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もしリンクラサークルのサブリーダーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら~後編~

こんにちは。わたくしはリンクラサークル『わたくしは大丈部』のサブリーダー(兼看板娘)を務めている花宮ニルヴァーナと申します。気付けば前編の公開から4ヶ月余りが経過してしまいました。お待ちいただいていた方がおられましたら申し訳ございません。謹んでお詫び申し上げます。

前編はこちら:https://note.com/2rva7note/n/n11f90fc3f796?from=notice

この4ヶ月の間も、わたくしたちはリンクラで最も大丈夫なサークルを目指して日々活動に取り組んで参りました。9月度サークル対抗戦では31位と大きく順位を下げる事態に見舞われるも、部員(ダイジョウバー)たちの奮闘により翌月以降は再び30位内を維持することが出来ています。

また活動記録本編においては、いよいよ梢たち三年生にとって最後のラブライブが幕を開けました。そんな彼女たちの行末を安心して見届けるためにも、わたくしたちは大丈夫であり続けなければなりません。本記事では、前回に引き続きドラッカーの『マネジメント』を通してわたくしは大丈部のサークル運営について考えたいと思います。



■5. わたくしは責任と保証について考えた

前回の記事で、わたくしはわたくしは大丈部を「自らがリンクラを楽しみ、ともに楽しむ仲間を増やすことで、リンクラをより大丈夫にしようとするサークル」であると推定しました。では、どうすればわたくしたちはその目的を達成することが出来るのでしょうか。『マネジメント』を読み進めていくと、わたくしは第3章に次の記述を見つけました。

とはいえ、仕事と収入を失う恐れがあるなかで、仕事や集団、成果に責任を持つことはできない。責任の重荷を負うためには、仕事と収入の保証がなければならない。

第3章 仕事と人間『責任と保証』より

わたくしはこの一文に強い共感を覚えました。と言うのも、わたくしは大丈部では数ヵ月前からライブグランプリのスコアに基づく部員の除名を行わないことにしていたのです。わたくしは大丈部では、部員の義務としてライブグランプリサークル対抗戦での毎日のスコア提出をお願いしており、サークル対抗戦(特に初日)でのスコア未提出は残念ながら除名対象となります。それに加えて、かつてはスコアがサークル平均を大きく下回る部員も除名対象としていました。

しかし、運悪く必要なカードを揃えられずスコアを出せないこともあるでしょうし、仕事や学業の都合でリンクラに集中出来ない時期もあるでしょう。目まぐるしく環境が変化する中で、常に成果を出し続けることは容易ではありません。愛着を持ってサークルに参加してくださっている方々が、除名の不安を抱えながら活動し続けなければならない環境は決して大丈夫だとは言えません。少なくとも、リンクラで最も大丈夫なサークル環境とは言えないでしょう。そのため、わたくしたちは原則としてライブグランプリのスコアによる除名を行わないことにしたのです。更に、ドラッカーはこうも述べています。

人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。人は弱い。悲しいほどに弱い。問題を起こす。手続きや雑事を必要とする。人とは、費用であり、脅威である。しかし人は、これらのことゆえに雇われるのではない。人が雇われるのは、強みのゆえであり能力のゆえである。組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある。

第3章 仕事と人間『人は最大の資産である』より

ここで言う『能力』や『強み』とは決してライブグランプリのスコアだけではないのだと、わたくしは思います。夕霧綴理が職業体験を通して気付きを得たように、誰しも得手不得手はあります。スコアが低くても有用な情報をもたらしてくれる部員、サークル活動を盛り上げてくれる部員、ゲーム内外で大丈部の知名度向上に貢献してくれる部員、そういった方々を単純なライブグランプリの成績だけで排除すべきではありません。

