THE 日記（12/16 - 12/22）
12月16日（月）
子どもが下校してから、保護者対応をした。なんでも兄弟の一人がいじめられているらしい。今後どうすればよいか話をしたいとのことだった。とりあえず私が話を聞く。ひどい話があったもんだなぁと、正直に話した。実際、ひどかった。同情した。
定時で帰る。帰りの電車で「ロストラッドロンドン」を読んで帰る。面白い。
最寄り駅についてから、少し歩いて大きめのスーパーに立ち寄る。食材をごそっと買う。お金がなくて、カードで支払った。おそらく、知っている学校の校長がそこに居た。花がないなぁと単純に思った。何かを買い、生活している様子が、なんだよ、自分と何も変わらないじゃないかと思った。
12月17日（火）
芸能人が作った育毛エステみたいなところから、うまく抜け出せない、出口が見つからないという夢を見た。ロードバイクを持ち上げながら、行ったり来たりしていた。途中、良さそうなサウナの看板を見て、「あ、今度行こうかな」とかを考えていた。ようやく出口が見つかり、出ようとすると、うんこちゃんと緑さんが居て、「おい！ハンブレッターズ！」と、そこに居合わせたハンブレッターズのメンバーが「行け！」と口を揃えて言い、地上に上がるとハンブレッターズのファンが「無駄な抵抗」を大合唱して見送ってくれて、私は、「ありがとう！ありがとう！」と声を荒げて走り去っていく、という夢だった。4時に目覚めて、また5時に起きた。
午後の遊びから、体調がおかしくなった。気持ち悪さと、少しの咳、悪寒のようなものを感じた。同僚の先生が「大丈夫ですか？」と、声をかけてくださる。大丈夫じゃないかもしれません、と答える。子どもが帰った後、すぐに年休を取って帰る支度をした。汗が流れる。歩くのもままならない。2時間。家に帰れるのか不安になるほどのふらつき、気持ち悪さがあった。電車の中で、音楽も聴けず、ただAirPodsのノイキャン機能を使って周りの音を遮断して、深く、深く、深呼吸をしていた。パニック障害を引き起こす、一歩手前のような感覚だった。体が熱く、汗っぽくなり、長く立ってもいられなかった。なんとか最寄り駅に着き、ぎりぎりの体力で薬局に行き、経口補水液や栄養ドリンク、常備薬を買う。ボロボロの状態で帰宅。荷物を乱雑に置き、すぐに頭の汚れを落としたくシャワーに入り、髪を濡れたまま、ベッドにうずくまって寝た。20時ぐらいに目覚めて、熱を測ると37.4℃、体全身の悪寒、気持ち悪さ、腹痛があった。まったく眠ることができず、歯も磨かず、ベッドにただ横たわることしかできなかった。
12月18日（水）
年休を取り、一日休んだ。副校長の対応は冷え切っていた。電話をかけるのが一番嫌で、かけ終わった後は、何かに解放されたような気分になった。しかし病状は続いて、波のようにやってくる腹痛にただひたすら耐え忍ぶ一日だった。食事は一切取れず、栄養ドリンクやゼリー飲料、経口補水液で凌いだ。辛かった。離婚してから、体調を崩すことはあったが、年休を取ってこの家で朝から一日過ごすことは初めてだった。死にたくなった。辛かった。何もできないまま昼になり、少し元気になって風呂に入った。それからはずっとベッドの上にいた。立っていられなかった。水分もうまく取れない。取りたいと思えなかった。0時を過ぎても腹痛はなくならず、悶えながら、ずっとベッドで横たわりながらYouTubeやXを開いて見ていた。やるせなかった。引きこもりだ、と思った。
12月19日（木）
変な夢を見た。なんとか昨日の夜は、ある一定の時間からは眠れていたらしかった。6時に目覚める。8時に学校に電話をする。昨日の如く、副校長は冷たかった。10秒もなかったと思う。そこから一気に腹痛が治まった。少しずつ食欲が戻り、部屋を掃除しなきゃとか、洗濯をまわさなきゃとか、畳まなきゃとか、髭を剃らなきゃなどある程度の生活動作をできるところまで意欲が回復した。日中は、映画を見たり、ゲームをしたり、風呂に入って漫画を読んだりしていた。
過敏性腸症候群。ふた頭にこれがよぎった。思えば一昨日、苦手な保護者対応があったんだった。あれがいちばんのトリガーではないにしろ、今の自分の現状は、到底普通ではない。離婚したのだ。一人になったのだ。知らず知らずのうちに体はストレスに蝕まれていたんじゃないか、先輩の先生が「良かった。体は正直なんだよ。」とラインで伝えてくださったが、もしかするとずっと前から手遅れで、些細なストレスの欠片から一気に崩れたんじゃないだろうか。丸２日半、家から一歩も外に出ていない。明日から出勤できそうだが、朝5時起き、満員電車で自分の体は果たして対応できるのだろうか。心配だ。
12月20日（金）
なんとか5時に起きられた。出勤の支度を2日ぶりにする。腹痛もだるさもなく、なんとか出勤できた。
色々あった。
実習生が来た。色々それどころではなかっまのかもしれない。これも仕事だと、半ば諦めて、割り切っていた。今思えば、渡す資料が中途半端だし、同じこと二度も聞いたし、対応がままならなかった。情けない指導教官だった。私自身が教育実習に良い思い出や手応えがあったから、余計、情けない。
12月21日（土）
しこたま寝た。12時に起床するも、何もやる気がわかず、ベッドからでなかった。ずっとベッドの上で過ごしていたから、少し足が痛かった。何も、していない。片付けもしていない。片付けたいという意欲が湧かなかった。何も、していない。0時に就寝。
12月22日（日）
いくらか気分は回復したような感じだったが、一向に、意欲が湧かなかった。結局、仕事もしなかった。初めて、週末に仕事をしなかった。やる気が湧かない。昼寝したり、掃除をしたり、ゲームをしたりしていた。ネトフリでドラマを観た。
夜はパスタを茹でながら、M-1を見た。去年は元妻と一緒に見ていた。「次、誰が出番かな」と逐一チェックしながら、かわりばんこで風呂に入っていた。そんなことを思い出して、悲しくなった。去年と同じ令和ロマンが優勝した。
夜は22時に就寝。薬を飲んだ。