STATEMENT(TOKYO ver.)
Statement (Tokyo ver.)
東京生まれ東京育ちである私は都心の方ではなく、少し離れた場所、位置的には東京都の真ん中あたりで生れ育ちました。
そんな私は「都市」というものにある違和感を感じていました。便利だから!なんでも揃っているから!そう言って人々は都心へと足を運びます。(他にも理由はあると思います)もちろん私も都心へ行きます。ですが心から楽しむことは何度も訪れる割りに一度もありません。「都心」いわゆるTOKYOと呼ばれているところには、便利!だけでは済まされない何かを感じました。
人は毎日忙しなく動き、電車の中はパンパン、肩をぶつければ舌打ちを打ち合う、なぜが道路はゴミの臭い、帰りの電車は疲れ切ってグデっとしているピシッとしたスーツ着たサラリーマン。 ですがそんな東京でも楽しいところはあるし、便利なのは確かなので、私はまぁまぁな頻度で都心へ出向きます。学校も都心にあるしね(笑)
そんなTOKYOを私は好きだけど嫌いなんです。
都市計画としてビルはどんどんと背を伸ばしコンクリートの密集地帯かと思うほどびっちりとしているが整理された長方形が立ち並ぶ光景を私は好きになれません。
私の地元にも都市計画はじわじわと進んでいるのを感じます。一軒家が並ぶ田舎っぽい町と畑。そんなところにバーンとどでかいマンションが駅の隣に建っていたりするのを見ると、笑っちゃうほど違和感です。
というような好きと嫌いが混在する場所で私は育ちました。そのせいか私は矛盾するものに興味を持ちます。
古いのに新しい。行きたくないけど行かなきゃ行けない。座りたいのに座らない。好きだけど嫌い。探してみるときりがないくらい身近に矛盾ってあると思うんです。そこにダークな美しさを私は感じてしまい、それから私は「矛盾」の虜になりました。
矛盾が美しいのか、矛盾に抗う事が美しいのかそれは私にはわからないけど、なんとなく感じるものはあるのではないでしょうか?