104期第8話『Not a marionette』PART3より

しかし一方で、精力的にライブグランプリに参加しサークル順位の向上に貢献してくれている部員が不利益を被るサークルであってもなりません。成果を蔑ろにすることは、サークル全体のモチベーション低下にも繋がるでしょう。そこで、わたくしたちは部員たちの多様なニーズを満たすために姉妹サークルを立ち上げました。本記事の前編でも何度か紹介している『あなたなら大丈部(正式名称:もしあの時わたくしかあなたのどちらかが諦めていたら今のようにはなれなかったきっとねリンクラサークルはずっとずっとそうしてきたのだから大丈夫あなたなら大丈部)』です。わたくしは大丈部とあなたなら大丈部の部員たちはLink! Like! ラブライブ!というアプリの中では異なるサークルに所属しますが、アプリの外では同じDiscordサーバーに参加しひとつのコミュニティの中で交流することが出来ます。

104期第1話『未来への歌』PART16より

この取り組みは功を奏し、わたくしは大丈部とあなたなら大丈部の間ではしばしば部員の移動が行われるようになりました。最近は諸事情により集中してリンクラをプレイすることが難しい部員から一時的にあなたなら大丈部へ移籍したいという相談を受けることも増えています。わたくしたちはそれを嬉しく思います。ドラッカーは1920年代以降の日本企業における成功要因のひとつとして『終身雇用制』をあげています。わたくしたちは、わたくしは大丈部とあなたなら大丈部の2サークル体制を構築することによってリンクラサークルにおける『終身雇用制』を実現しようとしたのです。


■6. わたくしは専門家について考えた

ここで、スクステに関するわたくしたちの取り組みをひとつ紹介させて下さい。わたくしは大丈部では、定期的にDiscordで『With×PRACTICE』という勉強会を開催しています。これは大丈部全体のレベルアップを図るため、サークル内外から講師に招いて編成やプレイングについて解説していただくというものです。ドラッカーは『マネジメント』の中で高度な知識や技能を持った人材を専門家と表現していますが、『With×PRACTICE』で講師を務めてくださっている方々はまさにスクステの専門家と言えるでしょう。彼らの貢献がわたくしは大丈部の30位入賞という目標達成に大きく寄与したことは言うまでもありません。

しかし、あなたなら大丈部を設立し幅広い層のプレイヤーが在籍するようになったことでひとつの問題が生じました。専門家たちの解説は、得てして初級者にとっては難解であるということです。あなたなら大丈部には、リンクラを始めて間もない部員や、スクステに不慣れな部員も多く在籍しています。彼ら/彼女らにとって専門家たちの解説は、スクールアイドルを始めたばかり頃にDOLLCHESTRAの練習に参加した花帆にとっての夕霧綴理の言葉のように聞こえるかもしれません。この問題については『マネジメント』の第5章でも次のように語られています。

専門家は専門用語を使いがちである。専門用語なしでは話せない。ところが、彼らは理解してもらってこそ初めて有効な存在となる。彼らは自らの顧客たる組織内の同僚が必要とするものを供給しなければならない。

第5章 マネジャー『人は最大の資産である』より
103期第4話『わたしのスクールアイドル』PART2より

毎回『With×PRACTICE』で講師を務めてくれる方々は十分な準備を行ったうえで素晴らしいレクチャーを行ってくれており、事実多くの部員がスコアアップを果たす事が出来ています。初級者にあわせてレクチャーの質を下げるべきではありません。では、『With×PRACTICE』を初級者にとっても有意義な学習の場にするためにはどうすればよいのでしょうか。

専門家にはマネジャーが必要である。自らの知識と能力を全体の成果に結びつけることこそ、専門家にとって最大の問題である。専門家にとってはコミュニケーションが問題である。自らのアウトプットが他の者のインプットにならないかぎり、成果はあがらない。専門家のアウトプットとは知識であり情報である。彼ら専門家のアウトプットを使うべき者が、彼らの言おうとしていること、行おうとしていることを理解しなければならない。

第5章 マネジャー『人は最大の資産である』より

『もしドラ』において主人公の川島みなみは、野球について膨大な知識と経験を持つ監督の加地誠と野球部員たちを仲介する通訳として後輩マネージャーの北条文乃を起用し、コミュニケーションの円滑化を図りました。前述したDOLLCHESTRAの練習においても、村野さやかは『そらまめ』を『ストレッチ』と訳すことで花帆の理解を助けています。そこで、わたくしは彼女らに倣い専門家と初級者の橋渡しをする通訳になろうと考えました。わたくしは『With×PRACTICE』の司会進行を行うにあたり、敢えて初歩的な質問を投げかけたり、重要な点については繰り返し言葉を変えて伝えるよう心掛けました。

