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【蓮ノ空ラブライブ!大会】彼女たちの夢/私の願い

本投稿は下記企画に参加するnoteとなります


 本noteを書いている2024年12月初旬現在、私が応援している蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブはラブライブ!大会地区予選を突破し、次に開催される北陸大会へコマを進めています。

 私自身、地区予選エントリーライブは配信で視聴し、その結果についてもメンバーが行っている配信で知りました。

2024年10月31日 AUTUMN LINKED CARNIVAL 振り返り配信にて地区予選突破を報告する104期生

 彼女たちの目標、夢と言って差し支えないでしょう、それはラブライブ!大会の優勝だということを配信やライブのMCなど様々なところで宣言しています。

 私は103期前半ごろから彼女たちの応援を始めました。そして今年度の大会が進んでいく中で、私自身が彼女たちに願うことは『ラブライブ!大会の優勝』とは少し異なるように感じてきました。

 "優勝してほしい"という願い、それはシンプルに、優勝できなかった場合は願いが叶わなかったことになる。そしてその尾は一生引きずる確信があります。

 もちろん、ハナから敗退を考えること自体が野暮だという意見が真っ当なのですが、私はどうしても敗退の可能性、を考えずにはいられませんでした。

地区予選前にLink to the FUTUREについて言及する百生吟子さん

 勝ち負けが示される以上、そのパフォーマンス、曲、グループに勝利/敗北のラベルが付くこと。そして、それだけのことに彼女たちの感情が大きく揺さぶられる姿、私はそういった未来から目を背けたいのだろうと思いました。

 私はラブライブ!大会の偉大さをいまいち理解しきれていません。

 どのくらいの規模感で行われ、優勝校には何が付与されるのか。優勝したことによる知名度の向上や出場者の進路への影響。はたまた即物的に賞金が出たりするのか。彼女たちの幼少期から夢見る場所であったことから、歴史を持つ由緒ある大会なのか。

 恐らく、本大会に向けての解像度があまり高くないことも相まって、私は"蓮ノ空SICのラブライブ!大会優勝"という願いを素直に持つことができなかったし、ただそれだけのこと、と書いてしまうことができるのだと思います。
 そして、彼女たちを応援する人間が持つ気持ちとして、それはまっすぐに向き合えていないのではないか、とも思っていました。

 そんな最中、立川、大阪、愛知を巡るユニットツアーライブが開催されました。ライブの感想は別で残すとして、そのライブ前後に応援しているみなさんといろいろな話をさせていただきました。例えばライブ前だと、過去のあの配信が良かった、この曲が聴きたい、構成どうなるのだろうといった話。終わった後は何番目の曲がとても良かった、このMC良かったよね、あのパフォーマンスが印象に残っている、などなど。

 そこで改めて感じたことは、すごく単純に、人ってみんな感じ方、向かい方が違うんだなぁ、ということ。
 付随して、彼女たちを応援しに来た人たち、配信等を見に来た人たちはどのような人だろうかと考えました。メンバーのご家族、学校の友人、昔の知り合いと同じ名前があったから、蓮ノ空女学院のOG、蓮ノ空と同じく北陸地域で活動しているライバル、偶然地方のお祭りで見かけたから。様々なきっかけや事情があって彼女たちを見ているんだろうな、と。

 こういった、受け取り手が持つ個々のバックボーンで、その人が見たいと思うもの、彼女たちに願うものが変化する、それがスクールアイドルなのかもしれない、と私は思いました。

 関連する話として、日本の伝統文化としての能楽、そこで利用する能面を思い出しました。簡単に言うと能面は、一つの面で喜怒哀楽を表現することができ、生きた表情を、その場面で観客自身が見たいと感じた表情を投影することができる、というものです。

 スクールアイドルに対しても同じことが言えるのではないでしょうか。人はスクールアイドルに、己が見たいと願うものを見るのだと。それはメンバーのキャラクター性やグループ内の関係性なのかもしれないですし、楽曲に関していえば各個人が"こうであってほしい"と望んでいる点を元に広げている考えています。彼女たちの活動に付随するもの、受け取り手の体験に寄り添ったもの、彼女たちとの関係性など。

 そういった考えを巡らせた結果、"彼女たちの夢"=”私の願い"とならなくても、それでもいいんだろうなって。

 ラブライブ!大会優勝を夢見る彼女たち。対して私は、どうか悔いが無いように大会へ挑んでほしい、と願っています。

 結果がどうであれ、今までの過程は嘘じゃない。ステージに並び立つ9人、その先輩方、支えてくれた学校や地域の人たち、まだ見ぬこれからの後輩。それらは仮に負けたからとて消えるものではなく、紛れも無いあなた達だからこそ手に入れられる光り輝くものである、と。

 もちろん、彼女たちにとって大会に優勝することは最も叶えたい夢だと思います。そして、私もそのことを心の底から応援をしています。でも、願いは違う。

 大会終了までの残り数か月、彼女たちが悔いの無いよう過ごしてほしい、ということと、大会終了後は晴れやかな顔をしていてほしい。


 今年こそ───全員で願いをかなえましょう


夢は彼女たち自身が持つもの。
私は、私の願いが叶ってほしいと、切に祈っています。



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