでいたらしく、遊び終わって二階に降りてきた。

たぶん部屋を散らかしているのだろうと思い、たぶん掃除していないだろうと思い掃除しなさいと言ったら、おとなしくまた三階にあがって、1分もしないうちに降りてきた。さすがに早すぎると思い、ちゃんとしなさいというと。

「ちゃんとしてる!」

というので、また嘘をついていると思い上にあがると長男の写真がセロハンテープで貼り付けられたルンバが掃除をしていた。

いつのまにか代打システムを導入したようだ。


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