103期第4話『わたしのスクールアイドル』PART2より

わたくしたちマネジメントチームは決して専門家たちのボスではありません。専門家たちの知識や経験をより効率的にサークル内に伝達するための道具であるべきです。幸いにも、わたくしは大丈部には本来であれば当サークルには不釣り合いなほどの力量を持ったプレイヤーが何名も在籍してくれています。彼らの/彼女らの熱意に応えるためにも、わたくしたちマネジメントチームも引き続き微力を尽くしていきたいと思います。


■7. わたくしはリンクラサークルの社会的責任について考えた

わたくしは大丈部とあなたなら大丈部の2サークル体制が軌道に乗り始めたころ、ふとわたくしは『マネジメント』の第4章で組織の社会的責任について語られていたことを思い出しました。わたくしは大丈部もあなたなら大丈部もゲーム内のサークルに過ぎませんから、社会的責任などというものとは無縁のように思われます。ですが、わたくしはどうしても次の一文が気がかりだったのです。

組織は、社会環境のなかにおいてのみ存在する。それは社会の機関である。したがって、社会自体の問題の影響を受けざるをえない。地域社会がなんら問題視せず、かえって問題と取り組むことに抵抗したとしても、社会の問題は組織にとって重大な関心事たらざるをえない。なぜなら、健全な企業、健全な大学、健全な病院は、不健全な社会では機能しえないからである。マネジメントが社会の病気をつくったわけではない。しかし社会の健康は、マネジメントにとって必要である。

第4章 社会的責任『社会的影響と社会の問題』より

これはわたくしたちを取り巻く環境にも同じことが言えるのではないでしょうか。わたくしたちの大丈部はLink! Like! ラブライブ!というアプリの中に存在しています。リンクラがサービス終了となれば、わたくしは大丈部もあなたなら大丈部も(少なくとも現在の形態では)存在することが出来ません。

企業が健康であるためには、健全な、少なくとも機能する社会が必要である。社会と地域の健全さこそ、企業が成功し成長するための前提である。それらの問題が自然になくなることはありえない。誰かが何かをしなければ解決されない。

第4章 社会的責任『社会的影響と社会の問題』より

上記の文章は、企業をサークルに、社会をリンクラに読み替えることが出来るでしょう。リンクラサークルとリンクラの関係は、ドラッカーの言う企業と社会の関係に似ています。では、リンクラという社会が『健康』であるためにわたくしたちリンクラサークルは一体何が出来るのでしょうか。

その答えは思いのほか簡単に見つかりました。……いえ、わたくしは『マネジメント』を通して既にその答えに辿り着いていたのです。わたくしたちの大丈部が「自らがリンクラを楽しみ、ともに楽しむ仲間を増やすことで、リンクラをより大丈夫にしようとするサークル」なのだとすれば、それを成し遂げることこそがわたくしたちに出来る最大の社会貢献だと言えるでしょう。

ここで、リンクラサークルにおける社会的責任を『CSR(サークル・ソーシャル・レスポンシビリティ)と呼ぶこととしましょう。わたくしは、わたくしは大丈部で現在行っている取り組みのうちCSR活動と呼べるものをふたつ思い浮かべました。

ひとつめは、『カワウソは大丈部コネクト(通称:カワコネ)』の存在です。カワコネとは他サークルとの合同Discordに設置しているボイスチャンネルの名称で、わたくしたちはここで毎回Fes×LIVEの感想会を開いています。映画撮影の際に小鈴が言っていたように、他人の感想を聞くことで新しい気付きを得ることは少なくありません。感想会では部員たちが様々な観点から意見を述べてくれ、わたくし自身がそれまで気付いていなかった蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの魅力に気付かされることも多くありました。これは社会の問題に対して組織が責任を果たしたCSR活動であると言えるでしょう。

