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1.FCケルン 20/21 ブンデスリーガ 第34節 シャルケ戦プレビュー

今週末の試合を終えるとシーズンが終了となるブンデスリーガ。ケルンは未だ自動降格圏から脱出することができず、17位から残留争いの最終戦を迎えます。

試合概要

ブンデスリーガ 第34節 1.FCケルン VS シャルケ04

キックオフ : 5月22日15:30(日本時間22:30)

会場 : ラインエネルギーシュタディオン(ホーム)

前回対戦 : 1月20日 勝利(1-2) 

前半31分、コーナーキックの流れからチヒョスのゴールで先制するも、後半12分にディフェンスの連携ミスからシャルケFW・ホッピに同点ゴールを許します。
その後の決定機も決めることができずにいましたが、後半ATに相手のパスを奪ったレクスベチャイがティールマンへスルーパス。そのままティールマンが角度のない場所からのシュートを落ち着いて決め、これが決勝点となりました。

チーム状況

ライプツィヒとアウグスブルクに対して勝利を収めた後のフライブルク戦では大敗を喫し、メンタル面の心配もありましたが、翌節のヘルタ戦では約4ヶ月ぶりの無失点、スコアレスドローで試合を終えました。

ケガ人は、隔離合宿に帯同していないデニス以外は報じられていません。またフライブルク戦で負傷したヘクターも復帰したため、フィジカル面ではほぼ万全といっていいでしょう。
一方、絶対的な主力であったスキリと、スタメンでもジョーカーでも活躍が期待できるヤゴブスがイエローカードの累積で出場停止となっており、この二人の穴をどのように埋めていくかが大きな鍵を握っています。

※残留争いについては後述


注目ポイント1 混沌とする残留争いの行方

何といっても、最大のトピックスは残留争いです。対戦相手となるシャルケは既に降格が決定していますが、それでも尚3チームが残留を目指して戦います。

まず現在の順位です。

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残留争いの相手は15位のビーレフェルト(VS シュトゥットガルト)、16位のブレーメン(VS BMG)です。

ケルンが直接残留するための条件は

1. ケルン勝ち ビーレフェルト負け ブレーメン引き分けor負け

2. ケルン勝ち ビーレフェルト引き分け ブレーメン引き分けor負け

です。なのでケルンが勝たない限り、直接残留できる15位へのジャンプアップはできません。

次に、ケルンが入れ替え戦に進出するための条件は

1. ケルン勝ち ビーレフェルト引き分けor負け ブレーメン勝ち

2. ケルン勝ち ビーレフェルト勝ちor引き分け ブレーメン引き分けor負け

3. ケルン引き分け ビーレフェルト勝ちor引き分け ブレーメンが9点以上の差を付けられて負け

4. ケルン引き分け ビーレフェルト勝ちor引き分け ブレーメンが8点差を付けられて負けた上、ケルンがブレーメンよりも総得点数が多い

です。これ以外の結果に終わった場合は降格という結果になります。

注目ポイント2 FCでの最後の試合を迎える選手たち

この試合を最後にケルンから去っていく選手も多くいます。かつては主力としてEL出場などにも貢献し、降格時にはクラブ残留を決断してくれたマルコ・ヘーガーや、下部組織出身の有望株と期待されながらも、思うような成長を遂げられず契約満了で退団していく世代別代表のキャプテン・サリフ・エズジャンなどがこの試合を持って退団することが決まっています。

また、主力になり得なかったレンタル組のデニスやアロコダレに加え、ツィーラーのレンタルバックもほぼ確定です。重要な戦力として活躍したヴォルフやレクスベチャイも、買い取る程の金額をクラブが出せないため保有クラブへのレンタルバックが濃厚です。

そして二部降格という結果に終わった場合、ドゥダやボルナウもケルンのユニフォームを着るのはこの試合が最後になることでしょう。もちろんその場合は移籍が取り沙汰されている出場停止のヤコブスとスキリも来期はケルンのユニフォームを着ているかどうかはわかりません。

注目ポイント3 主力選手を欠く影響

前節のヘルタ戦で5枚目のイエローカードを貰ってしまったヤコブスとスキリは出場停止となります。両選手ともに主力クラスですが、特にリーグで最長の走行距離を誇り、守備から攻撃の全ての場面で顔を出すスキリは、他の選手が交代で入ることも少ないポジションもあるため、この穴がどれほど大きな穴になるかが注目です。そしてチーム屈指のスピードを持っているヤコブスの不在は、カウンター攻撃の機会を少なくする可能性があります。

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一方、この二人の代わりに出場するであろう選手の候補には、エズジャンやヘクター、ティールマンやカッターバッハなどの名が挙げられており、ケルン下部出身選手の残留へ向けた魂の籠ったプレーが見られるかもしれません。

予想スタメン


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ヤコブスの代わりとしてスタメン予想のされている選手は各紙によって分かれており、express紙はカッターバッハやリムニオスと候補として挙げていましたが、カインツを左で起用してティールマンやヴォルフをスタメンと予想しているメディアも確認できました。

またスキリのポジションには、負傷から復帰するキャプテン・ヘクターが入り、これまでのヘクターのポジションを務める候補としてはエズジャン・マイヤー・レクスベチャイといった選手らがいますが、kicker紙ではレクスベチャイがスタメン予想されていました。

そしてそれ以外のポジションは、直近のリーグ戦のまま変更なく臨むと思われます。

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トップ起用が予想されるホッピの相方には、古巣対戦となるウートが起用されると予想しましたが、パシエンシアもスタメン予想しているメディアもありました。

まとめ

17/18シーズンの降格後、リッセやヘーガ―、ホルンやヘクターといった主力の選手たちは、クラブと共にツヴァイテで戦う事を決断しました。今述べた選手たちの多くが当時、「クラブをもともとあった場所に戻したい」というコメントを残し、そして1年でツヴァイテ優勝・一部への昇格を果たしました。

あれから2シーズン後、再びクラブは降格の危機に瀕しています。当時のことを知っている選手はかなり少なくなってしまいましが、未だにホルンとヘクターは「クラブの象徴」として戦っています。来シーズンもブンデスで戦うための切符ならきっと勝ち取れると、彼らを含めた選手全員と熱いサポーターは信じているでしょう。

昨シーズンですら17位に一時期は落ちましたが残留しました。

今シーズンのケルンはまだ死んでいません。山羊はどんな困難な崖でも登ります。effzehなら降格圏という崖をも登り切れるのではないでしょうか。


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