104期第5話『不完全で、未完成』PART4より

ふたつめは、もうひとりのサブリーダーであるYukiきな子氏がDiscord内で行ってくれているリマインド活動です。同氏はサークル創設以来、欠かさずWith×MEETS配信やFes×LIVEのスケジュールを取りまとめて部内連絡を行ってくれています。もとはライブグランプリに向けたファンレベル調整を促すために始めた取り組みですが、ここ半年ほどは配信内容の予想や注目すべき点などのコメントも添えて部員の視聴意欲をかきたてるよう工夫してくれています。これもまた、リンクラサークルとしてLink! Like! ラブライブ!という社会の健全さに寄与する立派なCSR活動と言えるでしょう。Yukiきな子氏は、この地道な活動の功績を認められてわたくしからリマインド大権現の称号を与えられました。

Link! Like! ラブライブ!とは、スクールアイドルとともに描く365日――入学から卒業までの限られた時間のなかで、ファンが彼女たちと喜び、悲しみを共にし、同じ青春を過ごす、リアルタイム「スクールカレンダー」連動プロジェクトです。その活動を全て追い続けるのは容易ではありません。忙しい日常の中で、つい楽しみにしていた配信を見逃してしまうこともあるでしょう。限りある時間の中で精一杯に花咲こうともがく彼女たちの活動を見逃さないためには、スケジュールを適切に把握し周知することが肝心です。

104期第7話『Link to the FRIENDS!』PART1より

リンクラサークルにおける最大の社会貢献とは、リンクラの魅力を広めていくことに他なりません。夏祭りで屋台の手伝いをした時の梢たちのようにわたくしたちも工夫を凝らし、今後も部員たちがよりリンクラを楽しめる環境を提供していけるよう努めていきたいと思います。

103期第8話『あの日のこころ、明日のこころ』PART2より


■8. わたくしはトップマネジメントについて考えた

いよいよドラッカーの『マネジメント』も終盤に差し掛かりました。第8章ではトップマネジメントについて語られています。トップマネジメントとは、企業などの組織において経営方針や戦略を策定し実践していくことを意味します。果たして、わたくしは大丈部のトップマネジメントは正しく機能しているのでしょうか。まず、ドラッカーはトップマネジメントについて次のように述べています。

トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。チームは単純ではない。仲のよさだけではうまく機能しない。人間関係に関わりなく、トップマネジメント・チームは機能しなければならない。トップマネジメントのメンバーは、それぞれの担当分野において最終的な決定権を持たなければならない。

第8章 トップマネジメント『トップマネジメントの構造』

マネジメントチームにおいて各自の担当分野を明確化することの重要性は、わたくしたちも予てから認識していました。それを曖昧にすれば、ラブライブ!地方予選に向けた練習場所を重複して確保してしまった104期生たちのように、不要な手間と混乱を招くことになってしまうでしょう。めぐちゃん先輩の言う通り、サークル運営は「分担しつつ協力しつつ頑張っていくこと」が肝要なのです。

104期第7話『Link to the FRIEND!』PART1より

わたくしは大丈部のマネジメントチームはわたくしを含めた3人で構成されており、サークル運営全般に関する意思決定及び人事を現リーダーのマックリ氏が、With×MEETS配信などのリマインドを含む諸連絡をサブリーダーのYukiきな子氏が、そして看板娘をわたくし花宮ニルヴァーナが担当しています。わたくしは、ここにわたくしは大丈部のトップマネジメントにおける最も大丈夫なポイントが隠されていることに気付きました。そのヒントは既に『マネジメント』の第5章に記されていたのです。わたくしはページを遡り、その文章を声に出して読み上げました。

マネジャーは、人という特殊な資源とともに仕事をする。人は、ともに働く者に特別の資質を要求する。人を管理する能力、議長役や面接の能力を学ぶことはできる。管理体制、昇進制度、報奨制度を通じて人材開発に有効な方策を講ずることもできる。だがそれだけでは十分ではない。根本的な資質が必要である。真摯さである。

第5章 マネジャー『マネジャーの仕事』より

わたくしが設立した当初のわたくしは大丈部は、リンクラサークルとは名ばかりの殺伐とした殺し屋の集団(出典:BLEACH 千年血戦篇 第7話『BORN IN THE DARK』より)でした。今になって振り返れば、それはリンクラで最も大丈夫なサークルとは程遠いものでした。しかし、当時も今も大丈部の基本方針は変わりません。活動内容も概ねは同じです。では、あの頃のわたくしは大丈部には何が足りていなかったのでしょうか。それは、真摯さだと思います。当時リーダーを務めていたわたくしには真摯さが欠けていたのです。だから、わたくしは、わたくしは大丈部を大丈夫なサークルにすることが出来ませんでした。

BLEACH千年血戦篇 第7話『BORN IN THE DARK』より

わたくしが設立したわたくしは大丈部を殺伐とした殺し屋の集団から脱却させてくれたのは、リーダーを引き継いでくれたマックリ氏に他なりません。わたくしには発想力や行動力はありましたが、マネジャーとして最も必要なものが欠けていたのです。マネジャーに最も必要も資質――それをドラッカーは次のように語っています。

真摯さを絶対視して、初めてまともな組織といえる。それはまず、人事に関わる決定において象徴的に表れる。真摯さは、とってつけるわけにはいかない。すでに身につけていなければならない。ごまかしがきかない。ともに働く者、特に部下に対しては、真摯であるかどうかは二、三週間でわかる。無知や無能、態度の悪さや頼りなさには、寛大たりうる。だが、真摯さの欠如は許さない。決して許さない。彼らはそのような者をマネジャーに選ぶことを許さない。

第5章 マネジャー『組織の精神』より

マックリ氏は旧体制の頃から既に新入部員の勧誘活動など人事面において中心的な役割を果たしてくれていましたので、新リーダーとしてこれ以上ない適任であったと思います。現在わたくしは大丈部及びあなたなら大丈部に所属する部員の多くは、マックリ氏が直接勧誘してきてくれた方々です。こうして、二代目リーダーのもと大丈部はより大丈夫なサークルとして生まれ変わることが出来ました。わたくしも引き続きサブリーダー兼看板娘として楽しくサークル運営に携わらせていただいています。わたくしが作った大丈部は、わたくし自身にとっても大丈夫な居場所となりました。この場を借りて、二代目リーダーのマックリ氏に改めて感謝の意を表します。


■ED. わたくしたちは大丈夫よ

前後編に渡ってお送りしてきました「もしリンクラサークルのサブリーダーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」いかがでしたでしょうか? 本記事を通して少しでもわたくしたちの大丈部に興味を持っていただけたなら幸いです。それでは、最後に『マネジメント』の序盤で述べられていた印象的な一文を紹介して本記事を締め括りたいと思います。

市場において目指すべき地位は、最大ではなく最適である。

第1章 企業の成果『事業は何か』

わたくしたちがリンクラにおいて目指すべき地位は、最大でも最強でもありません。最適という言葉も相応しくないように思います。そう、わたくしたちは最も大丈夫なサークルを目指しているのです。それはサークル設立当初から何一つ変わらないわたくしたちの基本方針です。しかし、ただ「大丈夫」と口にするだけでは誰の信用を得ることは出来ません。わたくしは、わたくしは大丈部というサークル名を定めた頃のことを思い返します。あの頃、梢の「大丈夫」には1ミリの信用もありませんでした。しかし、彼女は地道な努力を重ね少しずつその「大丈夫」の信用を取り戻していったのです。

103期第8話『あの日のこころ、明日のこころ』PART5より

わたくしたちも彼女に負けないよう信用を勝ち取っていかねばなりません。その方法を、わたくしはドラッカーの『マネジメント』を通して学ぶことが出来たと思います。この一冊の本こそが、わたくしたちにとってこのサークルは大丈夫だという証(出典:ラブライブ!flowers* ―蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ―より)となるよう、わたくしたちはこれからもリンクラで最も大丈夫なサークルを目指して活動を続けて参ります。

わたくしは大丈部 サブリーダー
花宮ニルヴァーナ


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